「知見と、挑戦をつなぐ」をミッションに掲げる株式会社ビザスクは、2025年に同社でマッチングした約6万件のインタビュー案件を分析し、2025年のビジネス知見に関する4つのランキングを発表しました。これらのランキングは、「2025年人気のビジネス知見TOP10(国内編・海外編)」と「2024年から2025年にかけてニーズが増えた知見TOP10(国内編・海外編)」で構成されています。さらに、中長期の業務委託・伴走支援サービス「ビザスクpartner」における人気の依頼テーマTOP10も公開されました。
2025年人気のビジネス知見TOP10(国内編)
2025年の国内人気ランキングでは、「人事・組織・採用」が1位となりました。これは、人的資本開示の本格化や人手不足、働き方の多様化といった背景から、「人事制度改定」や「タレントマネジメント」など、組織づくりに関する実務的な知見が強く求められたためです。3位には「IT」がランクインし、生成AIの普及によってIT活用のあり方が見直され、クラウド移行やセキュリティ強化といったテーマへの関心が高まりました。日本の主要産業も幅広くランクインしており、変化の多い時代に他社の現場から学びたいというニーズがうかがえます。

2024年から2025年にかけてニーズが増えた知見TOP10(国内編)
ニーズの増加率で最も高かったのは「生成AI」で、前年比1.64倍を記録しました。企業の生成AI利用が進むにつれて、「生成AI事業の立ち上げ」や「業務改善への具体的な活用」など、より実践的なテーマが増加しました。2位の「小売・流通」は、インバウンド需要の拡大や消費行動の変化に対応するための知見が求められました。3位には「M&A・事業承継」が入り、後継者不足や事業ポートフォリオの見直しから、M&Aの活用やPMI(M&A後の統合プロセス)に関する問い合わせが増加しています。また、サイバー攻撃や情報漏えい事件が相次いだ影響で、「セキュリティ」のニーズも4位に急伸しました。

2025年人気のビジネス知見TOP10(海外編)
海外の人気ランキングでは、「自動車・モビリティ」がトップとなりました。EVシフトやバッテリー供給網、車載ソフトウェア化といった動向に加え、欧州・中国・北米の自動車メーカーやサプライヤーの動きを把握したいというニーズが急増しています。その他、「素材・化学」「エネルギー」「半導体」といった産業構造の中心をなす領域にも関心が集中しており、世界的なGX(脱炭素)や電動化、AI普及に伴う産業の変化に対応するための情報が求められています。

2024年から2025年にかけてニーズが増えた知見TOP10(海外編)
海外で最もニーズが増加したのは「農業・一次産業」で、前年比2.60倍となりました。気候変動や食料供給の不安定化を受け、アグリテックやスマート農業といった海外の取り組みから、生産性向上やサプライチェーン整備の具体策を学ぶ動きが強まっています。2位の「新規事業」では、北米・欧州を中心に事業開発プロセスや組織設計に関する海外事例への関心が高まりました。3位の「公共政策」では、デジタル政府や地域政策、投資誘致モデルなど、公共分野での改革の進め方を知りたいというニーズが増加しています。

ビザスクpartnerにおける人気の依頼テーマTOP10
中長期で専門家が伴走支援する「ビザスクpartner」では、「事業化検討」「顧客開拓(人脈営業)」「経営戦略」が人気の依頼テーマのトップ3となりました。これは、単なるアドバイスだけでなく、新規アイデアを実際に事業として形にし、成長させるための具体的な「手足を動かす」支援が強く求められていることを示しています。

AI時代に高まる「一次情報」の価値
2025年の知見ニーズを振り返ると、企業を取り巻く環境が複雑化する中で、他社や他業界の実務経験を素早く取り入れ、意思決定の質を高めたいというニーズが非常に強くなっていることがわかります。特にAI時代においては、生成AIが効率的な情報収集を可能にする一方で、他社の意思決定の背景や失敗談、現場の制約といった「データ化されない現実」は、依然としてAIでは捉えきれない部分です。そのため、AIによる仮説を実務者の「一次情報」で補い、意思決定の精度を高めることの重要性が増しています。
株式会社ビザスクは、世界中の専門家とのつながりを迅速かつ多様に提供することで、変化の激しい時代における企業の挑戦とイノベーション創出をサポートしていくとしています。
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