FRONTEO、企業内の「埋もれた情報」を価値に変える新AIソリューション「KIBIT Libria™」を発表

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FRONTEOが「KIBIT Libria™」を発表:企業内の非構造データを「使える情報」に

株式会社FRONTEOは、企業に散らばる文書データを整理し、ビジネスに役立つ情報として活用するための新しいAIソリューション「KIBIT Libria™(キビット リブリア)」の提供を開始しました。このソリューションは、製造業や建設業を含む7社での実証実験を経て、本格的な導入が検討されています。

KIBIT Libriaロゴ

「KIBIT Libria™」は、FRONTEOが独自に開発したAI「KIBIT」の自然言語処理技術を使い、PDFやWord、Excelといった様々な形式の文書データを「使えるデータ資産」として再構築します。これにより、「社内にノウハウがあるのに活用できていない」という多くの企業が抱える課題を解決し、データに基づいた経営の実現をサポートします。

DX推進を妨げる非構造データの課題

近年、多くの企業がデジタル変革(DX)を進めていますが、その成果を十分に得られていないという現状が指摘されています。ガートナージャパンの調査では、データ活用で「全社的に十分な成果を得ている」と回答した企業はわずか8%にとどまると報告されています。これは、データ活用環境の整備と実際の成果の間に大きな隔たりがあることを示しています。

FRONTEOは、この課題の主な原因が、DXに使える社内データが十分に整備されておらず、必要な情報にアクセスしにくいことにあると考えています。複雑な組織構造や古いシステム、部門間の壁によって、社内データはバラバラに管理され、重要な情報が埋もれたまま活用されていない状況が続いています。

DX推進のボトルネックとなる非構造データ

このような課題を解決するために開発されたのが「KIBIT Libria™」です。このソリューションは、非構造文書データを効率的に整理・評価し、企業内に蓄積された知識を価値ある情報として可視化し、再利用できるようにします。これにより、知識の共有、業務プロセスの効率化、属人化の解消、意思決定の質とスピードの向上を実現し、企業の生産性向上に貢献します。

「KIBIT Libria™」の主な特徴

1. 専門知識なしで使える自然言語処理機能

PDFやオフィス文書など、様々な形式の文書データを取り込み、加工して、幅広く検索できる基盤を構築します。類義語やストップワード(検索上重要度の低い単語)の登録も簡単で、専門知識がなくても運用できる設計です。また、生成AIを活用することで、データ整備の手間を減らします。

2. KIBITによる類似文書検索で「埋もれた情報」を発見

単なるキーワード検索だけでなく、文書全体の似ている部分をAIが解析し、関連する資料を探し出します。表現が異なる資料でも、内容の近さから関連資料を抽出するため、見落としを防ぎ、これまで気づかなかった知識や業務改善のヒントを発見できます。

3. 専門領域に強い伴走型サポート

専門用語や固有の表現が多い分野でも、FRONTEOが導入から運用までをサポートし、精度の高い情報検索と判断支援を実現します。企業独自の専門的な文脈を反映した運用により、正確な検索と知識の発掘が可能になります。

4. 技能伝承への活用

蓄積された知識をQ&Aデータにすることで、教育コンテンツとして活用し、社内教育や技能伝承を促進します。組織のノウハウを一元化し、次世代の人材育成やスキル継承を効率的に進めるための知識資産として定着させます。

FRONTEOは今後も、AIソリューションの研究開発と社会での実用化を加速させ、企業のDX推進と成長に貢献していく方針です。

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