現代の自動車開発は、電気で走る車(電動化)や、人が運転しなくても走れる車(自動運転、または先進運転支援システム:ADAS)など、新しい技術がどんどん生まれています。これらの技術の多くには、AI(人工知能)が深く関わっており、開発を効率的に進めることがとても重要になっています。
株式会社東陽テクニカは、子会社である東揚精測系統(上海)有限公司(TYC)を通じて、同じく子会社のRototest International AB(Rototest社)が開発・製造する「ROTOTEST® Energy™」という特別な装置の中国市場での販売を2026年1月から始めました。

「ROTOTEST® Energy™」とは?
「ROTOTEST® Energy™」は、「ハブダイナモメーター」と呼ばれる車両の性能を評価するための装置です。この装置の大きな特長は、大規模な工事が不要で、たった20分ほどで車にセットアップできる点にあります。車を実際に走らせるのと同じような試験を施設の中で行えるため、自動運転やADASといったAIを活用した技術の開発サイクルを短くするのに役立ちます。
東陽テクニカグループの取り組み
東陽テクニカはこれまで、日本国内で「ROTOTEST® Energy™」とレーダーターゲットシミュレーターなどを組み合わせた「VILS(Vehicle In the Loop Simulation)」統合システムを独自に開発してきました。VILSとは、実際の車とコンピューターのシミュレーションを組み合わせることで、より現実的な条件で車の性能を評価・試験できる技術です。
2023年11月にはRototest社を完全に子会社化し、この技術の販売拡大に力を入れています。今回、TYCが中国での正規代理店となることで、東陽テクニカが長年培ってきた計測の技術と経験を活かしたソリューションを、Rototest社の製品と組み合わせて中国の市場に提供できるようになります。TYCは、2030年までに「ROTOTEST® Energy™」を10台販売することを目指しています。
各社の紹介
Rototest International AB
1988年にスウェーデンで設立され、ハブダイナモメーター「ROTOTEST® Energy™」の開発・製造を手掛けています。大規模な設備投資が不要で、効率的に試験を開始できる点が評価されています。自動運転やADASのあらゆる試験に対応します。
Rototest International AB Webサイト:https://rototest.com/
東揚精測系統(上海)有限公司(TYC)
2010年に中国に設立された東陽テクニカの現地法人です。上海、北京、広州を拠点に、EMC(電磁両立性)、次世代電池、液晶、車載電子機器などの試験・計測ソリューションを中国の顧客に提供しています。
東揚精測系統(上海)有限公司 Webサイト:https://www.toyochina.com.cn/
株式会社東陽テクニカ
最先端の「はかる」技術のリーディングカンパニーとして、脱炭素/エネルギー、先進モビリティ、情報通信、EMC、ソフトウェア開発、防衛、情報セキュリティ、ライフサイエンス、量子ソリューションなど、幅広い分野で事業を展開しています。クリーンエネルギーや自動運転の開発といったトレンド分野に最新の計測ソリューションを提供し、独自の技術を活かした自社製品開発にも注力しています。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/
この取り組みにより、東陽テクニカグループは、AI技術の進化が著しい自動運転や電動化が進む中国市場において、先進モビリティの開発をさらに加速させ、安全で環境にやさしい社会づくりに貢献していくことでしょう。

