広島県府中市でAI-OCR「ジンベイ GenOCR」の導入が決定
ジンベイ株式会社のAI-OCRソリューション「ジンベイ GenOCR」が、広島県が主催するオープンイノベーションプログラム「The Meet 広島オープンアクセラレーター 2025」において、府中市課題解決枠で採択されたことが発表されました。

府中市では、役所に保管されている多くの紙資料やPDF文書の活用が課題とされており、これらの文書をもっと探しやすく、もっと使いやすくして、日々の業務を効率化することが求められていました。今回の採択により、ジンベイ GenOCRが持つ高い精度の文字認識機能(OCR)と、AIを使った分析機能を活用し、役所の文書をデジタルデータに変え、整理し、検索しやすくする支援が行われます。
「The Meet 広島オープンアクセラレーター」とは
「The Meet 広島オープンアクセラレーター」は、広島県が主催し、ひろぎんエリアデザイン株式会社とCreww株式会社が運営するプログラムです。これは、自治体と新しい技術を持つスタートアップ企業や中小企業が協力し、地域の課題や行政の課題を解決するための取り組みです。
このプログラムでは、参加企業が課題に対して解決策を提案し、選考、改善、発表、そして実際に試してみる(実証実験)という流れで進みます。これにより、行政のデジタル化(DX)を進めたり、地域の様々な問題を解決したりすることを目指しています。
今回、府中市が掲げた「役所の仕事を改善・効率化して、将来にわたって必要な人材を確保したい!」というテーマに対し、ジンベイ GenOCRが選ばれました。
府中市の課題とGenOCRがもたらす変化
府中市では、人口が減少し高齢化が進む中で、少ない人数で質の高い行政サービスを維持していくことが必要になっています。しかし、これまでの業務は「この人しかできない」という属人的なものが多く、仕事のやり方がはっきりしていなかったり、引き継ぎが大変だったりして、仕事の効率が下がってしまうことが問題でした。
そこで府中市は、デジタル技術を使って業務を効率化し、職員の負担を減らしながら、将来にわたって行政サービスの質を守る体制を作ろうとしています。単にデジタル化するだけでなく、常に業務を改善していく「組織的なDX文化」を育むことも大切な目標です。
このプロジェクトでは、役所に蓄積された紙の資料やPDF文書を「ジンベイ GenOCR」を使ってデジタルデータに変え、さらに情報を整理して、探しやすく、知識として活用できるようにします。これにより、特定の職員にしかできなかった業務を誰でもできるように標準化し、情報の共有をスムーズにして、職員がより大切な仕事に時間を使えるように支援します。限られた人材でも、質の高い行政サービスを持続的に提供できる体制づくりに貢献することが期待されています。
ジンベイ GenOCRの特長
「ジンベイ GenOCR」は、ジンベイ株式会社が独自に開発した文字認識AIを搭載したAI-OCRサービスです。OCRとは「Optical Character Recognition(光学的文字認識)」の略で、紙に書かれた文字を読み取ってデジタルデータにする技術のことです。
従来のOCR技術では難しかった、手書きの文字や、決まった形式ではない文書のデータ化も、ジンベイ GenOCRは高い精度で実現できます。これまで人が手作業で行っていた面倒なデータ入力作業を、ジンベイ GenOCRに任せることが可能です。
これまでのOCRの課題と「ジンベイGenOCR」での解決
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課題1:手書き文字や図・グラフの認識精度が低い
- 解決: なぐり書きのような手書き文字や、図・グラフの読み取りにも完璧に対応し、99%以上の高い精度で文字を読み取ります。
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課題2:設定が複雑で、使うまでに手間がかかる
- 解決: 事前の設定がほとんど不要なので、誰でも簡単に使い始めることができます。
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課題3:運用にかかる費用が高い
- 解決: 最低月額2.5万円から利用でき、クラウド版では無料で試せるトライアルも用意されています。
ジンベイ GenOCRのサービスについて詳しくはこちらをご覧ください。
ジンベイ GenOCR サービスページ
今後の展望
ジンベイ株式会社は、府中市での実証実験を通じて、行政文書をデジタル活用するモデルケースを作り上げていく予定です。そして、この成功事例を広島県内だけでなく、全国の様々な自治体へ広げていくことを目指しています。行政の業務を効率化し、知識を有効活用するための基盤として、さらに使いやすく、強力なAIツールの開発を進めていくとのことです。
ジンベイ株式会社について
ジンベイ株式会社は、「働くを変える」をミッションに掲げ、最新の生成AI技術を使って仕事のデジタル変革(DX)を進めている会社です。同社が提供する「ジンベイ生成AIエージェント」は、それぞれの業務プロセスをデジタル化し、これまでのデータや社内外のコミュニケーション情報を効果的に使うことで、仕事の生産性を高め、企業の成長をサポートしています。
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法人名:ジンベイ株式会社
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代表者:代表取締役 上田 英介
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所在地:〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸一丁目5番10号 JPR横浜ビル 8階
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設立:2024年5月24日
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事業内容:AI・システム開発、コンサルティング、および関連するサービス
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