駐車場AIカメラが賢く進化!ニューラルグループがマルチモーダルAIエージェントシステムを開発し、隠れたビジネスチャンスを発見

ビジネス活用

ニューラルグループ株式会社は、駐車場などの屋外に設置されたAIカメラの画像をリアルタイムで分析し、ビジネスに役立つ情報を自動で探し出す「マルチモーダルAIエージェントシステム」の開発に成功したと発表しました。このシステムは、画像と自然言語(私たちが普段使う言葉)を組み合わせてAIが情報を理解・処理する技術を活用しています。

道の駅ニューラルの里の駐車場に駐車しているキャンピングカーを含む多くの車

画像と言葉を理解するAIの進化

同社はこれまで、独自に開発した大規模言語モデル『NEURAL. LLM』を基盤として、AIエージェント(AIが自動で考えて行動する仕組み)の研究を進めてきました。今回の開発では、この『NEURAL.LLM』をさらに進化させ、画像の情報も一緒に扱えるように拡張。これにより、ビジネスにとって価値のある情報をリアルタイムで、そして安定して提供できる体制が整ったとのことです。

具体的には、駐車場カメラが撮影した時間の流れに沿ったたくさんの画像から、「どんな車が停まっているか」を素早く見つけ出し、「その車の特徴」を詳しく分析する大規模なAIモデルを構築しました。さらに、この分析で得られた車の情報を統計的に処理するAIエージェントを組み合わせることで、ビジネスに役立つヒントをすぐに提供できるようになりました。これは、2025年6月から取り組んできたAIエージェントの研究開発における重要な成果の一つとされています。

ビジネスに新たな価値をもたらす

この新しい技術によって、商業施設の管理者やイベントの主催者といったビジネスオーナーは、現場の大量の画像データを活用して、これまで難しかった業務を簡単に行えるようになります。

例えば、「特定の車がいつ、どこにどれくらい滞在していたか」を簡単に検索したり、「拠点ごとに、どんなお客様が来ているか」を多角的に分析したりといった、高度な業務もスムーズに実行可能です。

駐車時間と累計台数を示すグラフ

時間帯ごとのキャンピングカーと普通乗用車の累積駐車台数を示す棒グラフ

このシステムは、これまで手作業で多くの時間を要していた業務を大幅に効率化できるだけでなく、抜け漏れなくデータを分析できるようになります。さらに、これまで気づくことが難しかった新しい発見にもつながると期待されており、施設のセキュリティ強化や、お客様を呼び込むためのマーケティング戦略の計画にも役立つでしょう。

ニューラルグループ株式会社は、これからも現実世界の情報を「意味のあるヒント」に変え、人々と社会の可能性を広げていくことを目指していくとしています。

ニューラルグループ株式会社 会社概要

「AIで心躍る未来を」をミッションに、AI技術をはじめとする最先端テクノロジーを開発し、幅広い領域で、枠にとらわれない心躍るサービスを提供しています。

  • 名称: ニューラルグループ株式会社

  • 代表者: 代表取締役社長 重松 路威

  • 所在地: 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー32階

  • 設立: 2018年1月22日

  • 会社URL: https://www.neural-group.com

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