顔認証で安心!スクールバスの乗降をお知らせする新サービスが11月登場

ビジネス活用

子どもたちの通学をテクノロジーで安心に

子育て中の保護者の方にとって、お子さんが無事に学校や習い事に到着したか、帰りのバスに乗れたかといった心配は尽きないものです。また、学校や施設で子どもたちの点呼や見守りを行う先生方にとっても、その業務は大きな負担となっています。

こうした課題を解決するため、株式会社ミマモルメと日本電気株式会社(NEC)が協力し、顔認証技術を使った新しいスクールバス乗降通知サービスを2025年11月から提供開始します。

顔認証技術ってどんなもの?

このサービスで使われている「顔認証」とは、カメラで人の顔を読み取り、それが誰であるかをAI(人工知能)が判断する技術のことです。NECの顔認証技術は、世界トップクラスの精度を誇ると言われています。

具体的には、タブレット端末に搭載されたアプリで子どもの顔を認識し、バスに乗ったり降りたりした情報を記録します。この技術は、NECの顔認証技術でも詳しく紹介されています。

スクールバス乗降通知サービスの仕組み

この新しいサービスは、ミマモルメが提供する「登下校ミマモルメ」や「学童ミマモルメ」といった見守りサービスと、NECの顔認証技術「Bio-IDiom Services for SaaS」を組み合わせたものです。SaaSとは、インターネットを通じてソフトウェアを利用する形式のことで、特別な設備を導入しなくても手軽に利用できるのが特徴です。

サービスの流れはシンプルです。

  1. バスに乗るときや降りるときに、お子さんの顔をタブレット端末が検知します。
  2. 検知された情報が、保護者の方のスマートフォンアプリやメールにリアルタイムで通知されます。

バス乗降時にお子さまの顔を検知し、保護者にアプリやメールで通知するシステムの実証イメージ

これにより、保護者の方は「子どもが無事にバスに乗った」「いつ降りたか」をすぐに確認できるようになり、安心感が大きく向上します。また、教職員の方々は、これまで手作業で行っていた点呼などの負担が減り、より子どもたちとのコミュニケーションに時間を割けるようになるでしょう。

このサービスで使われているBio-IDiom Services for SaaSについては、こちらで詳細を確認できます。

実際に使ってみたらどうだった?~実証実験の結果~

サービス販売に先立ち、奈良県香芝市で運行されたスクールバスで実証実験が行われました(2025年9月1日~9月30日)。この実験では、タブレット端末による顔認証で小学生のスクールバス乗降情報を保護者に通知する仕組みが検証され、これは国内初の試み(※ミマモルメ及びNECの各社調べ、2025年10月30日時点)でした。

実証実験後のアンケートでは、参加した保護者の方全員が「通知のタイミングがとても適切であった」または「適切であった」と回答しました。また、「子どもの安全確認に対する安心感がとても向上した」または「多少向上した」という回答も多く、保護者の方々から高い評価を得ています。

これからの展開:全国のスクールバスへ

このシステムは、設置や取り外しが簡単なタブレット端末を使っているため、リースで運行されることが多いスクールバスにも後付けで導入しやすいというメリットがあります。2025年11月からは、ミマモルメが全国の自治体や子ども向け施設に向けて、このサービスの販売と運用を開始する予定です。

ミマモルメとNECは、それぞれの持つ技術や知識を組み合わせることで、誰もが安心して快適に過ごせる社会の実現を目指しています。

まとめ:安心・快適な社会を目指して

熱中症対策や学校の統廃合、部活動の地域連携など、スクールバスの運行機会は今後さらに増えることが予想されます。それに伴い、子どもたちの安全を見守るニーズも高まっていくでしょう。この顔認証を活用した新しいサービスは、そうした社会のニーズに応え、保護者と教職員双方の負担を軽減し、子どもたちの安心・安全な通学を支える重要な一歩となるはずです。

株式会社ミマモルメやプログラボ、NECの事業については、以下のウェブサイトをご覧ください。

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