社内の「情報迷子」をなくすAIの力
「社内に情報はあるはずなのに、どこにあるか分からない」「キーワード検索では見つからない」――。多くの企業が抱えるこの「情報迷子」の課題に対し、株式会社メインライン・エンジニアリングはAIを活用した新しい解決策を導入しました。
2025年10月17日、同社が導入したのは「RAG(検索拡張生成)」というAIシステムです。このシステムは、情報がなかなか見つからないという従来の検索の不便さを解消し、社内の情報をより安全に、そして効率的に活用することを目指しています。

RAGってなに? 安全に社内情報を活用する仕組み
RAG(Retrieval-Augmented Generation)は、「検索して情報を集め、それをもとにAIが文章を作る」という仕組みです。簡単に言うと、AIが質問されたことに対して、社内のたくさんのデータの中から最適な情報を見つけ出し、その情報を使って分かりやすい回答を生成してくれるのです。
これまでの検索では、正確なキーワードを知っている人しか情報にたどり着けないことがよくありました。しかし、RAGを導入することで、あいまいな言葉で質問してもAIが「もしかしてこの情報が欲しいのかな?」と判断し、適切な回答を提示できるようになります。
企業でAIを使う際に気になるのが「情報漏洩」ですが、メインライン・エンジニアリングが導入したRAGは、外部のインターネットに接続しない「ローカルサーバー」で動いています。これにより、大切な社内情報が外に漏れる心配なく、安心してAIを活用できる安全な環境が実現しています。
RAG導入で変わること:仕事の効率アップとスムーズな情報共有
RAGの導入によって、社内のさまざまな業務がよりスムーズになると期待されています。特に、社員からの問い合わせに対する最初の対応(一次対応)をAIが自動で行うようになるため、対応が速くなり、業務の効率が大きく向上するでしょう。
例えば、総務や人事の部署では、社員からのよくある質問に対してRAGがすぐに一貫した回答を生成することで、担当者の負担が減り、より重要な業務に集中できるようになります。これにより、会社全体の生産性アップにつながると考えられます。
同社は今後も、RAGの利用状況に合わせて調整を続け、さらに良い対応品質と業務効率の向上を目指していくとのことです。
株式会社メインライン・エンジニアリングとは
株式会社メインライン・エンジニアリングは、高速道路の建設や維持管理をサポートする「発注者支援業務」を専門とする企業です。
高速道路は、私たちの社会にとって欠かせない大切なインフラです。同社は1998年の創業以来、積算の補助、工事の進捗管理、品質管理などを通じて、発注者である国の機関やNEXCO各社からの信頼を築き上げてきました。国の交通網を支える重要な役割を担い、常に未来を見据えた挑戦を続けています。
同社は「100年先の未来を共に育む企業でありたい」という強い想いを胸に、一つひとつのプロジェクトに真摯に向き合い、豊かな社会の実現に貢献しています。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社メインライン・エンジニアリング |
| 代表者 | 代表取締役 坂田 光秋 |
| 所在地 | 神奈川県横浜市港南区港南6丁目2番23号 |
| 創業年 | 1998年5月(株式移行2005年12月) |
| 資本金 | 1000万円 |
| 従業員 | 40名以上 |
| 事業内容 | NEXCO各社の発注者支援業務 |
関連情報
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株式会社メインライン・エンジニアリング公式サイト: https://mainline.co.jp/
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発注者支援業務について: https://mainline.co.jp/service/client-support-services

