AI顔認証「FaceMe Security」と「Gravio」が連携!ノーコードで映像セキュリティと社内システムを簡単に繋ぐ

ビジネス活用

AI顔認証「FaceMe Security」と「Gravio」の連携で映像セキュリティと社内システムをノーコードで実現

サイバーリンク株式会社が提供する、世界トップクラスの精度を誇るAI顔認証セキュリティシステム「FaceMe Security」と、アステリア株式会社が提供するプログラミングなしで使えるAI/IoTプラットフォーム「Gravio」が連携を開始しました。

この連携により、カメラの映像から「顔」などの個人情報を守りつつ、エッジ処理(現場のパソコンなどでデータを処理すること)でプライバシーを保護しながら、映像セキュリティシステムと社内システムをプログラミングなしで連携できるようになります。

FaceMe® SECURITY X Gravio

連携で実現できること

今回の連携により、主に以下の4つのメリットが期待されます。

  • プライバシー保護と高速処理の両立
    顔の画像データをクラウドに送らず、現場のパソコン(エッジPC)で解析し、一時的な記憶場所(オンメモリ)で処理を完結させることで、個人のプライバシーをしっかり守ります。また、処理が速いため、遅延なく情報を扱えます。

  • 歩きながらでも顔認証ができる高精度なウォークスルー認証
    エッジでの高速処理のおかげで、人が立ち止まることなくスムーズに顔認証が行えます。「FaceMe」の高精度なAI技術により、高いセキュリティレベル、素早い応答速度、正確な認証を同時に実現します。

  • プログラミングなしで多様な外部サービスと柔軟に連携
    「Gravio」が持つSlack、Teams、kintone、BIツールなど60種類以上の外部サービスと、プログラミングなしで連携できます。これにより、顔認証の結果をすぐに通知したり、データを分析したりと、現場の状況に合わせた自動化を簡単に実現します。

  • 短期間・低コストでの導入
    特別な開発が不要なノーコード(プログラミング不要)でのシステム構築により、顔認証システムを短い期間で導入できます。また、大がかりな設備投資も必要ないため、コストを抑えて導入することが可能です。

FaceMe SecurityとGravioの連携システム概要図

連携の背景と目指す未来

近年、日本では少子高齢化による働き手の減少や、防犯・安全管理への社会的なニーズが高まっています。これにより、人の手に頼らない監視体制や運用が求められています。AIカメラの導入は進んでいるものの、すべての監視カメラの映像を人が目で確認するのは難しく、見落としや初動の遅れといった課題がありました。

さらに、監視目的で設置されたカメラの画像が、意図せず外部に流出する事故も増え、プライバシー保護の懸念も高まっています。このような問題に対して、監視映像を現場のAI(エッジAI)で処理し、クラウドに送らずに完結させることで、セキュリティを強化する方法が有効とされています。また、AIが認識した結果を現場の業務システムと連携させ、実際の運用に役立てることも多くの企業が求めている重要なニーズです。

これらの課題を解決するため、サイバーリンクとアステリアは、AI顔認証セキュリティシステム「FaceMe Security」とノーコードAI/IoTプラットフォーム「Gravio」の連携を実現しました。これにより、一連の処理を現場のエッジ環境だけで行うことが可能となり、プライバシーを保護した安全な運用が実現します。さらに、現場で得られた「気づき」を自動的に次の行動へと繋げる仕組みを、プログラミングなしで構築できるようになります。

両社は、この連携を通じてスマートシティ、スマートファシリティ、スマートリテールなど、さまざまな分野での活用を目指しています。従来の「認識するAI」から、認識結果をすぐに分析し行動に繋げる「動くAI」へと進化させることで、あらゆる現場で人に頼らない安全と効率を提供し、社会全体のデジタル技術を使った変革(デジタルトランスフォーメーション)に貢献していくとのことです。

サイバーリンク株式会社のセールスバイスプレジデントである萩原英知氏は、今回の連携について「FaceMe Securityの高精度なAI顔認証とGravioの豊富な外部サービス連携を組み合わせることで、認証から通知や分析などのプロセスを一貫して実現できるようになることを大変嬉しく思います。本連携により、多様な領域において、より効率的かつ安全な顔認証の運用を提供できると確信しています。今後も顔認証技術の向上とアステリア株式会社との協業を通じて、さらなる価値創造に努めてまいります」とコメントしています。

各サービスの紹介

アステリア株式会社

「ソフトウェアで世界をつなぐ」をコンセプトに、ヒト、モノ、オモイを「つなぐ」製品やサービスを提供するソフトウェア開発企業です。基幹製品の「ASTERIA Warp」は、様々なシステムやクラウドのデータをプログラミングなしで連携できる製品として、1万社を超える企業に導入されています。その他にも、様々なデジタル変革を推進する製品を提供しています。

アステリア株式会社

サイバーリンク株式会社

1996年に台湾で設立された、マルチメディアソフトウェアとAI顔認証技術の世界的リーダーです。動画編集や写真編集ソフト、顔認証エンジンなど、幅広いソリューションを提供しています。日本法人であるサイバーリンク株式会社は1998年に設立され、動画再生ソフト「PowerDVD」や動画編集ソフト「PowerDirector」などが多くのユーザーに支持されています。また、顔認証システム「FaceMe®」など、セキュリティや個人認証に特化した技術も提供し、新しい暮らし方の創造を目指しています。

サイバーリンク株式会社

FaceMe® Security

顔認証による入退室管理、ドアや電子錠の制御、リアルタイム監視、イベント録画など、多様な機能を備えた、開発不要ですぐに導入できるパッケージソリューションです。IPカメラや顔認証端末、VMSと連携し、従業員の入退室管理や不審者の検出、アラート発報機能などを備え、セキュリティ強化と効率化を実現します。斜めからの認証や遠距離からの認証、マスクやヘルメット着用時の認証も可能で、オフィス、工場、商業施設など、あらゆる場所で利用できます。

FaceMe® Security

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