株式会社シナモンAIは、国内最大級の港湾物流企業である株式会社上組へ、生成AI抽出型AI-OCRプラットフォーム「Flax Scanner HUB（フラックス・スキャナー・ハブ）」の提供を開始しました。
貿易書類のデータ入力課題をAIで解決
上組は、港湾運送・倉庫・国際輸送など幅広い物流サービスを提供する企業です。国際物流の現場では、通関や船積みといった業務でINVOICE（インボイス）のような様々な貿易書類が使われています。これらの書類は形式が複雑で、決まった形をしていないものも多いため、これまで手作業で基幹システムにデータを入力する手間がかかり、業務が特定の担当者に集中してしまうという課題がありました。
シナモンAIは、この課題を解決し、業務をより効率的に進めるために「Flax Scanner HUB」を提供しました。このシステムを導入することで、紙やPDFで受け取るINVOICEから、取引先の名前、数量、価格など30項目以上の情報をAIが自動で正確に読み取ります。読み取ったデータはCSV形式で出力され、上組の基幹システムとスムーズに連携されます。
この取り組みにより、これまで手作業で行っていたデータ入力や確認作業の負担が大きく減り、業務のスピードと正確さが向上します。また、従業員がより重要な業務に集中できるような体制づくりも進められます。
「Flax Scanner HUB」とは
「Flax Scanner HUB」は、シナモンAIが提供する高精度なAI-OCRプラットフォームです。AI-OCRとは、AI（人工知能）が文字を読み取る技術のことです。
このプラットフォームは、様々な業界で使われる多様なフォーマットの書類から、AIが人間のように内容を理解し、データを読み取ることができます。従来のAI-OCRが、決まった形式の書類に合わせて事前に読み取り位置を設定する必要があったのに対し、「Flax Scanner HUB」は、複雑な設定をすることなく、形式が定まっていない書類からも高い精度でデータを抽出できるのが大きな特徴です。
「Flax Scanner HUB」には、座標定義型、特徴量学習型、そして生成AI抽出型の3種類のAIエンジンが搭載されており、書類の種類に応じて最適な方法でデータを読み取ります。導入方法も柔軟で、低コストで手軽に始められるマルチテナント型だけでなく、より高いセキュリティが必要なシングルテナントやオンプレミス（自社内にシステムを設置する形式）でも利用可能です。また、他のシステムとの連携（API連携）や、書類の分類・分割の自動判定、AIモデルや操作画面のカスタマイズなど、機能の拡張にも対応しています。
「Flax Scanner HUB」の詳細については、以下のリンクをご覧ください。
シナモンAIについて
株式会社シナモンAIは、「誰もが新しい未来を描こうと思える、創造あふれる世界を、AIと共に」を企業理念に掲げ、AIプロダクトとAIコンサルティングを提供しています。特に、決まった形のないデータ（非構造化データ）を解析する高い技術と、大規模言語モデル（LLM）を組み合わせることで、業務の自動化をさらに推し進めています。
同社は、革新的なAI-OCR「Flax Scanner」や、LLMの活用を支援する「Super RAG」を核として、多くの国内大手企業にAIソリューションを提供し、顧客のDX（デジタルトランスフォーメーション）やAI活用の推進を支援しています。
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