地域の情報発信をAIがサポート!「Nativ.デスク」で関係人口創出を加速

AIツール・サービス紹介

地域活性化ソリューションを提供する株式会社フューチャーリンクネットワーク(FLN)は、地方移住・関係人口創出のプラットフォーム「Nativ.media」専用の記事作成支援AIツール「Nativ.デスク」を、2025年12月より順次提供開始すると発表しました。

「Nativ.デスク」は、これまでに「Nativ.media」で公開された累計4,000本以上の地方創生や関係人口に関する記事データを活用。特に読者の反応が良かった記事の「構成」や「表現」の特徴をAIが分析し、学習しています。

Nativ.Deskのダッシュボード画面

自治体の情報発信が抱える課題を解決

政府が推進する「地域未来戦略」において、地域と多様に関わる「関係人口」の創出は、持続可能な地域づくりに欠かせない要素とされています。都市部に住む関係人口の候補となる人々との接点を作る情報発信や、移住促進、シティプロモーションは、いかに効果的に行うかが重要な課題です。

しかし、多くの自治体や地域商社、まちづくり会社では、以下のような情報発信の課題を抱えています。

  • 少人数体制のため、取材や記事執筆に時間を割くのが難しい

  • 広報担当者の異動により、記事作成のノウハウが引き継がれにくい

  • 「どのような記事が都市部の人々に読まれるのか」という知見が蓄積されにくい

FLNは、閲覧者の過半数が大都市圏在住者である「Nativ.media」の運営を通じて、都市部ユーザーに響く書き方の知見やノウハウを蓄積してきました。これらの知見をAIツールに応用することで、現場の負担を減らしつつ、プロ品質の情報発信を可能にする「Nativ.デスク」を開発しました。

Nativ.mediaのダッシュボード画面

「Nativ.デスク」の3つの特長

「地域のAI編集パートナー Nativ.デスク」には、主に以下の3つの特長があります。

1. 累計4,000件以上の記事から「読まれる文章の型」をAIが学習・再現

このツールは、単に文章を整える一般的なAIとは異なり、地域の情報発信やプロモーションに特化しています。過去に高いアクセス数や読了率を記録した記事の「構成(ストーリー展開)」や「切り口(見出しの言葉選び)」をAIが分析。その成功パターンを基に、入力された情報(インタビュー音声、チラシ画像、説明文など)を、都市部のユーザーが関心を持ちやすい文章へと変換・構成します。

2. 素材をアップロードするだけで記事のドラフトが完成し、業務効率が向上

取材時の録音データやメモ、資料画像をアップロードするだけで、AIが以下の作業を自動で行います。

  • 音声からの文字起こし

  • 重要なトピックの抽出と構成案の作成

  • 記事本文(ドラフト)の自動生成

  • SNSで拡散されやすいタイトルやリード文の提案

これにより、自治体職員や地域のライターは、時間のかかる「文字起こし」などの作業から解放され、「発信内容の企画」や「地域の人々へのインタビュー」といった、より本質的な業務に集中できるようになります。

3. 独自開発ツールによる高いセキュリティで安心して利用可能

FLNが独自開発したこのツールは、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)認定の基盤を採用しています。入力されたデータがAI学習に利用されないなど、行政の事業として安心して利用できるセキュリティ基準が確保されています。

活用事例

「Nativ.デスク」は、以下のような場面での活用が期待されます。

  • 移住・お試し移住レポート: 移住者のインタビュー音源から、移住を検討している人の不安を解消するようなリアルな記事を作成します。

  • 地域の求人・副業募集: 地域側の思いを分かりやすく伝え、都市部の人材が「やってみたい」と感じるようなストーリー性のある記事を作成します。

  • イベント・プロジェクト公募: お試し移住ツアーや関係人口関連イベントの様子を魅力的に発信し、次回の参加者獲得につなげます。

提供スキームと今後の展望

「Nativ.デスク」は、「Nativ.チャンネル」を利用する自治体やまちづくり会社などを対象に、追加費用なしで2025年12月より順次提供されます。

Nativ.チャンネルの利用については、以下の動画セミナーで詳しく紹介されています。

Nativ.media活用術 動画配信セミナー

コンテンツ配信とAIを活用したネイティブメディア活用術の動画セミナー告知

FLNは今後、記事作成支援に留まらず、地域ごとの資源(人・拠点・体験)をデータベース化し、AIが「誰に何を届けるべきか」といった企画立案まで行えるよう機能を拡張する予定です。

FLNは「地域×AI」の分野で先駆者として、自治体と地域事業者が一丸となって取り組む、持続可能な地域プロモーションの基盤構築を目指しています。

株式会社フューチャーリンクネットワークについて

所在地:千葉県船橋市西船4-19-3 西船成島ビル
代表者:代表取締役 石井丈晴
事業内容:地域情報プラットフォーム「まいぷれ」の運営を軸に、地域の付加価値情報の流通促進を行っています。近年は「地域×AI」領域での開発を強化し、持続可能な地域活性化モデルの構築を推進しています。
URL:https://www.futurelink.co.jp/

本件に関するお問い合わせ

株式会社フューチャーリンクネットワーク

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