DLeader株式会社は、AI（人工知能）を使って新しい薬、特に核酸医薬品の研究を助けるプラットフォーム「KumiChem」のこれまでの成果と、これからの目標を発表しました。
2024年4月に会社が設立されて以来、「AIが薬の研究を変える」という考えのもと、研究者がより良い薬を作るためのAIシステムを開発してきました。
KumiChemは、製薬会社や研究者向けに作られたAIシステムです。このシステムは、AIの技術を使って、薬を作るためのさまざまな作業を自動で行うことができます。これにより、専門的なAIの知識がなくても、研究の進め方を自動で最適化したり、必要なツールを使ったりすることが可能になります。薬の開発にかかる時間や費用を減らし、成功する確率を高めることを目指しています。
2025年の主な成果
DLeader株式会社は、2025年にいくつかの重要な成果を達成しました。
グローバルアクセラレーションプログラムへの参加
世界中のスタートアップ企業が集まる「Techstars Tokyo Accelerator 2025」に選ばれ、グローバルな環境で事業を成長させるための活動を進めています。これにより、世界での認知度を高め、新しいビジネスのチャンスを広げています。今後の海外パートナーとの連携も期待されます。
関連情報はこちらで確認できます。
大学との連携を強化
大阪大学の蛋白質研究所（水口研究室）との共同研究が始まりました。これは、薬の初期段階の研究から、実際に人に使う前のテスト（前臨床）までの作業をAIで自動化するための取り組みです。また、大阪大学の中谷先生・水口先生、東京科学大学の山田先生を科学の専門家として迎え、研究体制をさらに強くしました。
KumiChemのテスト版を公開
薬の研究現場で実際に使えるように、KumiChemのテスト版（β版）を限られた研究者向けに公開しました。利用者の意見をもとに、システムの使いやすさや機能をさらに良くしていく予定です。
テスト版への参加を希望する研究者は、以下のメールアドレスまで問い合わせが可能です。
support1@dleader.co.jp
2026年に向けて
DLeader株式会社は、2026年に向けて、AIが薬の研究者にとって「頼れる相棒」となる未来を目指しています。
研究者の使いやすさを向上
専門知識がなくても使えるシンプルな操作画面や、さまざまな研究のニーズに応えるテンプレートを増やすことで、KumiChemをより多くの研究者が簡単に使えるようにします。
世界との技術協力をもっと深く
国内外の研究機関や企業と協力するプロジェクトを増やし、世界レベルのAI創薬プラットフォームへと進化させることを目指します。
AI創薬の教育にも貢献
大学院生など、これからの薬の研究者を対象に、AIを使って薬を開発するスキルを身につけるための教育プログラムを提供します。これにより、AIを使いこなせる薬の研究者を育てることに貢献します。
DLeader株式会社は、これからもAIと生命科学の力を合わせて、研究者の可能性を最大限に引き出し、より良い薬と社会の実現に貢献していきます。
