ブレインパッド、「Rtoaster SDK」のFlutterプラグインを提供開始
株式会社ブレインパッドは、ウェブとアプリの行動データを統合して、ユーザー一人ひとりに合わせた情報提供を強化する「Rtoaster SDK」のFlutterプラグインの提供を開始しました。
これにより、Flutterという開発ツールを使って作られたアプリでも、「Rtoaster」のレコメンドエンジン「action+」の便利な機能を簡単に利用できるようになります。

「Rtoaster」と「action+」、そして「Flutter」とは?
「Rtoaster」は、ユーザーの行動を分析し、その人に合った情報や商品をおすすめするAI(人工知能)の仕組みです。その中でも「action+」は、特にレコメンド(おすすめ)機能に特化したエンジンです。
一方「Flutter」とは、iPhone(iOS)アプリとAndroidアプリなど、複数の異なる種類のスマホアプリを一つのプログラムで開発できる便利なツールです。これにより、アプリ開発の手間やコストを減らすことができます。
「Rtoaster SDK」は、アプリに「Rtoaster」の機能を手軽に組み込むための開発キットです。今回のFlutterプラグインの提供によって、Flutterで開発されたアプリでも、このSDKを使って「action+」の機能が簡単に使えるようになります。
アプリに「action+」を導入するメリット
アプリに「action+」の機能を取り入れることで、主に二つの大きなメリットが期待できます。
1. 「行動特性」に基づいたパーソナライズの強化
アプリの利用者は、ウェブサイトの訪問者よりも深くサービスを利用する傾向があります。そのため、アプリにはより詳細な閲覧や購入のデータが蓄積されやすいです。
「action+」の分析機能を使うことで、アプリでのユーザーの行動を詳しく把握し、ウェブとアプリの両方で、その人にぴったりの「おすすめ情報」をリアルタイムで提供できるようになります。
2. アプリ内でのユーザーへのアプローチと情報収集の強化
「action+」をアプリに導入すると、ウェブサイトと同様に、アプリ内でもポップアップメッセージを表示してユーザーに情報を提供したり、購入を促したりできるようになります。さらに、ポップアップでアンケートを実施することも可能になり、より多くのユーザーの意見を集めて、サービス改善や分析に役立てることができます。
ブレインパッドは、このFlutterプラグインの導入から活用までをサポートし、企業が安心して「action+」を利用できるよう支援するとのことです。
Flutterプラグイン提供の背景
近年、FlutterやReact Nativeといった、複数のプラットフォームで動くアプリを開発できる「クロスプラットフォームフレームワーク」が急速に普及しています。2023年の調査によると、世界中の開発者の間でFlutterの利用率は46%と非常に高く、その人気は年々高まっています。
このような背景から、Flutterを使ってアプリを開発している企業が「action+」の機能を簡単に利用できるように、今回のプラグイン提供が実現しました。
今後の展望
ブレインパッドは、クロスプラットフォーム開発の普及や、プログラミング言語「Swift 6」の登場といった技術の変化に対応しながら、「Rtoaster SDK」の進化を進めていく方針です。今後も、他のアプリプラットフォームへの対応も検討し、企業のアプリマーケティングを支援していくとのことです。

ブレインパッドの執行役員 プロダクト担当である皆瀬 雄貴氏は、今回のプラグイン開発について「開発環境や技術に左右されず、お客様に優れた体験を迅速に提供したいという思いから、このプラグインが生まれました。今後も、技術導入のハードルを下げ、本質的な価値提供に貢献していきたい」とコメントしています。

関連情報
-
Flutterについて:https://flutter.dev/
-
レコメンド・パーソナライズ action+について:https://www.brainpad.co.jp/rtoaster/products/action/
-
React Nativeについて:https://reactnative.dev/
-
クロスプラットフォームフレームワークの使用率に関する調査:https://www.statista.com/statistics/869224/worldwide-software-developer-working-hours/
-
Swift 6について:https://developer.apple.com/jp/swift/

