ロボット産業に新しい風!AIと特許で日本の技術を世界へ

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AI Robotics on IDX × Tokkyo.Ai

ロボット産業に新しい風!AIと特許で日本の技術を世界へ

AIデータ株式会社とリーガルテック株式会社が協力し、日本のロボット産業を大きく変える新しいプラットフォーム「AI Robotics on IDX × Tokkyo.Ai」の提供を始めました。これは、ロボットの技術やノウハウを「知的財産(IP)」としてしっかり管理し、もっとたくさんの場所で活用できるようにする仕組みです。

なぜ今、新しい仕組みが必要なのか?

日本のロボット技術は世界でもトップクラスですが、これまで課題がありました。例えば、ロボットを動かすための細かい技術や開発のコツが、特定の人の頭の中にだけあって、他の人に伝えにくいという問題です。これでは、せっかく素晴らしい技術があっても、なかなかビジネスに結びついたり、世界で使われたりすることが難しくなっていました。

特に、中小企業では、こうした技術が「ブラックボックス」のようになり、十分に評価されないことが続いていたのです。ロボット産業がさらに成長するためには、技術のデータをみんなが使えるようにする「標準化」と、技術をしっかり守る「特許戦略」、そしてサービスとして提供する「SaaSモデル」を一つにまとめることがとても大切だと考えられています。

ロボット産業が抱えていた具体的な課題

これまでのロボット産業では、次のような課題がありました。

  • 技術が人に頼りすぎている: ロボットの制御データやノウハウが、特定の技術者だけのもので、他の人が使いにくい。

  • 特許化が遅れている: 素晴らしい技術があっても、特許として守られたり、お金を生み出す「知的財産」として活用されたりすることが少ない。

  • 価値が伝わりにくい: 投資家やパートナー企業に、技術の本当の価値がうまく伝わらず、新しい事業がなかなか進まない。

  • 世界での展開が難しい: 日本の技術が世界共通のルールになりにくく、海外で広く使われる機会が限られている。

「AI Robotics on IDX × Tokkyo.Ai」が解決する仕組み

この新しいプラットフォーム「AI Robotics on IDX × Tokkyo.Ai」は、これらの課題を解決するために、大きく3つの機能を提供します。

1. Tokkyo.Aiで発明を見つけ出し、特許の形にする

AIがロボットの動きや製造工程のデータなどから、新しい「発明」のタネを見つけ出します。そして、特許を取るために必要な情報を整理し、テンプレートとして自動で作ってくれます。これにより、これまで難しかった特許申請の準備がずっとスムーズになります。

2. リーガルテックVDRでロボットの知的財産を安全に管理

このシステムは、ロボットの知的財産(IP)をとても安全に管理する「知のデータルーム」のようなものです。誰がいつ、どの情報にアクセスしたかを細かく記録したり、資料の中身を検索したりできます。また、AIチャット機能を使って、技術資料の要約や比較、分析も手伝ってくれます。

3. AI Robotics on IDXで業界ごとのAI基盤を提供

製造業、物流、医療、農業など、それぞれの業界に特化したロボット製造や管理のテンプレートを提供します。ロボットの制御方法や作業のノウハウをAIが学習し、活用できるようにします。さらに、このシステムを導入することでどれくらい利益が出るかを計算し、投資家向けの資料も作ってくれるので、資金集めにも役立ちます。

期待される効果

このプラットフォームの登場により、次のような良い変化が期待されています。

  • 技術がみんなで使えるように: 特定の人の技術が、みんなで共有できる知識になり、もっと効率的に使えるようになります。

  • 新しい発明が早く生まれる: 発見から特許申請までの時間が短くなり、より多くの新しい技術が世に出るでしょう。

  • 技術がお金を生み出す: ロボット技術をライセンスとして貸し出したり、サービスとして提供したりすることで、新しいビジネスチャンスが生まれます。

  • 世界へ羽ばたく日本の技術: 日本で生まれたロボット技術が、アジアやヨーロッパ、アメリカなど、世界中で使われるようになる可能性が広がります。

今後の展望

AIデータ株式会社とリーガルテック株式会社は、これから3年間で、ロボットの知的財産に関するテンプレートを100件以上作り、国内外の50社以上と協力することを目指しています。そして、年間20億円規模の事業成長を目標にしています。

この取り組みを通じて、日本のロボット産業が、素晴らしい技術がきちんと評価され、活発に取引される「知的財産経済圏」へと進化していくことが期待されます。

AIデータ株式会社

AIデータ株式会社は、データや知的財産を管理し活用する事業を20年以上にわたり展開しています。多くの企業や個人から信頼を得ており、データ共有やバックアップ、復旧などのサービスで高い実績を持っています。また、特許検索や出願を支援するシステム「Tokkyo.Ai」の開発も行っています。

リーガルテック株式会社

リーガルテック株式会社は、特許調査や発明の抽出を支援するプラットフォーム「MyTokkyo.Ai」や、共同開発をサポートする「リーガルテックVDR」などを開発・提供しています。


参考:AIデータ株式会社 ニュースリリース

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