補助金申請の常識を変えるAIツールが登場
補助金申請は、中小企業にとって大きなチャンスですが、複雑な書類作成や専門知識が必要なため、多くの企業が頭を悩ませています。特に、事業計画書は採択されるかどうかを左右する重要な書類であり、その作成には膨大な時間と労力がかかります。
そんな課題を解決するために、株式会社プランベースが自社開発したのが、生成AIを活用したアプリケーション「AI補助金コンサルくん」です。このAIツールが、なんと3次省力化投資補助金(一般型)において、全国平均の66.8%を大きく上回る94.7%という高い採択率を達成しました。

全国平均を大きく上回る採択率94.7%の秘密
これまで、事業計画書の作成はコンサルタントがお客様との対話を通じて、ゼロから文章を作成していました。しかし、「AI補助金コンサルくん」を導入してからは、お客様からお聞きした基本的な情報や事業の収益に関するデータをシステムに入力するだけで、補助金のルールに合った計画書の「たたき台」が自動で作成されるようになりました。
その後、担当のコンサルタントが細かい部分を調整したり、必要な情報を追加したりすることで、より早く、より質の高い事業計画書をお客様と確認できるようになりました。この効率化によって、限られた申請期間内でも多くの高品質な申請書を提出できるようになり、結果として94.7%という高い採択率につながったのです。
この高い採択率の背景には、いくつかのポイントがあります。
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制度要件に即した構成提案機能:補助金ごとの審査のポイントや必要な項目をしっかり押さえた文章の骨子をAIが自動で考えてくれます。
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生成AIによる高精度テキスト生成:入力されたデータをもとに、論理的で説得力のある文章をAIが生成します。
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専門家監修による品質検証:開発の段階から、補助金申請の専門家がAIの作成する文章が適切かどうかを厳しくチェックしています。
「AI補助金コンサルくん」とは?
「AI補助金コンサルくん」は、利用者が入力した会社の情報や収益の計画データなどをもとに、それぞれの補助金制度のルールに沿った、精度の高い事業計画書の案を自動で作成するAIツールです。
文章の骨子や構成案を作るだけでなく、修正のサポート機能や、完成イメージを確認できるプレビュー機能も備わっています。これにより、利用者は直感的に、そして効率的に申請書を仕上げることができます。
現在、「省力化投資補助金(一般型)」「新事業進出補助金」「ものづくり補助金」の3つの補助金に対応していますが、今後はさらに多くの主要な補助金制度への対応が予定されています。
専門家の知識とAIの力を融合
このシステムの開発には、株式会社プランベースに在籍する中小企業診断士や行政書士といった、補助金申請支援の経験豊富な専門家が深く関わっています。彼らの専門知識が、AIが作成する文章の論理的なつながりや説得力、そして補助金制度への適合性を高めるために活かされています。
この一連の処理を可能にする情報処理システムと方法については、2025年8月5日付で特許が出願されています(出願番号:特願2025-130571)。
今後の展望と中小企業支援への貢献
「AI補助金コンサルくん」は、現在、株式会社プランベースと一部のクライアントに限定して提供され、改善が重ねられています。今後は、より多くの事業者や支援機関が利用できるように一般公開が予定されており、利用者の意見を取り入れながら、さらに使いやすいツールへと進化していくことでしょう。
また、対応する補助金の種類も順次増えていく予定です。さらに、このAI技術は補助金申請だけでなく、助成金や融資向けの事業計画書、公募型プロジェクトの申請など、さまざまな審査制の文書作成にも応用できる可能性を秘めています。
株式会社プランベースは、これまでに1,500社以上の中小企業の補助金申請を支援し、累計150億円以上の採択実績を持っています。この「AI補助金コンサルくん」を広めることで、日本全国の中小企業がもっとスムーズに、そして戦略的に資金を調達できるような環境を作り、日本の経済を支える中小企業の競争力強化に貢献していくことを目指しています。
株式会社プランベースについて
株式会社プランベースは、東京大学発のコンサルティング会社で、中小企業向けの補助金申請支援や経営支援、AIツールの開発・運営を行っています。認定経営革新等支援機関として、中小企業の様々な経営課題に対応しています。
会社名:株式会社プランベース
所在地:東京都千代田区岩本町2丁目8-8 ザポータル岩本町6F
代表者:代表取締役 武衣 貴志
URL:https://planbase.co.jp/


