マウザー、AIサーバーやデータセンター向けにロームの最新パワーMOSFET「RY7P250BM」の取り扱いを開始

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AIサーバーの安定稼働を支える新しい力、ロームのパワーMOSFET「RY7P250BM」

電子部品の販売で知られるマウザー・エレクトロニクスは、ローム株式会社が開発した最新のパワーMOSFET「RY7P250BM」の取り扱いを開始しました。この新しい部品は、AIサーバーやデータセンター、産業機器、エネルギー貯蔵システムなど、たくさんの電力を扱う場所で活躍します。

AI時代の電力ニーズに対応する「RY7P250BM」

最近、生成AIや高性能なGPU(画像処理装置)が注目されていますが、これらは非常に多くの電力を必要とします。そのため、これらのシステムが安全に、そして効率よく動くためには、安定した電力供給が欠かせません。

ロームの「RY7P250BM」は、特に48V電源システムで使われる「ホットスワップ回路」にぴったりの設計です。ホットスワップ回路とは、システムを動かしたままで部品を交換できる仕組みのことで、これによりメンテナンスがしやすくなり、システムの停止時間を減らすことができます。

ROHM Semiconductor RY7P250BMパワーMOSFET

高い安全性と効率を実現する特長

このMOSFETの大きな特長は、広い安全動作領域(SOA)を持っていることです。これは、高い電圧や急な電流の変化にも耐えられる能力のことで、突入電流(電源を入れた時に一時的に流れる大電流)や過負荷から回路をしっかりと守ってくれます。

具体的には、10ミリ秒(1秒の100分の1)で16A、1ミリ秒で50Aという大きな電流を供給できるため、従来の部品では難しかった高負荷な状況でも安定して動作します。これにより、システム全体の信頼性が高まり、効率も良くなります。

さらに、「RY7P250BM」は、同じサイズの従来の部品と比べて、電力損失が約18%も少ない「低オン抵抗」を実現しています。電力損失が少ないということは、発熱も抑えられるため、AIサーバーなどの機器をより涼しく、長く使うことにつながります。

この新しいパワーMOSFETは、既存の設計にも簡単に組み込むことができ、システム全体の性能向上に貢献します。

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