日本人の6割が投資未経験。AIが金融リテラシー格差解消に挑む

株式会社TAPPは、自社ブランド「キャピタルハック」の新たな取り組みとして、資産形成の相談に特化した会話型AIサービス「あかりAI(β版)」を2025年12月21日より提供開始しました。
国が資産運用を推奨しているにもかかわらず、日本人の約6割が投資を経験していません。その主な理由として「金融リテラシー不足」が挙げられています。こうした現状に対し、「あかりAI」は誰もが安心して資産運用を始められる環境づくりを目指して開発されました。
「資産形成に安心の灯りを。」をコンセプトに、TAPPの資産運用セミナーで集められた相談事例やユーザーの質問傾向をAIに学習させています。これにより、単なる知識の提供にとどまらず、ユーザー一人ひとりが「自分の場合はどうすればいいか」を理解し、次の行動へ移せるような実践的なサポートを行います。
開発の背景にある「始めたいのに始められない」壁
TAPPが展開する「キャピタルハック」は、知識や出会い、体験を通じて誰もが資産形成にアクセスできる社会インフラの構築を目指しています。
現在、日本は資産運用にとって良い市場環境にありますが、依然として投資未経験者が約6割を占めています。最大の障壁は「知識不足」による不安です。日本の金融知識への自信がある人はわずか12%で、米国の71%と比較すると圧倒的に低い水準にあります。このリテラシーの差が解消されれば、投資を始める人の数が急速に増え、日本経済全体の底上げにつながる大きな可能性を秘めていると考えられます。
しかし、これまでの方法には限界がありました。
-
投資スクールや講座は費用が高く、続けるのが難しい
-
学校教育に取り入れても、普及には時間がかかる
-
セミナーは心理的・時間的なハードルが高く、参加しづらい
-
インターネットの情報は信頼性にばらつきがあり、初心者には判断が難しい
-
お金の悩みは他人に相談しにくく、個別のサポートに頼りがち
このような状況から、多くの人が「始めたいのに始められない」状態に置かれています。
TAPPは、この構造的な課題を解決するため、「気軽に、何度でも、個人に最適化された資産形成アドバイスを提供する新しいインフラ」が必要だと考えました。近年、AIは人々のコミュニケーションに自然に溶け込み、「気を遣わず本音を話せる相談相手」として受け入れられつつあります。この技術の進歩と社会の受容性が整った今が、資産形成分野でのAIプロダクトを広める絶好の機会だと判断し、「あかりAI」の開発に着手しました。
このAIサービスは、単なる相談ツールにとどまらず、金融リテラシーを高め、個々の状況に応じた意思決定を支援する「教育×金融」の新しい社会インフラとなる可能性を秘めています。TAPPは、このAIサービスによって、数千万人規模の人々が抱える投資への参入障壁を取り除くことを目指しています。
金融リテラシーに関する調査結果は以下の通りです。
-
野村アセットマネジメント 資産運用研究所「投資信託に関する意識調査2024」15p: https://www.nomura-am.co.jp/corporate/surveys/pdf/20240418_52B4DE55.pdf
-
金融広報中央委員会『金融リテラシー調査2022年』17p: https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy_chosa/2022/pdf/22literacyr.pdf
企画担当者の想い

企画担当者であるマーケティング部課長の和泉氏は、資産形成に興味があっても、他人には話しにくい悩みや不安があり、専門家への相談は心理的にも金銭的にもハードルが高いと感じていました。また、「学びたい」と思ったときに時間や場所が合わなかったり、自分の知識レベルに合った情報を見つけるのが難しかったりと、「話したいときに話せない構造的な障壁」が常に存在していたと述べています。
一方で、ここ数年のAIの急速な普及により、「誰でもいつでも話せる存在」としてAIが受け入れられ始めています。お金の相談においても、相手に気を遣わず、遠慮なく本音を話せる場としてAIが持つ可能性は大きいと感じたといいます。
「誰もが気軽に自分のお金のことと向き合える環境を作りたい」という想いから、「あかりAI」の開発が企画されました。10代から高齢者まで、幅広い世代の人々が「あかりAI」を通じて金融リテラシーを高め、自分に合った資産形成の第一歩を踏み出すきっかけとなること、そして「資産形成に安心の灯りを。」というブランドコンセプトの通り、多くの人の道をそっと照らす存在になることを願っています。
「あかりAI」の機能と今後の展望
「あかりAI」は、お金の知識がなくても会話を通じて資産形成の考え方や重要なポイントを分かりやすく学び、自分に合った次の一歩を見つけられるように設計されています。

主な機能は以下の通りです。
-
クイックリプライ機能: 会話の流れに応じて質問候補を提示することで、「何を聞けばいいか分からない」という悩みを解消し、スムーズな相談をサポートします。
-
資産形成戦略レポート: 会話内容をもとにユーザーの状況を整理・可視化し、漠然とした不安を具体的な情報に変換。「次に何をすべきか」を明確にします。
-
豆知識表示: AIが回答を生成する待ち時間には、投資や資産形成に関する「豆知識」が表示され、学びの機会に変えられます。
難しい設定や準備は不要で、気になったタイミングで気軽に質問するだけで、自然とお金の理解が深まり、行動につながる体験を提供します。
「あかりAI」はβ版としてリリースされ、ユーザーからの意見をもとに継続的な機能拡充を進めていく予定です。今後は、音声対話機能や詳細なライフプランニング診断などを順次追加し、資産形成の「相談」から「実行」までをサポートする総合AIプラットフォームへと進化させる計画です。
ウェビナー開催のお知らせ:あかりAI開発事例紹介
「あかりAI(β版)」の提供開始を記念し、開発を担当した株式会社Hakkyと共に、開発の背景から技術的な部分、実際の体験も含めたウェビナーが開催されます。AI開発について学びたい方は、ぜひこの機会に参加してみてはいかがでしょうか。

| タイトル | 【最新AIで没入感の高いWeb接客】顧客の相談意欲を高める会話型AI「あかりAI」の実現〜具体性 / 専門性 / 親密性を担保した応答でCVを最大化〜 |
|---|---|
| 開催日時 | 2026年1月21日(水)15:00〜16:00 |
| 形式 | ZOOM開催 |
| 参加費 | 無料 |
| 対象 | どなたでもご参加いただけます |
| 登壇者 | 株式会社Hakky 取締役 齋藤和正 株式会社TAPP マーケティング部 和泉里奈 |
株式会社TAPPについて
TAPPという社名は「Turn A Profit Partner」を略したもので、お客様にとって「利益を生み出すパートナー」でありたいという会社の存在意義を表しています。企業コンセプトは、豊かな未来を描くお客様に選ばれ続ける事業づくりです。お客様に信頼される行動と結果を追求し、これまで培ってきた資産形成ソリューションと利他の精神で、社名に込めた想いに恥じない企業活動を約束しています。
-
会社名:株式会社TAPP (https://tapp-co.jp)
-
代表者:代表取締役 山地学
-
所在地:東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス6階
-
設立:2016年11月
-
事業内容:不動産を軸とした資産形成支援事業/セミナー運営/金融パートナーサービス
-
実績:2025年度『ベストベンチャー100』に選出
本件に関するお問い合わせ先:
株式会社TAPP マーケティング部 広報担当:池上
TEL:080-4772-8811
Mail:pr@tapp-co.jp

