AI顔認証「FaceMe Security」とノーコードプラットフォーム「Gravio」が連携
世界トップクラスの精度を誇るAI顔認証技術を持つサイバーリンク株式会社の「FaceMe Security」と、様々な機器を簡単に連携できるノーコードAI/IoTプラットフォーム「Gravio」を提供するアステリア株式会社が、この度、両サービスの連携を開始しました。
この連携により、AI初心者の方でも、カメラを使ったセキュリティシステムと、会社の中の様々なシステムを、専門知識なしでつなぎ合わせ、自動で動かすことができるようになります。
連携で実現する4つのポイント
1. プライバシー保護と高速な処理を両立
カメラで捉えた顔の画像は、インターネット上のクラウドに送られることなく、現場のパソコン（エッジPC）で直接分析されます。さらに、分析されたデータは一時的にパソコンのメモリ上で処理されるため（オンメモリ処理）、顔のプライバシーをしっかり守りながら、素早い処理が可能です。
2. 歩きながらでもスムーズな顔認証
エッジでの高速処理により、利用者が立ち止まることなく、歩きながらでも顔認証ができる「ウォークスルー認証」を実現します。FaceMeの高いAI技術が、セキュリティの高さ、素早い反応、正確な認証を高いレベルで両立させます。
3. 多様な外部サービスと手軽に連携
Gravioは、SlackやTeams、kintone、BIツールなど、60種類以上の様々な外部サービスと、プログラミング不要の「ノーコード」で連携できます。これにより、顔認証の結果をすぐに通知したり、データを分析したりと、現場の状況に合わせた自動化を簡単に実現できます。
4. 短期間・低コストでの導入が可能に
特別な開発が不要なノーコードでのシステム構築により、顔認証システムを短期間で導入できます。また、大がかりな設備投資も必要なく、低いコストで導入を始められるのが特長です。
連携の背景と目指す未来
近年、人手不足や防犯・安全管理の重要性が高まる中で、人の手だけに頼らない監視体制が求められています。しかし、たくさんの監視カメラ映像を人が常にチェックするのは難しく、見落としや初動の遅れが課題となっていました。
また、カメラ映像が意図せず外部に漏れてしまうといったセキュリティ上の問題も増えています。このような課題に対して、カメラ映像を現場の機器で処理する「エッジAI」の活用が有効とされています。そして、AIが認識した結果を、実際の業務システムと連携させたいという企業のニーズも高まっています。
サイバーリンクとアステリアは、これらの課題を解決するために今回の連携を実現しました。顔認証からその結果の活用までの一連の流れを、現場の機器だけで完結させることで、プライバシーを守りながら安全な運用を可能にします。さらに、現場で得られた「気づき」を自動的に次の行動へとつなげる仕組みを、ノーコードで簡単に作れるようになります。
サイバーリンク株式会社のセールスバイスプレジデントである萩原 英知氏は、「FaceMe Securityの高いAI顔認証技術と、Gravioの豊富な外部サービス連携を組み合わせることで、認証から通知や分析までを一貫して実現できることを大変喜ばしく思います。この連携により、様々な分野で、より効率的かつ安全な顔認証の運用を提供できると確信しています。」とコメントしています。
両社は今後、この連携を通じて、スマートシティ、スマートファシリティ、スマートリテールなど、様々な分野への展開を目指します。単に「見るAI」から、認識結果をすぐに分析し行動につなげる「動くAI」へと進化させることで、社会全体のデジタル化（デジタルトランスフォーメーション）に貢献していくとのことです。
関連情報
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アステリア株式会社について: https://jp.asteria.com/
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サイバーリンク株式会社について: https://jp.cyberlink.com/
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FaceMe Securityについて: https://jp.cyberlink.com/faceme/solution/security/overview
