dSPACEとOMNIVISIONが自動運転開発で提携
シミュレーション技術を提供するdSPACEと、半導体技術を開発するOMNIVISIONが協力関係を結びました。この提携は、自動運転システム(AD)や先進運転支援システム(ADAS)の開発をもっと早く進めることを目指しています。
具体的な取り組みとして、dSPACEが提供する物理ベースのシミュレーションプラットフォーム「AURELION(オーレリオン)」に、OMNIVISIONのイメージセンサー(カメラ)のモデルが組み込まれました。

カメラが自動運転システムで果たす重要な役割
カメラは、自動運転システムや運転支援システムにとって、周りの状況を正確に把握するための大切なセンサーです。たとえば、車や歩行者のような物体を見つけたり、車線を正確に認識して走行したり、障害物を避けるために必要な情報を提供します。これにより、安全で効率的なシステムが作られます。
シミュレーションで開発を効率化
AURELIONのリアルなセンサーシミュレーション技術を使うと、実際の道路で起こりうる様々な運転状況をコンピューター上で再現できます。これにより、まだ開発の初期段階であっても、システムが信頼性があり、どんな状況でもきちんと動くかどうかをテストできます。実際の車でテストするよりも、はるかに早い段階で確認できるため、開発のスピードアップにつながります。

dSPACEのセンサーシミュレーション部門プロダクトマネージャであるCaius Seiger氏は、今回の提携により、顧客がテストの選択肢を広げ、開発サイクルの短縮とコスト削減が可能になると述べています。
また、OMNIVISIONのイメージング技術担当ディレクターであるSteve Wang氏は、AURELIONの物理ベースのシミュレーション機能によって、開発者がADASおよびADシステムの妥当性確認をより早く、より効率的に行えるようになり、自動車業界のイノベーションを加速させ、より安全で信頼性の高い認知ソリューションを確保できると述べています。
dSPACEについて
dSPACEは、コネクテッドカー、自動運転車両、電気自動車の開発に必要なシミュレーションや検証のソリューションを提供する国際的な企業です。自動車メーカーやサプライヤーは、dSPACEの技術を使って、実際の車で試験を行う前にソフトウェアやハードウェアの部品をテストしています。自動車産業だけでなく、航空宇宙や産業オートメーションなど、幅広い分野でその技術が活用されています。
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dSPACE公式ウェブサイト

