株式会社デンソーアイティーラボラトリ(以下、デンソーITLAB)は、創立25周年を記念し、2025年12月3日(水)に「AI × Control Conference 2025」を東京・新橋にて開催します。本イベントは、制御理論とAIの最先端を探求するため、慶應義塾大学、東京科学大学、京都大学の第一線で活躍する研究者とデンソーITLABの研究者が一堂に会します。

開催背景:制御が「設計」から「学習」へ進化する時代
近年、自動運転車が自ら走行戦略を学び、ロボットが人の動きを真似て作業を習得するなど、私たちの生活を豊かにする技術が進化しています。これは「学習ベースの制御」や「安全な強化学習」といった新しい技術が支えています。
デンソーITLABは、これまで自動車分野を中心に先端技術の研究を進めてきました。今回のカンファレンスでは、物理的なAI(Physical AI)から社会的なAI(Social AI)まで、そして制御理論から生成AIまで、幅広い視点から「制御」と「AI」の融合がもたらす未来の工学について議論します。
「AI × Control Conference 2025」の詳細は、以下の公式ページで確認できます。
AI × Control Conference 2025 公式ページ
豪華登壇者による3つのペアセッション
各分野のトップランナーである大学研究者とデンソーITLABの研究者がペアを組み、最新の研究成果とそれがどのように実社会で活用されるかについて議論します。
ペアセッション1:制御で支えるAIの未来
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テーマ: 制御で支えるAIの未来:Physical AIからSocial AIまで、制御 x AI:制御理論から生成AIまで
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登壇者: 井上正樹 准教授(慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科)× 星野健太(デンソーITLAB シニアリサーチャ/東京科学大学情報理工学院特任准教授)
このセッションでは、AIを物理システムに安全に導入する方法や、人と機械が協力して作業するシステムにおける新しい制御理論について話し合われます。


ペアセッション2:知覚から身体性知能まで
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テーマ: VLAモデル:知覚から身体性知能まで、動的環境を捉える視覚:レーダとイベントカメラによる認識
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登壇者: 川上玲 准教授(東京科学大学 工学院 システム制御系)× 長田惇(デンソーITLAB)
ここでは、複数の種類の情報(画像や音声など)を組み合わせて学ぶ「マルチモーダル学習」や、動きを認識・生成する技術、そして新しいセンサー技術について議論が深められます。


ペアセッション3:ロボット群の協調制御
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テーマ: 制約に満ちた世界でロボット群を協調させる制御に向けて
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登壇者: 舩田陸 講師(京都大学 大学院情報学研究科)× 大林真人(デンソーITLAB シニアリサーチャ)
このセッションでは、複数のロボットが協力して作業を行うための制御方法や、「モデル予測制御」という未来を予測しながら最適な動きを決定する技術の最新情報が紹介されます。


イベント概要
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イベント名: AI × Control Conference 2025
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日時: 2025年12月3日(水)13:30-17:10(受付開始13:00)
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会場: 新虎安田ビル NIKAI(東京都港区新橋4丁目3番1号新虎安田ビル2階)
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定員: 200名(事前登録制)
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参加費: 無料
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対象: 制御×AI分野、モビリティ関連分野に興味をお持ちの学生・研究者・エンジニア、およびデンソーアイティーラボラトリでのキャリアに関心のある方
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懇親会: 18:00より開催予定(希望者のみ)
参加申込方法と学生向け交通費補助
参加を希望される方は、以下のフォームよりお申し込みください。
参加登録フォーム
大学生・大学院生の方には、交通費の補助が予定されています。上限金額は4万円で、当日学生証の提示が必要です。詳細については、登録後に案内される内容をご確認ください。
主催:株式会社デンソーアイティーラボラトリについて
株式会社デンソーアイティーラボラトリは、2000年の設立以来、自動車分野を中心に最先端技術の研究開発を進めています。制御工学、AI、コンピュータビジョンなど幅広い分野で研究を行い、その成果を実社会で活用することを目指しています。本カンファレンスを通じて、学術界との連携を深め、優秀な研究者の採用にも力を入れています。

