AIとブロックチェーンで介護の未来を拓く!次世代24時間介護記録システムが2026年5月に登場
2026年5月、介護の現場に革新をもたらす新しいシステムが登場します。AI(人工知能)とブロックチェーンという最先端の技術を組み合わせた「次世代24時間介護記録システム」です。このシステムは、増え続ける介護人材の不足や、記録の信頼性を保つという大切な課題を解決することを目指しています。

利用者さん一人ひとりの暮らしを大切にする「24Hシート」
このシステムがデジタル化するのは「24Hシート」と呼ばれる介護記録の手法です。24Hシートは、介護施設で利用者さん一人ひとりの24時間の生活リズムを細かく記録し、その人に合ったケアを提供するために使われます。
例えば、「いつ起きて、何時に朝ごはんを食べるか」「どんな趣味があるか」「寝る前にどんな習慣があるか」といった、日々の細かい情報を記録することで、その人らしい生活を支えることができます。これによって、スタッフ全員が利用者さんのことをよく理解し、どのスタッフが担当しても同じ質の高いケアができるようになります。
AIが言葉の壁を取り払い、外国人介護職員をサポート
日本の介護現場では、人手不足を補うために、海外から多くの介護職員が活躍しています。しかし、日本語での詳細な記録業務は、言葉の壁が大きな負担となっていました。
新しいシステムでは、AIが多言語に対応します。ベトナム語、タガログ語、インドネシア語、英語、中国語、ミャンマー語など、主要な言語で記録の入力や確認ができるようになります。介護の専門用語や日々の細かい状況も高精度で翻訳されるため、外国人職員も母国語で安心して記録業務を行えるようになります。また、体の部位の状態などは、画面をタッチしたり、選択肢を選ぶだけで簡単に入力できる工夫もされています。
これにより、外国人職員の皆さんが言葉の心配なく、本来の介護スキルを存分に発揮できるようになり、日本人スタッフとの連携もスムーズになるでしょう。
ブロックチェーンで介護記録に「絶対の信頼」を
介護記録は、利用者さんの健康状態や受けたケアの内容を証明する大切な書類です。もしもの時の確認や、ご家族への説明など、さまざまな場面で「本当に正しい記録なのか」という信頼性が求められます。
このシステムでは、ブロックチェーン技術「TSURU(ツル)」を活用することで、記録の改ざん(後から内容を勝手に変えること)ができないようにします。スタッフが記録を入力すると、その情報はすぐにブロックチェーンに記録され、一度記録された内容は誰も消したり書き換えたりすることができなくなります。これは介護分野では世界で初めての試みです。
TSURUブロックチェーンは、シンガポールのONFET社(https://onfet.ltd/)が開発した技術で、記録の改ざんは許さないけれど、利用者さんの状態に合わせて必要な情報を後から追加したり、更新したりすることは、正規の権限を持つ人だけができるようになっています。これにより、利用者さんの日々の変化を正確に記録しながら、その記録の信頼性も守ることができます。
技術と人間性の融合で、安心できる介護の未来へ
この次世代介護記録システムは、単に記録をデジタル化するだけでなく、AIによる多言語対応で言葉の壁をなくし、ブロックチェーンで記録の信頼性を高めることで、介護の本質である「人と人とのつながり」を支えます。
さまざまな国籍の介護職員が安心して働き、利用者さんとそのご家族が安心して任せられる介護環境の実現に貢献していくことが期待されます。利用者さんの尊厳を守りながら、介護スタッフが本来のケアに集中できる環境づくりが進むことでしょう。

