ペアーズが安心・安全対策を大幅強化!本人確認からAI活用まで、ユーザーを守る新しい取り組み

ビジネス活用

恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」は、2025年11月から、ユーザーが安心・安全にサービスを利用できる環境をさらに強化するための5つの対策を順次開始します。これらの対策は、本人確認の厳格化から、AI技術を使った不正アカウント対策、SNSへの誘導防止まで、多岐にわたります。

新しい安心・安全対策のポイント

ペアーズが今回導入する主な対策は以下の5つです。

  1. 健康保険証など券面情報のみの本人確認の廃止(2025年12月1日開始)
    2025年12月2日以降、公的書類として原則利用できなくなる健康保険証を使った本人確認を終了します。また、顔写真のない公的書類の券面情報のみで行う本人確認も廃止されます。これにより、本人確認の方法は「マイナンバーカードのICチップ読み取り」と「アプリ内の自撮り(セルフィ)と顔写真付き公的書類による認証」の2つに限定されます。これは、生成AIなどの技術進化による公的書類の偽造リスクを考慮し、本人確認をより確実にするためのものです。

    Pairsの本人確認方法

  2. 目視審査体制の強化(2025年12月1日開始)
    これまでもAIと人による審査を行っていましたが、今後はAIと24時間365日の目視審査を組み合わせることで、審査体制をさらに強化します。AIが不正アカウントの行動パターンを分析し、大量のアカウントの中から疑わしいものを効率的に見つけ出すことで、専門のオペレーターがより厳密な目視審査に集中できるようになります。これにより、不正アカウントと一般ユーザー間のやり取りを大幅に減らすことが期待されます。

  3. 不正アカウントのプロフィール写真照合機能(2026年開始予定)
    不正の疑いがあるアカウントに対しては、プロフィール写真、アプリ内の自撮り写真、公的証明書の写真をまとめて照合する本人確認を実施します。これにより、本人確認の正確性がさらに向上します。

  4. SNS ID交換のメッセージブロック機能(2025年12月以降開始予定)
    利用規約でSNSのID交換を禁止しているペアーズは、これまでも疑わしいメッセージを検知した際に注意を促す通知を行ってきました。今後は、そのようなメッセージの送信自体をブロックすることで、SNSへの誘導を未然に防ぎます。

  5. 不正アカウントとメッセージしたアカウントへの注意喚起(2025年11月開始済)
    ペアーズが不正アカウントと判断して削除したアカウントとメッセージを交わしていた一般ユーザーに対し、詐欺被害への注意喚起と、安全なアプリ利用に関する情報を提供する「セーフティセンター」への誘導を実施します。これにより、恋愛感情を利用した詐欺(ロマンス詐欺)の被害を減らすことを目指します。

対策強化の背景

近年、SNSやマッチングアプリを悪用した恋愛感情を利用した詐欺(SNS型ロマンス詐欺)が世界的に増加しています。特に、生成AIなどの新しい技術が使われ、巧妙な手口でSNSに誘導し、親近感を抱かせるケースが多いとされています。警察庁の調査によると、被害時の連絡ツールの9割以上が誘導先のSNSであることがわかっています。

ペアーズは、こうした環境変化に対応するため、テクノロジーと人の力を組み合わせた対策に力を入れています。例えば、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の機械学習技術「Amazon Rekognition」を使って、画像認識や動画分析を自動化するシステムを自社で開発し、顔や生体の検出精度を大きく向上させています。これらの取り組みにより、不正アカウントから一般ユーザーに届く「いいね」の数は45%減少し、不正アカウントと一般ユーザーがメッセージを交換する数も57%減少したとされています。

誰もが安心して出会える場所を目指して

こども家庭庁の2024年11月の調査によると、マッチングアプリを通じて結婚した人の割合は4人に1人以上(25.1%)と、出会いのきっかけとして最も多くなっています。ペアーズも、2012年のサービス開始以来の累計登録数が2500万を突破しており、多くの独身男女に利用されています。

ペアーズは、「誰もが、出会うべき人と出会える世界をマッチングアプリで実現する。」というビジョンを掲げ、専門チームが日々安心・安全な環境作りに努めています。世界中の犯罪手口に関する知見を取り入れ、巧妙化する不正アカウントの手口に対して継続的に監視と対策を実行することで、ユーザーがトラブルに巻き込まれる心配なく、真剣な出会いを見つけられるよう努力し続けるとしています。

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