DLeader株式会社が開発するAI(人工知能)を使った薬づくりのためのプラットフォーム「KumiChem(クミケム)」が、2025年の活動を振り返り、2026年に向けた今後の計画を発表しました。
2024年4月の設立以来、DLeader株式会社は「AIが薬づくりを変える」という考えのもと、病気に苦しむ人々を助けるための研究をAIでサポートするシステム作りに取り組んでいます。
「KumiChem」は、製薬会社や研究者が薬を開発する際に、AIの賢いプログラム(AIエージェント)と機械学習(コンピューターがデータから学ぶ技術)を組み合わせて、様々な作業を自動で行えるようにするものです。これにより、専門的なAIの知識がなくても、最適な作業の流れを自動で作ったり、ツールを使ったりできるようになり、薬の開発にかかる時間や費用を減らし、成功する確率を高めることを目指しています。

2025年の主な成果
世界的なプログラムへの参加
DLeader株式会社は、世界中の有望なスタートアップ(新興企業)が集まる「Techstars Tokyo Accelerator 2025」に選ばれました。これにより、国際的な場で会社の取り組みを発表したり、様々な企業と交流したりする機会が増え、世界での知名度向上やビジネスチャンスの拡大につながっています。今後も、国内外のパートナーと協力しながら、より多くの価値を提供していくとのことです。
詳細はこちらで確認できます。
https://www.japantimes.co.jp/2025/12/25/special-supplements/accelerating-business-ambitions-global-scale-techstars-tokyo/
大学との共同研究を進める
大阪大学蛋白質研究所(水口研究室)との共同研究が始まりました。これは、薬の初期段階の研究から、動物などを使った前臨床試験につながるまでの作業をAIで自動化し、AIを使った薬づくりの実用化を早めるためのものです。
さらに、大阪大学の中谷先生・水口先生、東京科学大学の山田先生を科学に関するアドバイザーとして迎え、研究体制を強化しています。
限られた人向けの「KumiChem β版」を提供
薬の研究現場で実際に使えるように、「KumiChem β版」を限られたユーザーに提供し始めました。選ばれたユーザーからの意見や感想をもとに、使いやすさや機能の改善を進めています。
β版の利用に興味がある方は、以下のメールアドレスまでお問い合わせください。
support1@dleader.co.jp
2026年に向けて:AIが薬づくりの「相棒」となる未来へ
DLeader株式会社は、来年、業界のパートナーとの共同研究をさらに広げ、世界への展開を進め、「KumiChem」の正式版をリリースする予定です。世界中の研究者が、時間や労力の制約にとらわれずに新しい発見ができるよう、AIと薬づくりの分野で新しい道を切り開いていくとのことです。
研究者にとっての使いやすさを向上
専門知識がなくても使える「ノーコード」の操作画面や、あらかじめ用意されたひな形(テンプレート)を増やすことで、様々な研究のニーズに応え、KumiChemを導入したり活用したりする際のハードルを大きく下げることを目指しています。
世界的な技術協力をもっと深く
国内外の研究機関や企業との共同プロジェクトを積極的に進め、国際的なレベルのAI創薬プラットフォームへと進化させていく予定です。
AIを使った薬づくりの教育に貢献
大学院生をはじめとする、未来の研究者に向けて、AIを使った薬づくりのスキルを学ぶための教育プログラムを提供し、AIとデジタル技術を使いこなせる人材の育成をサポートしていきます。
DLeader株式会社はこれからも、AIと生命科学を組み合わせることで、研究者の可能性を最大限に引き出し、より良い薬と社会の実現に貢献していくことを目指しています。

