岡山大学が「OI-Start生成AI活用共有会」を開催!産学官で生成AIの最前線を共有

生成AI(Generative AI)

岡山大学が「OI-Start生成AI活用共有会」を開催

2025年10月31日、岡山大学津島キャンパスにて「OI-Start生成AI活用共有会」が開催されました。このイベントは、岡山大学が事務局を務める「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」が主催し、急速に進化するAI時代において、生成AIの活用事例や社内での導入における課題を共有し、意見を交換することを目的としています。岡山県高度情報化推進協議会の後援のもと、OI-Start会員企業や岡山大学の教職員、学生など、約130名が参加しました。

イベントの様子

最新のAI事情と岡山におけるAI活用の方向性

イベントの冒頭では、OI-Start会長を務める学術研究院環境生命自然科学学域の野上保之教授がインプットトークを行いました。野上教授は最新のAI事情に触れ、「この大AI時代に産業界として何ができるかを考え、岡山としての個性を発揮し、尖った取り組みをしていきたい」と述べ、地域におけるAI活用の重要性を強調しました。

多様な企業による生成AI活用事例の紹介

続いて行われた企業発表では、ピープルソフトウェア株式会社、株式会社協同、セリオ株式会社、株式会社ハイテックシステムズ、株式会社トスコ、コアテック株式会社の7社が登壇しました。各社は、自社での生成AI活用事例を具体的に紹介しました。

発表内容には、深層学習モデルを使ってワッペン画像を自動で作る技術や、生成AIを社内で使うためのガイドラインをどのように作ったか、さらには自社で作ったAIツールの事例などが含まれており、非常に幅広い内容でした。生成AIサービスのデモンストレーションも行われ、参加者は各社の発表に強い関心を示しました。

企業発表の様子

デモンストレーションの様子

ソフトウェア開発における生成AIの現状と展望

企業発表の後には、学術研究院環境生命自然科学学域の門田暁人教授が「ソフトウェア開発における生成AI活用の現状と今後の展望」と題して講演を行いました。門田教授は、海外と日本での生成AIの現状を比較し、これからの生成AI時代におけるソフトウェア開発がどう変わっていくかについて、自身の考えを述べました。

講演の様子

活発な意見交換と今後の展望

イベントの最後には、参加者からオンラインツールを通じてリアルタイムで寄せられた質問をもとに、活発な意見交換が行われました。「生成AIの新しい使い方」や「生成AI導入時のガイドラインの作り方」、「著作権に関する問題」、「地方である岡山で競争力を高めるには」といった多岐にわたるテーマで議論が交わされました。野上教授は、閉会の言葉として「今日の発表を聞いて相互作用を促進し、AIという追い風を吹かせて、岡山ならではの個性を発揮してほしい」と語り、地域でのAI活用への期待を込めました。

意見交換の様子

参加した学生からは「大学院では植物の研究をしており、大きさ計測などにAIを活用しています。今、AIに遅れを取ると損だと感じており、こういった勉強の機会を得られて非常にありがたいです」という感想が寄せられ、学生たちのAIへの高い関心が伺えました。

OI-Startは今後も、企業、大学、行政が協力し合う場を作り、地域におけるイノベーションの創出に貢献していく方針です。岡山大学の取り組み、そしてOI-Startの活動に今後も注目が集まります。

集合写真

イベントの様子2

イベントの様子3

イベントの様子4

関連情報

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岡山大学キャンパス

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