シリコンスタジオが「Bone Dynamics」の最新バージョンをリリース
デジタルコンテンツ関連ビジネスを展開するシリコンスタジオ株式会社は、Unreal Engine向けの「揺れもの」物理演算プラグイン「Silicon Studio Bone Dynamics」(以下、Bone Dynamics)の新しいバージョン(Ver.1.1.0)を2025年12月16日にリリースしました。このバージョンアップでは、ユーザーからの要望に応えて機能が追加・改善され、iOSプラットフォームへの対応も実現しました。
「Bone Dynamics」とは?
「Bone Dynamics」は、ゲームや映像などでキャラクターの髪や布、アクセサリーなどが自然に揺れる動きを再現するためのツールです。Unreal Engineというゲーム開発によく使われるソフトウェア上で、リアルな物理法則に基づいた動きを簡単に作ることができます。高速な処理と独自の技術により、自然で破綻の少ない「揺れ」を表現し、豊富なプリセットとリアルタイムプレビューでモーション調整をスムーズに行えます。
Ver.1.1.0で追加・改善された主な機能
今回のバージョンアップでは、より多くの開発者が高品質なコンテンツを手軽に作れるように、以下の点が強化されました。
1. iOSプラットフォームに対応
新たにiOSでの利用が可能になり、iPhoneやiPad向けのゲーム開発でも「Bone Dynamics」を使ったリアルな揺れ表現が実現できるようになりました。
2. 物理シミュレーションの異常検出システム
物理シミュレーション中に発生しやすい「コリジョン貫通」といった異常を自動で検出し、さらに自動で修正する「リセット」機能が追加されました。これにより、キャラクターのパーツが不自然にめり込んだり、突き抜けたりするトラブルを減らし、より安定した動作が期待できます。


3. 当たり判定の自動調整・精度向上
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空間的な当たり判定の自動調整・精度向上(Collision Space Accuracy):
布や髪のボーン(骨組み)が少ない場合でも、当たり判定の分割数を自動で判断し、より正確な当たり判定が行えるようになりました。以前よりも細かい設定が可能です。 -
時間的な当たり判定の自動調整・精度向上(Collision Time Accuracy):
キャラクターが素早く動く際にも、時間を細かく区切って当たり判定を行うための分割数を自動で調整する機能が加わりました。これにより、高速な動きでも正確な物理シミュレーションが可能になります。
4. ジョイント自動追加機能
条件に合うボーンをまとめて「JointPair」に自動で追加する機能が追加され、設定作業の効率が向上しました。
これらの改善に加え、既存機能の性能向上や不具合の修正も行われ、全体のパフォーマンスが向上しています。
詳細情報と今後の展望
「Bone Dynamics」のその他の改善内容や変更点、既存機能の詳細については、以下のWebページおよびTECHブログで確認できます。
シリコンスタジオは、今後もゲーム開発者がより高品質なゲームを手軽に開発できる環境を整えるため、ユーザーからの要望に応じた機能追加や改善を続けていくとのことです。


