ダイワボウ情報システムとCiscoが協業!AI導入を加速する「AI Readyデータセンター検証ラボ」を開設

ビジネス活用

ダイワボウ情報システムとCisco、AI導入支援の新拠点「CEC AI Innovation Hub」を開設

ダイワボウ情報システム株式会社(DIS)は、シスコシステムズ合同会社(Cisco)と協力し、AI(人工知能)の導入を加速させるための新しい検証施設「CEC AI Innovation Hub」を「DIS Customer Experience Center(CEC)」内に開設しました。この施設は、特に地方や中堅・中小企業のAI活用をサポートすることを目的としています。

なぜ今、AI導入の支援が必要なのか?

AIの技術、特に文章や画像を自動で作る「生成AI」や、現場で役立つ「エッジAI」などが広がる中で、企業はAIを動かすためのしっかりとしたデータセンターの仕組みを求めています。AIを使うことで、仕事が効率的になったり、新しいサービスが生まれたりするため、どんな規模の会社でもAIを取り入れたいという気持ちが高まっています。

しかし、多くの中堅・中小企業や地方の自治体では、AIを扱う専門家が少なかったり、予算が限られていたり、最新の情報が届きにくかったりといった問題があり、AIを試す環境や知識を得ることが難しい状況です。

DISは、全国に広がる販売ネットワークと多くのパートナー企業とのつながりを活かし、これまでも地域に寄り添ったAIの仕組みづくりを支援してきました。今回の「CEC AI Innovation Hub」は、Ciscoの最新AI技術を実際に試せる場所を提供することで、これらの課題を解決し、地域社会全体でのAI活用を広げることを目指しています。

「CEC AI Innovation Hub」の3つの特長

この新しい施設には、AI導入を具体的に進めるための大切な特長があります。

CEC AI Innovation Hubのサービス概要

  1. AIを動かすための実際の機械で試せる環境
    Cisco UCSシリーズやNexusスイッチといった機器が揃っており、特にCisco UCSサーバーには、高性能なNVIDIA GPUが搭載されています。これにより、実際のAIの計算の速さや性能を試すことができます。NVIDIA AI EnterpriseやRed Hat OpenShiftといったAIに必要なソフトウェアも動かせるため、AIを使ったシステムがきちんと動くか、どれくらいの性能が出るかを事前に確認し、開発期間を短くすることができます。

  2. 販売パートナーへの実践的なサポート
    DISの販売パートナーや地域のシステムを構築する会社は、お客様にAIインフラを提案する前に、この施設で実際にAIの仕組みや性能を試すことができます。また、専門のエンジニアによる技術的なサポートや、実際に手を動かして学ぶトレーニングも受けられるため、お客様への提案がよりスムーズに進むようになります。

  3. 地域に根ざしたAI活用の拠点
    この施設は、地域企業や自治体、大学などと協力し、地域ならではの課題をAIで解決する「AIエコシステム」を作ることを目指しています。例えば、地域特有のデータを使ったAIモデルの開発や検証を通じて、行政サービスを良くしたり、住民向けのサービスを高度化するAIの活用事例を生み出すことが期待されます。また、教育機関とも連携し、未来のAI人材を育てる場としても活用される予定です。

今後の取り組み

DISは今後、Ciscoや国内のパートナー企業と協力し、次のような活動を通じて、地域から始まるAIによるデジタル変革をさらに加速させていきます。

  • AIインフラを導入するためのガイドラインの作成

  • 地方自治体や中小企業向けのセミナーの開催

  • AI人材を育てるための支援プログラムの展開

シスコシステムズ合同会社の社長執行役員である濱田 義之氏は、「この協業により、多くのお客様が安心してAI導入に挑戦できる環境を提供できると確信しています」と述べています。

また、シスコシステムズ グローバルパートナー&ディストリビューションセールス担当バイスプレジデントのアンドリュー・セージ氏は、次のようにコメントしています。
「CEC AI Innovation Hubの開設を心より歓迎いたします。DIS様との協力により、AI対応データセンタープラットフォーム上でのAI活用を通じて、日本のお客様に対するイノベーション推進と生産性向上に大きく貢献できることを期待しております」

ダイワボウ情報システム株式会社 取締役の谷水 茂樹氏は、「AIは、もはや一部の先進企業だけのものではなく、地域社会全体の課題解決や価値創出に貢献できる技術へと進化しています。本施設では、AIワークロードに対応した実機検証環境を整備し、地域課題の解決や産業振興に向けたAIプロジェクトの共創を推進してまいります」と語っています。

この取り組みは、誰もがAIのメリットを享受できる社会の実現に向けた大切な一歩となるでしょう。

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