Hikvisionは、教育やビジネスの現場で使われるスマートディスプレイ向けの新しいOS「WonderOS 4.0」を発表しました。
このOSはAI(人工知能)の力を活用し、授業や会議をもっとスムーズで効率的なものに変えることを目指しています。2025年11月より「Selectシリーズ」のスマートディスプレイに順次導入され、2026年Q2には「Performance V2シリーズ」にも対応する予定です。
WonderOS 4.0は39言語に対応しており、日本語環境でもすべての機能が利用できます。

WonderOS 4.0の3つの大きな魅力
1. AIが皆さんに合わせた学習環境を作る
WonderOS 4.0には「Wonder AI」というAI機能が搭載されています。
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WonderOmi(音声操作): 「オミ、ホワイトボードを開く」のように話しかけるだけで、教材の操作や質問応答ができます。まるでアシスタントがいるかのように授業を進められます。
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AI Identify(図形やテキストの自動認識): 手書きの図形や文字をAIが自動で認識し、きれいに整えてくれます。
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AI Notes(リアルタイム字幕・議事録生成): 授業や会議中の会話をリアルタイムで字幕表示したり、自動で議事録を作成したりできます。聞き逃しの心配が減り、内容の振り返りも簡単になります。
これらのAI機能は日本語にも対応しており、先生や生徒、会議の参加者がよりスムーズに情報を共有できるようサポートします。

2. みんなで協力しやすい環境を作る
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ホワイトボード2.0: 最大50枚のキャンバスを使い分けたり、画面を8分割して同時に書き込んだりできます。Chromeブラウザと連携して教材を検索したり、手描き図形をAIが自動で変換したり、体育や数学の授業で使える「戦術ボード機能」も搭載されています。
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ワンダーセミナー: 同じネットワークにつながった最大9台の画面でグループ学習ができます。画面共有や権限の管理もできるため、ディスカッションや比較学習が活発になります。

3. クラウドと連携し、どこでも同じ環境で学習・作業
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複数のログイン方法: 顔認証やNFCカードなど、最大4つの方法でログインできます。これにより、個人アカウントごとにデスクトップの配置や設定が保存され、どの教室のディスプレイを使っても、いつもと同じ自分だけの環境で学習や作業を続けられます。
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クラウドサービスとの連携: Google DriveやMicrosoft OneDriveといった主要なクラウドストレージと連携できます。教材の自動同期やクラウド保存が可能になり、データの管理がさらに便利になります。
教育現場の課題を解決する便利な機能
WonderOS 4.0には、他にも教育現場で役立つ機能が満載です。
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生徒の参加を促す「没入型ランダム指名」や「投票ツール」。
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「強化カメラ2.0」を使った授業録画やスマート注釈機能で、反転授業(予習を自宅で行い、授業で議論する形式)や遠隔学習をサポート。
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最大72時間安定した画面ミラーリングができる「WonderCast」により、パソコンやスマートフォンとの連携がよりスムーズになります。
今後の展開
WonderOS 4.0は、既存のスマートディスプレイ「Selectシリーズ」に対し、2025年12月より順次アップデートが提供されます。WonderHubは「触れる・教える・驚きを」というコンセプトのもと、教育とテクノロジーを融合させ、新しい学びの形を創造していくとのことです。
詳細については、以下の公式サイトをご覧ください。

