東京ホスピタリティ・アカデミーが、将来の鉄道業界を担う学生を対象に「2025年の鉄道業界」に関する意識調査を実施しました。この調査は、鉄道ファンとは異なる「鉄道業界で働く」ことを目指す若者の視点から、鉄道業界の現状と未来への見方を浮き彫りにしています。
鉄道業界「今年の漢字」は【変】
調査で最も多く選ばれた漢字は「変」でした。これは、鉄道業界が「安全」という変わらない使命を持ちつつも、常に変化し続けているという、学生たちの認識を示しています。
他にも「新」「改」が上位にランクインしており、新型車両のデビューや運賃・時刻表の改正など、業界全体が大きな変革期にあると学生たちが受け止めていることがうかがえます。
2025年の鉄道業界で印象に残ったニュース
「消えゆく鉄道文化」への注目
「ドクターイエロー引退」や「JR東日本の電気機関車の旅客運用終了」、「Suicaのペンギン引退発表」など、「引退」や「終了」に関するニュースに多くの関心が集まりました。
学生たちは、これらの出来事を単なる終わりとしてではなく、引退後の活用や保存の取り組みにも注目しています。例えば、「E3系つばさを荷物新幹線に改造し、荷物輸送専用車両として活用」や「小田急ロマンスカーVSEをロマンスカーミュージアムで展示」といったニュースが挙げられています。これは、鉄道が交通インフラにとどまらず、文化的な資産として捉えられていることを示唆しています。
「鉄道×アイドル」コラボのインパクト
「SixTONESの発車メロディ使用中止」や「東京モノレールと日向坂46のコラボ」が10大ニュースにランクインしました。また、HKT48、櫻坂46、FRUITS ZIPPERなど、女性アイドルと鉄道会社によるPRコラボレーションも多く挙げられました。
この結果から、アイドルとのコラボレーションは、鉄道に関心のない層へのアプローチや話題づくりだけでなく、鉄道業界を志すほど鉄道に強い関心を持つ学生たちにも、印象深く作用していることが明らかになりました。発車メロディや車内演出といった鉄道の象徴的な要素に新たな意味が加わることで、鉄道ファンにとっても特別な体験へと昇華していると考えられます。
調査概要
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調査期間：2025年12月10日～17日
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調査機関：学校法人 ２１世紀アカデメイア
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調査対象：専門学校に通い、鉄道業界を目指す学生
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有効回答数：40名
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調査方法：インターネット調査
東京ホスピタリティ・アカデミーについて
東京ホスピタリティ・アカデミーは、1967年開校、約60年の歴史を持つ専門学校です。これまでに3万3千人以上の卒業生を観光サービス業界へ送り出してきました。ブライダル、ホテル、旅行、航空、鉄道など幅広いホスピタリティ分野を網羅し、リアルな実習施設と業界経験豊富な講師陣の指導により、即戦力となる人材を育成しています。
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２１世紀アカデメイアについて
学校法人 ２１世紀アカデメイアは、第4次産業革命が急速に進展する現代において、人材に求められる条件が根本から変わっていくという認識に基づいています。単に「知識」や「技能」を身につけるだけでなく、人間だけが発揮できる高度な「5つのプロフェッショナル力」を育成しています。そのために、独自の「セブン・ステップ・カリキュラム」を開発し、すべての学生に提供しています。
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まとめ
今回の調査から、未来の鉄道スタッフたちは、鉄道業界を変化の只中にあると捉え、消えゆく文化の継承や、アイドルとのコラボレーションのような新しいアプローチにも高い関心を持っていることが明らかになりました。彼らの視点は、これからの鉄道業界の発展を考える上で貴重な示唆を与えてくれるでしょう。
