AI（人工知能）を活用した音声認識・AI要約サービス「QuickSummary2.0」が、企業の電話システムであるオンプレミスPBX（構内交換機）に対応しました。
これまで「QuickSummary2.0」は、インターネットを通じて利用するクラウドPBX環境での導入が主でしたが、今回の対応により、自社内に電話システムを設置している企業でも利用できるようになります。これにより、より多くの企業でAIによる通話要約が活用できるようになります。
オンプレミスPBX対応の背景
コンタクトセンター（お客様からの問い合わせなどに対応する部署）の電話システムは、大きく分けてクラウド型とオンプレミス型があります。
クラウド型は手軽に導入でき、状況に合わせて規模を柔軟に変えられるメリットがあります。しかし、金融機関や公共サービス、製造業など、特に高いセキュリティが求められる業界では、情報の管理や通信環境を自社で厳密にコントロールできるオンプレミス型を使い続ける企業が多く存在します。
これらの企業のニーズに応えるため、「QuickSummary2.0」は既存のオンプレミスPBXやCTI（電話とコンピューターを統合するシステム）と連携できるようになりました。エーアイスクエアが提供する音声認識サービスと連携する「キャプチャサーバ」という仕組みを通じて、サービスが提供されます。
「QuickSummary2.0」とは
「QuickSummary2.0」は、エーアイスクエアが提供する、通話内容をAIが高精度にテキスト化し、その内容を自動で要約してくれるサービスです。
コンタクトセンターでの通話内容を要約することで、お客様情報管理（CRM）への登録、よくある質問（FAQ）の作成、お客様の声（VoC）分析などに役立てることができます。現在、約30社・2,300席以上のコンタクトセンターで導入されており、業務の効率化や応対品質の向上、コスト削減に貢献しています。
金融や製造、通信など、セキュリティが非常に重視される業界にも対応しており、外部ネットワークから隔離された環境でも利用可能です。既存の電話システムやCRMシステムとも柔軟に連携できるため、導入のハードルが低いのも特徴です。
主な特徴
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高精度な音声認識
基本的な音声認識の性能が高いだけでなく、専門用語を登録できる辞書機能も搭載しているため、90％以上の高い認識精度を実現しています。 -
必要な形式に自動要約
通話が終わった後に、オペレーターが欲しい形式で要約を自動作成します。例えば、CRM登録用、FAQ作成用、お客様の声分析用など、用途に合わせた最適な要約が得られます。要約の長さや形式も、通話内容や目的に応じて選べます。 -
要約パターンを自由に作成・修正
管理画面から、利用者が新しい要約パターンを作成したり修正したりできます。変更はすぐに反映されるため、現場からの意見をすぐに取り入れて、要約の精度や使いやすさを継続的に改善できます。 -
ご利用中のシステムと連携
既存の音声認識システム、PBX/CTI、CRMシステムと連携できるため、通話記録や要約結果を現在の業務の流れにスムーズに組み込めます。これにより、導入時の手間を減らすことができます。 -
利用しやすい料金体系
独自のAIモデルによる前処理で、AI利用にかかるコストを抑えているため、手頃な価格で利用できます。企業の要望に合わせて、固定料金と使った分だけ支払う従量料金のどちらかを選べます。
今後の展開
エーアイスクエアは、今後も「QuickSummary2.0」の機能強化を進める予定です。具体的には、「モニタリング／アラート出力」や「バッチ処理によるレポーティング」といった、コンタクトセンターの現場での業務効率化に役立つ機能が順次リリースされる予定です。
さらに、AIエージェントの開発も進められており、「QuickSummary2.0」で作成された要約結果を連携させることで、AIエージェントの回答精度を高めたり、オペレーター向けに役立つ情報（ナレッジ）を推薦する機能の実装が検討されています。これらの生成AIを活用したソリューションを通じて、コンタクトセンターのデジタル変革（DX）を推進していくとのことです。
QuickSummary2.0について詳しくはこちらをご覧ください。
QuickSummary2.0について詳しくはこちら
株式会社エーアイスクエアについて
株式会社エーアイスクエアは「企業とお客さまのコミュニケーションをAIで豊かに」を信念に掲げ、コンタクトセンター向けにAI技術を活用したソリューションを提供している企業です。AIチャットボット「QuickQA」や、2023年にリリースされた音声認識・AI要約サービス「QuickSummary2.0」は、業界内で高い評価を受けています。
