「NoLang」が多言語対応を大幅強化!日本語資料から外国人労働者向け研修動画を自動生成

生成AI(Generative AI)

株式会社Mavericksが提供する動画生成AI「NoLang(ノーラン)」が、多言語対応機能を大幅に強化しました。この機能により、日本語の資料から外国人労働者向けの研修動画を、国籍に合わせてパーソナライズされた多言語版で簡単に作成できるようになります。英語、中国語、ベトナム語、フィリピン語など、全18言語に対応し、飲食、建設、介護などの現場での研修において、教育コストの削減やスタッフの早期戦力化に貢献します。

外国人労働者の増加と「言葉の壁」

日本国内では、人手不足の解消や採用コストの高騰といった課題を背景に、外国人労働者の雇用が年々増えています。2025年6月末時点では在留外国人数が過去最多の約395万人(出入国在留管理庁「令和7年6月末現在における在留外国人数について」)に達しており、多くの企業で外国人労働者が活躍しています。しかし、その一方で、「日本語能力などのためにコミュニケーションが取りにくい」という点が、外国人労働者雇用における最大の課題として挙げられています(厚生労働省「令和6年外国人雇用実態調査」)。

特に、社内マニュアルの多言語対応は現場で十分に追いついていない状況です。ある調査によると、外食産業の事業所で「外国語版あり」と回答したマニュアルの割合は、「店舗運営」で30.6%と最も高かったものの、「安全衛生」や「危機管理」といった重要な分野では2割前後と低い水準にとどまっています(UAゼンセン「外国人労働者の雇用・生活状況に関する調査報告書」)。テキストマニュアルでさえこのような状況であるため、ナレーション収録や編集にコストとスキルが必要な動画マニュアルの整備は、さらに遅れていると考えられます。

「NoLang」が実現する多言語対応研修動画の自動生成

こうした課題を解決するため、株式会社Mavericksは動画生成AI「NoLang」の多言語機能を大幅に拡充しました。これまでも既存の社内資料(テキスト、PowerPoint、PDFなど)から英語のナレーション・字幕付き動画を自動生成する機能を提供してきましたが、今回のアップデートにより、対応言語が英語だけでなく、中国語、フィリピン語、ベトナム語などを含む全18言語に拡大しました。

さらに、一度作成した日本語の動画を、ボタン一つで他の言語の動画へ瞬時に変換・生成できる新機能も追加されました。これにより、動画編集の専門知識がない方でも、まず日本語で研修動画を作成し、その後ワンクリックで外国人材向けの多言語版を簡単に作成できるようになります。

NoLangは、PDF、PPTX資料、テキストから音声、字幕、アバター、BGMを含む高品質な動画を自動生成するサービスです。入力するだけで、掃除手順のようなプレゼンテーション動画が簡単に作成できることを示しています。

3ステップで簡単!日本語動画を他言語に変換

日本語で作成した動画は、以下の簡単な3ステップで他言語へ変換できます。

  1. NoLangで作成した日本語動画の視聴画面を開き、「縦横比/言語を変換」ボタンを選択します。
  2. 設定画面で、変換したい言語を選択します(全18言語から選択可能です)。
  3. 「生成」ボタンを押し、完了を待つと、選択した言語の動画が自動で生成されます。

対応言語は以下の通りです:英語、韓国語、中国語(簡体・繁体)、フィリピン語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、ネパール語、ヒンディー語、ベンガル語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語。

「NoLang」サービスにおける動画の言語変換機能を示した画像です。日本語の動画を英語を含む18言語へ自動変換するプロセスと、対応言語の一覧が紹介されています。

今回のアップデートにより、ベトナム、中国、フィリピンなどから来日する外国人労働者の方々に対して、英語ではなく「母国語」で直感的に理解できる研修を提供できるようになります。動画による研修は、テキストのみの場合と比べて記憶の定着率が約9倍高いとされています(inisvia「Most Important Marketing Stats in the Software & SaaS Industry」https://arc.net/l/quote/fckpvupd)。複雑な業務手順や安全規則を、視覚と聴覚に訴える母国語の動画で提供することで、外国人労働者の理解度が大幅に向上します。また、AIが動画を生成するため、教育担当者のスキルに左右されない「教育の質の標準化」が実現し、組織全体の生産性向上にもつながります。

「NoLang」の具体的な活用シーン

新製品の操作マニュアル・業務手順書

日本語版のマニュアルを基に、すぐに他言語対応の動画を生成できます。新機械の導入や新商品の発売時にも、日本語動画からボタン一つで多言語版に変換できるため、即日で全外国人労働者に対応した動画を作成することが可能です。テキストだけでは伝わりにくい複雑な操作や微妙なニュアンスも、動画なら視覚と聴覚で直感的に理解を促し、習熟度のばらつきを防ぎます。

安全衛生・コンプライアンス研修

全従業員が正確に理解すべき重要なルールも、翻訳のずれや研修担当者のスキル差なく、均質な動画コンテンツとして展開できます。法改正や社内規定の変更があった場合も、元の日本語資料を更新するだけで、すぐに最新版の多言語対応研修動画を作成・配信可能です。これにより、全ての拠点の従業員が常に最新のルールを正確に把握できるようになり、企業のコンプライアンスリスクを低減します。

雇用契約・労務関連の雇い入れ時研修

外国人労働者を雇い入れる際には、雇用契約の内容、就業規則、日本の労働法規、在留資格に関するルールなど、正確に理解してもらうべき重要な事項が多数あります。これらの説明は専門用語が多く、言語の壁によって誤解が生じると、将来的な労務トラブルにつながるリスクもあります。「NoLang」を活用すれば、これらの複雑な説明資料や契約書の文書から、難解な法律用語や契約条件を分かりやすく解説する多言語対応の動画を即座に生成できます。これにより、外国人労働者が自身の権利と義務を正確に把握した上で業務を開始でき、雇い入れ時の説明コスト削減とコンプライアンス体制の強化を両立します。

今後の展望

株式会社Mavericksは、今後も「NoLang」の多言語対応をさらに強化し、対応言語を順次拡大していく予定です。AIの力を活用して世界中の「言葉の壁」をなくし、リアルタイム動画生成AI「NoLang」をはじめとする最先端のAIプロダクトの開発を通じて、あらゆる企業のグローバルコミュニケーションと生産性向上に貢献していきます。

資料請求・お問い合わせ

「NoLang」に関する詳しい情報やお問い合わせは、以下のリンクからご確認ください。

株式会社Mavericksは、PoC(概念実証)の実施、AI研修、貴社の課題に合わせたシステム開発など、AI開発の最前線で支援を提供しています。まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先:nolang-corporate@mvrks.co.jp

会社概要

会社名:株式会社Mavericks
本社所在地:〒113-0033 東京都文京区本郷三丁目 43-16 コア本郷ビル1階A室
代表者:奥野 将太
設立:2023年9月12日
事業内容:様々な業種・業態で展開可能なシステム・プロダクトの開発、リアルタイム動画生成AI「NoLang」や超解像化技術「カクダイ」などの提供、最新のAI情報を届けるメルマガ「Mavericks AI ニュース」の提供
URL:https://www.mvrks.co.jp/

株式会社Mavericksは、リアルタイム動画生成AI「NoLang」や超解像化技術「カクダイ」など、先端的な自社プロダクトを多数持つ生成AIスタートアップです。生成AI時代の開発現場の先端をキャッチアップしている開発力に特化したチームです。

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