
自動車業界に訪れる大きな変化とAIの役割
自動車の世界は今、電気自動車(EV)への移行、そして「ソフトウェア定義型自動車(SDV)」という新たな時代へと向かっています。SDVとは、ソフトウェアの更新によって車の機能が進化する、まるでスマートフォン(スマホ)のような車のことです。これに加えて、車の頭脳となる半導体の性能向上、さらに「生成AI」と呼ばれる、人間のように文章や画像、動画などを作り出すAI技術の進化が、自動車開発に大きな影響を与えています。
このような背景の中、車に搭載されるAI、つまり「車載AIエージェント」が、車の機能やユーザー体験をどのように変えていくのかが注目されています。
セミナーで明らかになる「車載AIエージェントの覇権争い」
新社会システム総合研究所(SSK)は、2026年2月6日(金)に名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授の野辺継男氏を講師に迎え、「車載AIエージェントの覇権争い~Apple×Grok/Google×Geminiの再編と真の狙い~」と題したセミナーを開催します。
このセミナーでは、生成AIが「LLM」(文章を理解・生成するAI)から「VLM」(画像や動画も理解できるAI)、そして「VLA」(それらを使って行動できるAI)へと進化する中で、GrokやGeminiといった「エッジAI」(車の内部で処理を行うAI)が、車載コンピューターの「フロントエンド」(ユーザーと直接やり取りする部分)としてどのような役割を果たすのかを詳しく解説します。
また、Apple CarPlayやGoogle Androidといった、車の情報システムにおける主要プラットフォームを提供する巨大IT企業の戦略がどのように変化していくのか、そしてそれが日本の自動車メーカーにどのような戦略的な課題をもたらすのかについても深掘りします。
重点講義内容
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SDV・半導体・生成AIがもたらす地殻変動
- ソフトウェアで進化するSDVと、インターネット経由でつながるクラウド連携がなぜ必要不可欠なのか。車の頭脳である半導体がAIと一体化してどのように成長していくのか。そして、生成AIの進化が自動車開発にどのような影響を与えるのかを解説します。
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車載AIエージェントの本質とフロントエンド化
- エッジAIが車載コンピューターの「顔」としてどのような意味を持つのか。運転支援や自動運転における認識から判断までのプロセスをAIがどのように再構築するのか。そして、車の安全性を高めるためのリアルタイムAI統合の重要性について説明します。
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Apple×Grok/Google×Geminiの再編と自動車産業
- Appleの車載システム「CarPlay」とAI「Grok」の連携強化の可能性や、Googleの「Android Auto/Automotive」とAI「Gemini」の統合がどのように深まるのか。これら巨大IT企業の動きに対して、日本の自動車メーカーがどのようなリスクを抱え、デジタル基盤を改革する必要があるのかを考察します。
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日本メーカーに必要なSDV・AI統合戦略
- 日本の自動車メーカーが、車の電気・電子アーキテクチャ(構造)を刷新し、AIエージェントを導入するために優先すべきことは何か。クラウド連携やデータの活用、そしてソフトウェアの無線アップデート(OTA)を戦略的にどう位置づけるか。さらに、パートナー選びやエコシステム構築の新しい指針についても提示されます。
セミナー参加方法
本セミナーは、会場での直接受講だけでなく、Zoomウェビナーによるライブ配信、さらに2週間のアーカイブ配信も用意されており、ご自身の都合に合わせて参加方法を選べます。
| 受講方法 | 内容 |
|---|---|
| 会場受講 | SSKセミナールーム(東京都港区西新橋)で直接参加 |
| ライブ配信 | Zoomウェビナーを通じて、リアルタイムで視聴できます |
| アーカイブ配信 | 開催後2週間、お好きな時間に何度でも視聴可能です |

開催概要
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日時: 2026年2月6日(金) 午後4時~6時
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講師: 名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授 野辺 継男 氏
新社会システム総合研究所(SSK)について
新社会システム総合研究所(SSK)は、1996年12月6日に設立され、28年以上にわたり法人向けビジネスセミナーを年間約500回企画開催している情報提供サービス企業です。多様なビジネス環境に対応し、経営戦略、マーケティング、テクノロジーに関する最新情報を迅速に提供することで、事業機会の創出に貢献しています。セミナー事業を軸に、セミナー企画運営代行、講師派遣、BtoB広告、受託調査、市場調査レポート販売など、多岐にわたるサービスを提供しています。

