プロメテックグループ、シタテル株式会社への出資を発表
2025年11月20日、プロメテックグループ株式会社は、衣服・ライフスタイル産業の社会課題解決に取り組むシタテル株式会社への出資を発表しました。この出資は、両社の持つ技術と知見を組み合わせ、ものづくりにおけるサプライチェーンを大きく変革することを目的としています。

出資の背景:デジタル技術で「モノづくり」を革新
プロメテックグループは2004年の創業以来、高度な計算科学をさまざまな産業に応用する挑戦を続けてきました。特に、製造業向けのシミュレーションソフトウェアの開発や、大規模言語モデル(LLM)の活用、そして高性能コンピューター(HPC)基盤の研究開発に力を入れています。
一方、シタテルは、衣服生産のプロセスにおける情報管理や工場とのやり取りをデジタル化する「衣服のデジタル生産プラットフォーム」を運営しています。これにより、業務の管理や見える化、取引の効率化、そして生産体制の強化によるサプライチェーン全体の最適化を実現してきました。
プロメテックグループは、シタテルが取り組む「モノづくり」におけるデジタルデータの共有や活用が、プロセス改善のカギであると考えています。このデジタルデータの活用において、AIやHPCの技術プラットフォームが非常に重要であるという点は、プロメテックグループが長年培ってきたシミュレーション技術の分野と共通するところが多いとのことです。
両社が協力することで、NVIDIA GPUを中核とするプロメテックグループのAI/HPCソリューションが、シタテルの優れた「衣服のデジタル生産プラットフォーム」に新たな価値をもたらし、グローバルでの競争力のある「モノづくり」を実現できると確信し、今回の出資に至りました。
シタテル株式会社について
シタテル株式会社は、「サプライチェーンを革新し想像力を解き放つ」をミッションに掲げ、未来のものづくりを支える基盤づくりを行っています。衣服・ライフスタイル業界が抱える生産管理や情報分散といった課題に対し、「シタテルプラットフォーム」を通じて、衣服づくりのエコシステムを支援しています。2014年の事業開始以来、国内を中心に約5,355社の縫製工場・生地メーカーと、約24,730社のブランド・企業が登録しています。
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両社のコメント:AIがものづくりの精度とスピードを高める
シタテルの河野秀和氏は、プロメテックグループとの提携を光栄に感じており、シミュレーション技術やAI解析基盤との連携を通じて、蓄積されたデータや知識を活用した「知的生産エージェント」の開発に取り組む意向を示しています。これにより、AIが設計から生産、さらには需要予測までを自動で最適化する、次世代のデジタル生産プラットフォームへと進化させ、ものづくりの精度とスピードを飛躍的に高めることを目指します。今後、AI・デジタルツイン・クラウド連携を軸に、より創造的で持続可能な産業構造の実現を目指していくとのことです。
プロメテックグループの藤澤智光氏は、シタテルのプラットフォームが衣服・ライフスタイル産業の課題解決に貢献していることを評価し、プロメテックグループのAI/HPCソリューションがシタテルのさらなる成長に大きく貢献できると考えています。異なる分野の事業を展開しながらも、AI/HPCという共通の技術プラットフォームを通じて、両社が新しいソリューションを生み出し、共に成長していくことを期待しています。
プロメテックグループ株式会社について
プロメテックグループは2004年に創業し、粒子法の流体シミュレーションソフトウェアを開発・提供してきました。世界で初めて商用流体シミュレーションにGPU(Graphics Processor Unit)を実装するなど、高い技術力を持っています。2010年にはGDEPソリューションズを設立し、インフラ製品からクラウドサービスまでを幅広く提供しています。シミュレーション、HPC(高性能コンピューティング)、AI、大規模データの可視化を核として、計算科学分野で世界一を目指し、新たな価値創造に取り組んでいます。
プロメテックグループ株式会社に関する詳しい情報は、下記Webサイトをご覧ください。
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