動画マニュアルの「見られない」問題を解決!AI検索機能「AIリサーチ」が無償提供開始
株式会社アイ・ピー・エルは、2025年12月15日より、同社の動画配信プラットフォーム「クラストリーム」に搭載されているAI検索機能「AIリサーチ」を、全ての法人顧客に向けて無償提供すると発表しました。これにより、動画マニュアルをより手軽に活用できるようになり、企業の業務効率化や人手不足への対応が期待されます。

なぜ「動画マニュアルが見られない」問題が起こるのか
近年、多くの企業で会議の録画や研修動画が大量に作られ、蓄積されています。しかし、現場からは「動画は再生時間が長くて、見たい情報を探すのに時間がかかり、結局見られない」という声が多く聞かれていました。
特に、ベテラン社員の引退による「技術の引き継ぎ」や、若い社員への効率的な教育が求められる中で、長い動画を最初から最後まで見るのは大きな負担となっていました。この課題を解決するために開発されたのが「AIリサーチ」です。
「AIリサーチ」とは?動画の中身をチャットで検索
「AIリサーチ」は、たくさんの動画データの中から、知りたい情報をチャット形式で質問するだけで探し出せる機能です。これまでの検索方法では、動画のタイトルやタグでしか探せず、動画を開いてから目的の箇所を探すのに時間がかかっていました。
AIリサーチを使えば、「〇〇のトラブル時はどうすればいい?」といった質問をすると、AIが動画内の音声を分析し、その答えが話されている「数秒のシーン」をすぐに教えてくれます。

AIリサーチで何が変わる?業務効率化と人手不足解消への貢献
この機能を使うことで、例えば60分の研修動画から特定の情報を探す時間が、従来の数分から数十分かかっていたのが、数秒にまで短縮できるとされています。
これにより、以下のような効果が期待できます。
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特定の個人に頼らない技術承継: 指導者がいなくても、過去のベテラン社員の作業動画から若い社員が自分で「正しいやり方」を見つけられるようになります。
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新入社員の早期立ち上がり: 膨大なマニュアル動画を全て見る必要がなくなり、新入社員が必要な部分だけを効率よく学べるため、現場で活躍するまでの期間が短くなります。
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リスキリング(学び直し)の効率化: 忙しい中堅社員でも、空いた時間に知りたいスキルだけを「つまみ食い」で習得できるため、業務を止めずに新しいスキルを身につけられます。
無償提供の詳細
これまで費用を理由に導入を見送っていた企業にも、このAI技術を体験してもらうため、以下の条件で無償提供されます。
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提供開始日: 2025年12月24日(水)より順次
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対象: 動画配信プラットフォーム「クラストリーム」を利用している全ての法人
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無償範囲: 1契約につき、月間1,000回まで質問が可能
- 月間1,000回を超える利用を希望する場合は、別途有償プランが案内されます。
既存の顧客には別途案内メールが送られます。新規または検討中の顧客は、アイ・ピー・エル社の問い合わせ窓口に連絡することで利用できます。
今後の展開
今回の無償提供をきっかけに、「クラストリーム」は単なる動画配信ツールから、「動画を起点とした知識・ノウハウの共有プラットフォーム」へと進化していく予定です。今後は、検索の精度をさらに高めるだけでなく、社員のスキルや能力を管理するダッシュボードとの連携や、動画の内容をもとにした資料の自動作成機能など、AIアシスタントとしての機能もさらに充実させて、企業の成長を技術面からサポートしていくとのことです。
株式会社アイ・ピー・エルについて
株式会社アイ・ピー・エルは、安全な環境で動画を配信する技術を得意とするシステム開発企業です。主力製品である「クラストリーム」は、多くの企業、自治体、教育機関で利用されています。
会社概要
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社名: 株式会社アイ・ピー・エル
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所在地: 神奈川県厚木市中町4丁目9番17号 ハラダセンタービル
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代表者: 代表取締役社長 三山 悟
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事業内容: 動画配信プラットフォーム「クラストリーム」の開発・運営、システム開発等

