PIXTAが機械学習用「犬種画像データセット」を販売開始
ピクスタ株式会社が運営する写真・イラスト・動画・音楽素材のマーケットプレイス「PIXTA」は、AI(人工知能)に学習させるための「犬種画像データセット」の販売を開始しました。11月1日は「犬の日」とされており、このデータセットは、愛犬たちの健康で豊かな生活を守るAI技術の開発に貢献することを目指しています。
近年、AI技術は私たちの生活の様々な場面で活用されています。特に、画像を認識するAIは、自動運転や医療診断など、多岐にわたる分野でその能力を発揮しています。今回の「犬種画像データセット」は、こうしたAIが犬に関する情報を正確に認識し、学習するための基盤となるものです。

犬種画像データセットの概要
このデータセットは、国内外で特に人気のある80種類の犬種に焦点を当てています。それぞれの犬種について10枚から20枚の画像が収録されており、合計で1,000枚もの高品質な犬の画像が含まれています。様々な表情やポーズ、背景、撮影条件で撮影されているため、AIが多様な状況で犬を認識するのに役立ちます。
| 名称 | 犬種画像データセット | 
|---|---|
| データ数 | 1,000点 | 
| 価格 | 99,000円(税込) ※別途納品手数料が発生します | 
| 撮影場所 | 屋内・屋外 様々な場所 | 
| 構図 | 様々な画角で犬一頭または複数頭が写っている | 
| 内容 | 国内外で人気のある犬種80種類、各犬種10~20点ずつ、合計1,000枚の高品質な犬画像を収録。 | 
| ※表情・ポーズ・背景・撮影条件は多様です。 | |
| 特徴 | ・商用利用可能 | 
| ・撮影者から機械学習用データ活用の許諾取得済み | 
購入を希望する場合は、以下の「お問い合わせ」より連絡が必要です。
PIXTA機械学習用画像・動画データ提供サービス
画像サンプル

想定される活用例
このデータセットは、ペットや動物に関連するAIサービスや製品を開発している企業で幅広く活用されることが期待されています。特に、以下のような分野での利用が想定されます。
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ペットテック分野: AIカメラや見守りデバイスを使って犬の行動を監視したり、飼い主が留守中の健康状態を推定したり、異常を検知する機能の開発に役立ちます。 
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獣医・ヘルスケア分野: 画像を使った病気の診断をAIがサポートしたり、犬の体格や表情の変化から病気の兆候を早期に見つけるAIモデルの研究開発に活用できます。 
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動物保護・自治体関連システム: 保護されている犬の顔をAIが認識して個体を識別したり、迷子になった犬を探すシステムなど、自治体やNPOの管理システムへの応用が考えられます。 
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画像認識・分類AIの基盤データとして: 犬種を分類するAIモデルや、犬の姿勢を推定するAIモデルの学習データとして、学術研究やAI製品の開発に活用できます。 
データ提供の背景
近年、ペットと人間がより良く共生するための技術開発が進んでいます。特に犬は、日本だけでなく世界中で最も人気の高いペットの一つです。厚生労働省の調査によると、2024年の日本国内の犬の登録頭数は約600万頭に上るとされています。
高齢化や一人暮らしの世帯が増える中で、犬は「家族の一員」としてかけがえのない存在になっています。その一方で、迷子になった犬の捜索、病気の早期発見、個体の自動識別など、AI技術によって解決が期待される様々な課題も増えています。
こうした社会の状況を受けて、PIXTAは犬の様々な姿を捉えた質の高い画像データを集め、AI開発や研究に役立つ形で提供することを決めました。このデータセットには、子犬から成犬まで、幅広い年齢や毛色、様々な角度から撮影された画像が含まれており、屋内外の自然な環境で撮影されたものが中心です。これにより、多様な犬種と撮影環境を網羅し、犬の顔認識、姿勢推定、行動理解、健康状態の解析など、多岐にわたるAI開発の基盤として利用できます。
PIXTAの機械学習用画像・動画データ提供サービスについて
PIXTAの「機械学習用画像・動画データ提供サービス」は、国内最大級のストックフォトサイトとしての強みを活かし、1億点以上の商用利用が可能な画像・動画・音声データを、AIの学習用途や必要な条件に合わせて提供しています。オープンデータ(誰もが自由に使えるデータ)だけでは手に入りにくい、豊富な日本人や日本の風景のライブラリと、機械学習専門チームによる高度なアノテーション(データに目印をつける作業)技術を組み合わせることで、AI開発者がデータを効率的に集めることを一貫してサポートします。

画像認識AIや物体検知AIなどの開発に力を入れている自動車業界や製造業界の大手企業をはじめ、様々な企業から高い評価を得ています。もし、既存のデータでは要件を満たせない場合でも、新たに撮影することも可能です。創業から20年の豊富な撮影経験を活かし、AIの学習に必要な条件に合わせたデータを撮影してくれます。
PIXTA機械学習用画像・動画データ提供サービスに関する詳細はこちらをご覧ください。
PIXTAの撮影サービスについて

ピクスタ株式会社について
ピクスタ株式会社は、2005年8月25日に設立された企業で、デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」を運営しています。他にも、法人向けの出張撮影・カメラマンサービス「PIXTAオンデマンド」や、出張撮影プラットフォーム「fotowa」も手掛けています。AI技術の進化とともに、同社の提供するデータやサービスが、社会の様々な課題解決に貢献していくことが期待されます。
 
  
  
  
  
