2025年11月8日、株式会社ORSOは、AI設計支援「WithAI回答機能」とドローンを使ったビジュアルプログラミングを組み合わせることで、新しい学びのプロセスを実現したと発表しました。これは、同社が2022年から進めてきたAI分野の事業化に向けた取り組みの第一弾となります。

「DRONE STAR プログラミング」のこれまでの課題
ORSOが提供する「DRONE STAR」は、「楽しみながら学ぶ新しい体験」をコンセプトにしたドローン教材ブランドです。特に、ドローンをプログラミングで動かす「DRONE STAR プログラミング」アプリは、学校や塾などで幅広く活用されています。
このアプリは、初心者でも扱いやすいビジュアルプログラミングを採用しており、ブロックを並べることで簡単にドローンをプログラム飛行させることができます。しかし、これまでは「ブロックの意味を理解し、配置を考える」という作業に時間がかかり、初めての授業でドローンを実際に飛ばすまでに平均30分以上かかることが課題でした。そのため、ドローンを飛ばすという「体験」にたどり着く前に、学習のハードルを感じてしまうケースもあったようです。
AIがもたらす新しい学びの体験「WithAI回答機能」
ORSOは、この課題を解決するために「WithAI回答機能」を「DRONE STAR プログラミング」に搭載しました。この新機能を使えば、ユーザーが「ドローンが円を描くように飛ばしたい」といった指示をフォームに入力するだけで、AIが最適なブロックの組み合わせを自動的に生成してくれます。

これにより、わずか数秒でプログラムが完成し、30秒後には実際にドローンを飛ばすことが可能になります。従来の「ブロックを一つずつ積み上げて理解する学習」から、AIが作ったプログラムをまず動かしてみて、その結果から仕組みを理解する「逆引き型の学び」へと変化します。これにより、ドローンを飛ばす楽しさをすぐに体験でき、自然とプログラミングの知識を深められるようになるでしょう。
WithAI事業の初期クライアントを募集
ORSOのAI事業開発グループは、「WithAIで事業に新しい体験を。」をミッションに掲げ、目的に合わせたAIの活用で新たなユーザー体験を生み出す「WithAI」事業を進めています。今回、この「WithAI」事業に協力する初期クライアント企業・団体を5社限定で募集しています。
AIを自社の事業に組み入れたい、AI活用の可能性を一緒に検討したいと考えている場合は、この機会に応募を検討してみてはいかがでしょうか。各業界の課題や目的に応じた最適なAI活用の形を、共に設計していくとしています。
お申し込み・ご相談はこちら:
https://forms.gle/GEZKGYU3wzyQdMAr6
※5社限定のため、枠が埋まり次第受付が終了するとのことです。
AI事業のアドバイザーに清水亮氏が就任
ORSOのAI事業には、2023年よりAI分野のアドバイザーとして清水亮氏が迎えられています。

清水氏は、2004年に経済産業省より「天才プログラマー/スーパークリエイター」の称号を得たシリアルアントレプレナーで、AI研究家としても多岐にわたる企画や技術開発に携わっています。現在は動画配信プラットフォーム「シラス」で「教養としてのAI講座」を開講するなど、AIに関する知識を広める活動も行っています。
ORSO AI事業開発グループと「DRONE STAR」シリーズについて
株式会社ORSO AI事業開発グループは、生成AIを選定・利用し、既存のサービスに新しい価値を創造するプロジェクトチームです。今回の「DRONE STAR プログラミング WithAI」を皮切りに、様々な事業やサービスにAIを組み合わせることで、ユーザー体験をデザインする事例を増やしていく方針です。
「DRONE STAR」シリーズは、株式会社ORSOと株式会社エルの共同プロジェクトとして2016年に誕生しました。スマートフォンアプリとドローンを連携させ、「楽しみながら学ぶ」新しい教育体験を提案。これまでに、国家資格に対応したドローン「DRONE STAR TRAINING」や、家庭向けの練習用ドローン「DRONE STAR PARTY」などを展開し、教育とエンターテイメントの両分野でドローンの活用を推進しています。
株式会社ORSOは、「テクノロジーとクリエイティブで、ユーザー体験をデザインする」をミッションに、ゲーム、ヘルスケア、教育など幅広い分野でデジタル体験を通じた価値創造に取り組んでいます。国家資格対応のドローン教材や、AI・XRを活用した学習ソリューションなど、次世代教育に向けた製品開発を積極的に進めています。

