2025年最新版!ITエンジニアのプログラミング言語調査で「Go」が高年収3年連続1位に

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「Go」言語が提示年収で3年連続トップに!paizaが2025年版プログラミング言語調査を発表

ITエンジニア向けの転職・就職・学習プラットフォーム「paiza(パイザ)」を運営するpaiza株式会社は、登録者を対象に「プログラミング言語に関する調査(2025年版)」を実施しました。

2025年には生成AIが開発現場に深く浸透し、コーディングの効率化が進む一方で、企業はより高度なスキルを強く求めるようになっています。この調査では、市場のリアルな「需給バランス」に注目し、生成AI時代のキャリアで「高年収」となり、「企業ニーズが高い」言語を定量的に明らかにしています。

Goが提示年収3年連続1位に!

調査サマリー:注目のポイント

今回の調査では、以下の5つのポイントが明らかになりました。

  1. 提示年収ランキングTOP10:「Go」が3年連続でトップ
  2. 企業ニーズランキング:実務で最も求められる言語はJavaScript
  3. paizaのデータから読み解くプログラミング言語トレンド2025
  4. 「穴場言語」トレンド2025:2024年と順位変動せず1位Kotlin、2位Swift、3位Go
  5. スキル習熟度の評価度合い:「スキル別内定率指数」ランキング 学生はRubyで差をつける可能性

1. 提示年収ランキングTOP10:「Go」が3年連続でトップ

2025年のプログラミング言語別平均年収ランキングでは、「Go」が3年連続で1位を獲得しました。2位には「TypeScript」、3位には「Ruby」が続いています。

  • 1位:Go 723万円

  • 2位:TypeScript 714万円

  • 3位:Ruby 689万円

Goが3年連続でトップになったのは、その高い並行処理性能と安定性が、大規模なWebサービスやマイクロサービスのモダンインフラを構築する上で非常に重要であるためと考えられます。

提示年収が高い言語ランキング -2025-

2. 企業ニーズランキング:実務で最も求められる言語はJavaScript

企業が求めるプログラミング言語のランキングでは、「JavaScript」が1位となりました。次いで「Java」、「PHP」が上位を占めています。

  • 1位:JavaScript 14.4%

  • 2位:Java 13.9%

  • 3位:PHP 11.0%

これらの結果は、企業の既存システムや大規模サービスの維持・運用ニーズが高いことを示しています。一方で、提示年収でトップのGoがこのランキングではTOP10圏外であることから、Goのスキルを持つ人材は「求人数は少ないが高年収」という、スペシャリストとして高く評価されている状況がうかがえます。

企業ニーズランキング -2025-

3. paizaのデータから読み解くプログラミング言語トレンド2025

人気言語ランキング(社会人編)

社会人エンジニアの人気言語ランキングでは、順位に大きな変動が見られませんでした。「Python」と「Java」が引き続き「二強」として定着しています。

PythonはAI・機械学習、データサイエンス分野で広く使われており、業務効率化スクリプトやWeb開発など、活用の幅広さが人気の要因です。Javaは大規模システム開発や金融、エンタープライズ分野で長年採用されており、その信頼性と実績が社会人エンジニアからの安定した人気を支えています。

人気言語ランキング 社会人編 -2025-

人気言語ランキング(学生編)

学生の人気言語ランキングでも、順位にほとんど変動がありませんでした。これは、大学や専門学校における情報科学・プログラミング教育の基礎カリキュラムが安定していることを反映していると考えられます。

人気言語ランキング 学生編 -2025-

4. 「穴場言語」トレンド2025:2024年と順位変動せず1位Kotlin、2位Swift、3位Go

「穴場言語」とは、企業ニーズが高いにもかかわらず、そのスキルを持つ人が少ないために年収が高くなる傾向のある言語を指します。2025年の穴場言語ランキングは、2024年と同じく「Kotlin」が1位、「Swift」が2位、「Go」が3位という結果でした。

年収トップのGoが「穴場言語」にもランクインしているのは、膨大なデータを扱うサービス開発(大規模なユーザー数を抱えるサービスの開発)に関わる人材が不足しており、高い需給ギャップが続いていることを示していると言えるでしょう。

穴場言語ランキング -2025-

5. スキル習熟度の評価度合い:「スキル別内定率指数」ランキング

プログラミング言語の経験と内定率の関係を分析した結果、新卒と社会人では異なる傾向が見られました。

26卒学生編:Rubyが内定獲得に直結

新卒の内定率では「Ruby」がトップとなりました。特にpaizaランクB以上(※)のスキルを持つ学生では、Rubyの内定獲得指数が非常に高く、スキルの習熟度が内定獲得に直接つながることが示されています。

また、Rubyを習得している学生は平均2.88の言語を学習しており、Ruby以外の言語も習得している傾向が高いことが分かりました。これは、「プログラミングのポテンシャル」が高いと評価され、内定率が上がっている要因の一つと推測されます。

スキル別内定率指数26卒学生編-2025-

社会人編:C#、C++、Javaが上位に

社会人では「C#」「C++」「Java」が上位にランクインしました。これらの言語は、企業の基幹システムや金融機関のシステム、大規模な業務アプリケーションなど、信頼性とパフォーマンスが求められる分野で長年使われてきました。

これらの言語で構築された既存システムが非常に多いため、保守や機能追加には常に経験豊富なITエンジニアが不可欠です。単にコードを書くだけでなく、設計、パフォーマンスチューニング、デバッグといった専門的な経験が強く求められることから、経験者の市場価値が高く、その結果が内定率に反映されていると考えられます。

スキル別内定率指数 社会人編 -2025-

(※) paizaランクにおける習熟度レベルについて

paizaスキルチェックでは、プログラミングスキルをSからEの6段階で評価します。ランクBは「実用的なロジックを時間内に実装するスキル」があることを示しています。

プログラミングスキルチェック結果によるランク表

生成AI時代のITエンジニアのキャリア戦略

今回の調査結果から、生成AIが進化する現代において、ITエンジニアが市場価値を高めるためには、多くの人が学んでいるスキルだけでなく、キャリア戦略を見据えたスキルの習得が求められることが示唆されています。

paizaでは、ITエンジニアが生成AI時代に市場価値を高めるためのスキル習得に対応した学習コンテンツや、スキルを客観的に測れる「paizaスキルチェック」を提供し、キャリアアップを支援しています。

paizaは「世界を変えるのは、異能だ。」という考えのもと、「異能をのばせ。」をコンセプトに、IT人材を採用する企業、育成する教育機関、活躍を目指す個人に役立つサービスの提供を続けています。

paizaについて

paizaは、ITエンジニア向けの転職・就職・学習プラットフォームです。オンラインでのプログラミングテスト「paizaスキルチェック」でスキルを証明し、それを使って転職・就職ができる独自のサービスを提供しています。

2025年12月現在、paizaの登録者数は約94万人、4,900社を超える企業が採用に利用しています。「paizaスキルチェック」の総受験回数は3,480万回に達しています。

paiza株式会社

  • 代表者: 代表取締役社長/CEO 舘 康人

  • 設立: 2012年2月13日

  • 所在地: 東京都港区

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