AVerMediaとRealSenseが手を組み、AIロボット開発を強力にサポート
AI技術が私たちの生活にますます深く関わる中、実際に動いてタスクをこなすAI、いわゆる「フィジカルAI」が大きな注目を集めています。ロボットや自動運転車など、さまざまな分野での活躍が期待されています。
そんなフィジカルAIの開発を、もっとスムーズに、もっと速く進められるように、アバーメディア・テクノロジーズ株式会社（AVerMedia）と、AI搭載型コンピュータビジョン技術の専門企業であるRealSense社が、戦略的なパートナーシップを結びました。この提携は、開発企業がより効率的に製品を作り、それぞれの強みに集中できる環境を提供することを目的としています。
開発を加速する「AVerMedia SenseEdge デベロッパーキット」
このパートナーシップの一環として、両社は「AVerMedia SenseEdge デベロッパーキット」の提供を開始します。このキットは、AI開発プロジェクトの検証段階から、実際に製品として世に出すまでのプロセスを短くするための、統合されたAIビジョン製品です。
キットの中心となるのは、AVerMediaが提供するNVIDIA Jetson AGX Orinに対応したエッジAIデバイス「D317」です。これに、GMSL/USB/PoE接続に対応したさまざまなアダプタと、RealSense社の高性能な深度カメラが組み合わされており、すべてが事前にセットアップされた状態で提供されます。
これにより、開発者はデバイス同士の接続方法や、複雑な初期設定に時間を取られることなく、すぐに開発作業に取り掛かることができます。自律配送ロボット（AMR）、産業用ロボット、モバイルマニピュレーション（ロボットアームを使った作業）など、幅広い分野での開発から実用化までの道のりを加速させることが期待されます。
両社のCEOが語るパートナーシップへの期待
AVerMediaのCEOであるMichael Kuo氏は、次のようにコメントしています。
「AVerMediaは、次の世代のインテリジェントマシン（賢い機械）の実現を支援することに力を入れています。私たちのすぐに使える統合型ソリューションと、RealSenseの深度（距離を測る）センサー技術を組み合わせることで、開発者の事前準備の負担を減らし、完成度の高い開発プラットフォームを提供できます。開発時間の短縮は、フィジカルAIが広く使われるようになるために非常に重要であり、この変化を推進できることを誇りに思います。」
RealSenseのCEOであるNadav Orbach氏も、この提携について次のように述べています。
「今回のパートナーシップは、フィジカルAIの『視覚の司令塔』を作るという私たちのミッションにとって、大きな一歩です。RealSenseの業界トップクラスの深度認識技術と、AVerMediaの高性能なエッジAI処理ソリューションを組み合わせることで、人が行き交うような動きの多い環境でも、ロボットがリアルタイムに『見て、感じて、行動する』ことが可能になります。両社の協力により、ロボット技術の革新を加速させ、具体的な製品を世界に届けます。」
AVerMediaとRealSenseについて
AVerMediaについて
アバーメディア・テクノロジーズは、映像・音声技術の専門企業として、様々なAIアプリケーションに対応したエッジAIデバイスや、すぐに使えるソリューションを提供しています。スマートシティ、ロボティクス、産業オートメーションなど、幅広い分野でのAI導入を加速させるため、NVIDIA Elite Partnerとして、エッジAI環境でAIを効率的に活用できる先進的なソリューションの開発に注力しています。
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RealSenseについて
RealSenseは、Intel Corporationから生まれた企業で、自律移動ロボット、入退室管理、産業オートメーション、ヘルスケアなど、多岐にわたる分野で使われている業界トップクラスの深度カメラとビジョン技術を提供しています。フィジカルAI向けに世界レベルの認識システムを提供し、機械が人のいる環境を認識し、安全に連携できるよう、インテリジェントで信頼性の高いビジョンシステムを展開しています。
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