翻訳作業がもっとスムーズに!文脈理解型「AI辞書」がヤラク翻訳に登場
「生成AI」という言葉を最近よく耳にする方も多いのではないでしょうか。そんなAIの技術を活かした新しい辞書機能が、翻訳支援ツール「ヤラク翻訳」に加わりました。この新機能「AI辞書」は、単語が使われている「文脈」を理解して、その単語の最も適切な意味を教えてくれる画期的な機能です。これは翻訳業界で初めての試みとされています。

翻訳で困りがちな「単語の意味確認」
製品のマニュアルや契約書など、ビジネスで使う文書を翻訳する際、一つの単語にたくさんの意味があったり、専門的な言葉や固有名詞が出てきたりして、その意味を調べるのに時間がかかってしまうことがあります。
例えば、「function」や「present」のような単語は、文脈によって「機能」になったり「役割」になったり、「現在」になったり「贈り物」になったりと、意味が大きく変わります。また、辞書に載っていないような専門用語や、会社名・人名といった固有名詞も、その意味を特定するのが大変です。
これまでの辞書では、すべての意味がずらっと並んでいるため、翻訳している文書にぴったりの意味を探し出すのが一苦労でした。場合によっては、専門の辞書を探したり、インターネットで調べたりする必要もあり、これが翻訳作業の効率を下げてしまう原因の一つでした。
AIが文脈を読み解き、適切な意味を解説
今回登場した「AI辞書」は、大規模言語モデル(LLM)というAIの技術を使っています。このAI辞書は、単語だけでなく、その前後の文章をしっかり読み解くことで、文脈に合った一番適切な意味を解説してくれます。一般的な単語はもちろん、専門用語や固有名詞にも対応しているのが大きな特徴です。
たとえば、英語の「engagement」という単語は、文脈によって意味が大きく変わります。AI辞書を使ってこの単語を調べると、次のように文脈に合わせた意味を教えてくれます。
例文1)Her engagement with the local community has grown stronger over the long term.
この文章での「engagement」は、AI辞書が「(地域社会との)かかわり、関与」と教えてくれます。
例文2)The campaign achieved high engagement on social media.
一方、この文章での「engagement」は、「反応や(主にマーケティングで使われる)エンゲージメント」と、SNSでの使われ方に特化した意味を解説してくれます。

さらに、ハイライトした英単語に対応する日本語訳がグレーで表示されるため、どのように翻訳されているのかをすぐに確認できます。人名や地名といった固有名詞も、AI辞書で調べることが可能です。

翻訳の負担を減らし、効率アップに貢献
このように、AI辞書は単語の意味を調べる手間を大幅に減らしてくれます。これにより、翻訳のスピードが上がり、さらに翻訳の品質も安定することが期待できます。これからの翻訳作業が、もっとスムーズで効率的になることでしょう。
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