円山応挙(まるやまおうきょ)幽霊画の裏話

幽霊には足がない。なぜそんなイメージを多くの人が持っているのか。
一説によると、江戸時代の絵師、円山応挙(まるやまおうきょ)の描いた「足のない幽霊」がもとになっていると言われています。

そんな「足のない幽霊」がどのようにして描かれたか、そんな裏話を紹介したいと思います。

応挙は、写生といわれる写真のようにリアルに描く技法を重視していたといわれています。
その応挙は幽霊をリアルに描こうとしますが、実際に幽霊を見たこともなく、そのために各地の処刑場を見て回ることにより、リアルな幽霊を描くことができるのではないかと思い、各地の処刑場を見てまわります。

その時代の処刑は公開処刑であり、処刑の現場を見て回ることにより、幽霊につながる何かを得られるみとの応挙は考えたのでしょう。

しかし、各地の処刑場を見て回りましたが、応挙の思っていたものは得られず、失意のまま帰宅。
その時に鏡に映った応挙の姿、各地の処刑場をまわった長旅により、ぼさぼさに伸びた髪、やせこけた頬、ギョロリとした目、失意に満ちた表情。そんな応挙の姿が幽霊の絵のもとになったといわれています。

 

 

 

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