生成AIの「裏側」が見える!Queue株式会社が無料ツールを公開
Queue株式会社は、生成AIの検索プロセスを可視化する「クエリ・ファンアウト可視化ツール」を2026年2月5日に無料公開しました。このツールは、Googleが開発した生成AI「Gemini」が実際に使った検索クエリを抽出・表示する日本で初の試みです。企業がAIに情報を引用してもらうための戦略を立てる際に役立ちます。

生成AIの情報の探し方「クエリ・ファンアウト」とは?
ChatGPTやGeminiのような生成AIは、私たちが質問した内容をそのまま検索するわけではありません。AIは、質問を細かく分解し、複数の検索キーワード(これを「クエリ・ファンアウト」と呼びます)で情報を集めてから回答を作ります。
これまでは、AIがどのようなキーワードで検索しているのかが分からず、企業は「どのキーワードで記事を書けばAIに引用されるのか」を正確に把握できませんでした。このため、人間の推測でコンテンツを作っても、AIに引用されなかったり、競合ばかりが言及されたりする問題がありました。

実際の検索クエリを見てみよう
例えば、「スタートアップにおすすめの経理管理ツールを教えて」とAIに質問したとします。Geminiは、次のような複数の検索クエリを内部で生成します。
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これらのキーワードは、私たちが直接入力したものではない、より具体的な内容を含んでいることが特徴です。そして、AIはこれらの検索クエリごとに異なるウェブページを参照し、最終的な回答と引用元を決めます。

この例では、freee.co.jpやitreview.jpなど、公式サイトや比較サイト、メディアなど、様々な情報源が参照されていることが分かります。最終的にGeminiは、これらの情報源をまとめて、「freee会計」や「マネーフォワード クラウド会計」などを推奨ツールとして回答を生成します。これは広告や検索エンジンの順位だけでなく、クエリ・ファンアウトで生成された検索クエリに記事が合致していたことが、引用される決め手になっているのです。

「クエリ・ファンアウト可視化ツール」の主な機能
このツールは、以下の機能を無料で提供します。
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実データの抽出: シミュレーションではなく、Geminiが実際に使った検索クエリを取得できます。
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検索意図の可視化: 1つの質問が、どのような検索の「意図」に分解されたのかが分かります。
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情報源の把握: どのウェブサイトやドメインが参照されたかを表示します。
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コンテンツ設計への活用: 取得したクエリ・ファンアウトをもとに、AI検索で引用されやすい記事のタイトルや構成を考えられます。
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CSV出力機能: 取得したクエリデータをCSV形式でダウンロードできます。

これまでは「このキーワードで書けばAIに引用されるはず」と推測でコンテンツを作っていましたが、このツールを使うことで、Geminiが実際に使う検索クエリに基づいた、より確実なAI検索対策ができるようになります。
どんな時に役立つ?
このツールは、以下のような場面で役立ちます。
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AI検索で自社のサービスが引用・言及されない原因を知りたい時
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競合他社がどのようなキーワードでAIに引用されているかを分析したい時
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AI検索で引用されやすい記事のタイトルや見出しを設計したい時
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LLMO(AI検索最適化)という施策の効果を確認したい時
今後の展開
Queue株式会社は、このツールの公開を通じて、企業がデータに基づいてAI検索対策を進めることを目指しています。今後は、ChatGPTをはじめとする他の生成AIモデルへの対応拡大や、クエリ・ファンアウトとAIの引用率の関係を分析する機能の追加なども予定されています。
サービス概要
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ツール名:クエリ・ファンアウト可視化ツール
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提供開始日:2026年2月5日
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料金:無料
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ツールはこちらから利用できます:https://umoren.ai/free-tools/query-fanout
会社概要
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会社名:Queue株式会社
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所在地:東京都中央区銀座8丁目17-5 THE HUB 銀座 OCT
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代表者:谷口 太一
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設立:2024年4月
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事業内容:LLMO(AI SEO)事業 / AI受託開発

