Insta360が360度全景カメラ市場でトップシェアを獲得、BCNランキングデータが示す動向

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Insta360、360度全景カメラ市場で61.8%のトップシェアを獲得

アクションカメラや360度全景カメラを手がけるInsta360 Japan株式会社は、「BCNランキング」のデータに基づき、2025年8月から10月までの期間で、360度全景カメラ市場において販売台数シェア61.8%を達成し、トップシェアを獲得したことを発表しました。

Insta360が360度全景カメラ市場で61.8%のシェアを獲得

ビデオカメラ市場の大きな変化

近年、ビデオカメラ市場は大きく変わってきています。スマートフォンのカメラ性能が向上したことで、これまで主流だったハンディタイプのビデオカメラの需要は減っています。その一方で、手軽に持ち運べるコンパクトなアクションカメラが新しい主役として成長しています。

「BCNランキング」によると、2025年8月から10月のアクションカメラ全体の販売台数は、前の年の同じ時期と比べて121.3%と大きく伸びています。同じ期間のハンディタイプビデオカメラが64.4%にとどまっていることからも、市場のトレンドが大きく変化していることがわかります。

急成長する「360度全景カメラ」

アクションカメラの中でも、特に注目されているのが「360度全景カメラ」です。この期間における360度全景カメラの販売台数は、前の年の同じ時期と比べて241.9%と、アクションカメラ全体を大きく上回る勢いで伸びています。

360度全景カメラは、その名の通り周囲360度すべてを一度に撮影でき、後から好きなアングルを選んで編集できるのが特徴です。以前はプロや特別なユーザー向けとされていましたが、最近では旅行の記録、日常の思い出、Vlog(ビデオブログ)、家族での利用など、幅広いシーンで使われるようになっています。

360度全景カメラの機種別ランキング

この成長市場において、Insta360は販売台数シェア61.8%を占め、その存在感を示しています。同時期の機種別販売台数ランキングでは、トップ10のうち7製品がInsta360の製品でした。特に2025年4月に発売された主力モデル「Insta360 X5」シリーズが首位を獲得しており、さまざまな価格帯のモデルが多くのユーザーに支持されています。

Insta360 X5の詳細はこちら: https://store.insta360.com/jp/product/x5

革新的な技術とユーザー重視の姿勢

Insta360が360度全景カメラ市場で高い支持を得ている背景には、業界をリードする技術革新の速さがあります。

Insta360 X5 製品画像

最新モデル「Insta360 X5」では、大きなセンサーとAIトライコア(3つのAIチップ)を搭載し、暗い場所でもきめ細かくノイズの少ない映像を撮影できます。また、AIが色を自然に調整する「AIカラーマッピング」により、複雑なシーンでも豊かな色合いを表現できるようになりました。これにより、これまで360度全景カメラの課題とされてきた点を次々と克服しています。

「誰でも使える360度全景カメラ」を目指して

AIを活用した動画編集ソフトウェアのインターフェース

製品の使いやすさも高く評価されています。撮影から編集までの一連の作業をシンプルにするソフトウェア設計により、AIを活用した自動編集機能や直感的な操作で、専門知識がなくても高品質な映像を簡単に作ることができます。これにより、360度全景カメラの利用者がさらに広がることに貢献しています。

日本市場に合わせたマーケティング戦略

スキージャンプ選手 高梨沙羅氏とInsta360

Insta360は日本市場において、製品の操作画面やコンテンツを正確な日本語に翻訳するだけでなく、日本のクリエイターとのコラボレーションや、アンバサダーを通じたプロモーションなど、ユーザーとのつながりを重視したマーケティング活動を続けています。2025年5月には、スキージャンプの高梨沙羅選手がブランドアンバサダーに就任し、幅広い層への認知度向上を図っています。

今後の展望

360度全景カメラは、まだこれから成長していくカテゴリーです。Insta360はこれからも、ハードウェア(カメラ本体)とソフトウェア(編集アプリなど)の両面で進化を続け、ユーザーの期待を超える製品と体験を提供していくことを目指しています。

Insta360とは

Insta360ロゴ

2015年に設立されたInsta360は、全天球VRカメラで世界No.1のシェアを誇る、この分野のリーディングカンパニーです。「未来のカメラマン」(Future Camera Man)というビジョンを掲げ、AIなどの技術研究を進め、人々が自身の人生をより良く記録し、共有できる世界の実現を目指しています。

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