AIが「創造」をどう変える?デジタルハリウッド大学大学院が公開セミナー開催

デジタルハリウッド大学大学院は、AI(人工知能)が私たちの「創造」にどう影響を与えるのかを考える公開セミナーシリーズ「AI Bricolage Session – Season 2」を開催しています。このセミナーは、デジタルコミュニケーションを使いこなし、新しい産業や文化を生み出すリーダーを育てることを目指しています。
第2回テーマは「創造の再定義とAI」
2026年1月27日(火)に開催される第2回セッションでは、「創造の再定義とAI」をテーマに深く掘り下げます。最近、文章や画像などを自動で作る「生成AI」がものすごいスピードで進化し、私たちの生活や仕事のあらゆる場面に影響を与えています。しかし、この技術が人間が何かを生み出す「創作活動」や「クリエイティブな営み」そのものにとって、どのような意味を持つのか、その価値や限界については、単純に「良いものだ」とは言いきれない複雑な問題も含まれています。
このセッションでは、「人が何かを作ることにとって、AIは本当に意味があるのか?もし意味があるなら、どんな条件や限界の中でその価値を発揮するのか?」という大きな問いについて、映画監督やイラストレーター、音楽家、研究者など、さまざまな分野のクリエイターの視点から話し合いを深めます。
特に、雑誌やジャーナリズムの世界がAI技術によってどのように変わっていくのか、そしてその先にどんな新しい課題や可能性が生まれるのかについて、ゲストの方々と一緒に考えていきます。
豪華ゲストをご紹介
今回のセッションには、ITジャーナリストの林信行氏と、元『月刊アスキー』編集長の遠藤諭氏をお迎えします。
林信行氏(フリーランスITジャーナリスト兼コンサルタント)

Nobi(ノビ)の愛称でも知られる林信行氏は、テクノロジー、デザイン、アートを軸に、未来に残すべき価値を探求し発信しているジャーナリストでありコンサルタントです。1990年からIT業界の第一線で活躍する多くのビジョナリーや経営者を取材し、パソコン、インターネット、スマートフォン、ソーシャルメディア、そしてAIの普及を最前線で見てきました。
2010年頃からは、「テクノロジーが必ずしも人々を豊かにするとは限らない」という考えから、より良い未来を生み出すための「デザイン重視」の姿勢を広めることに力を入れています。AI時代が近づいてきた2015年頃からは、課題を解決するデザインのアプローチだけでなく、課題そのものや問いを探すアートのアプローチが重要だと考え、現代アートや教育に関する取材にも力を入れています。2024年からは、日本の文化が世界に広がる「ジャポニスム第3の波」が来ると確信し、日本語と英語での発信を強化しています。『ジョブズは何も発明せずにすべてを生み出した』など、多くの著書があります。
遠藤諭氏(『月刊アスキー』元編集長)

ZEN大学の客員教授を務める遠藤諭氏は、1991年から『月刊アスキー』の編集長として活躍し、株式会社アスキー取締役や角川アスキー総合研究所主席研究員などを歴任しました。2025年からは現職に就き、『MITテクノロジーレビュー日本版』のアドバイザーも務めています。アスキーに入社する前の1980年代には、サブカルチャー雑誌『東京おとなクラブ』を主宰し、アスキー時代にはミリオンセラーとなった『マーフィーの法則』を世に送り出した仕掛け人としても知られています。著書に『計算機屋かく戦えり』などがあります。
開催概要
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日時: 2026年1月27日 (火) 19:00~21:00
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会場: デジタルハリウッド大学 駿河台ホール(東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア3F)
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JR「御茶ノ水」駅 聖橋口より徒歩1分
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東京メトロ「新御茶ノ水」駅 B2出口直結
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参加費: 500円
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定員: 100名
今後のセッション予定
このセミナーシリーズ「AI Bricolage Session – Season 2」は、2025年11月から2026年7月にかけて隔月で全5回開催されます。今後のセッションテーマは以下の通りです。
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第3回(2026年3月開催): 「音楽の未来の共鳴」
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ゲスト: 伊藤博之氏(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社)、後藤真孝氏(国立研究開発法人・産業技術総合研究所)
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AIが音楽制作にどう使われるか、その技術と創作のバランスについて考えます。
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第4回(2026年5月開催): 「ビジュアルアートとAIとの対話」
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ゲスト: 月神るな氏(イラストレーター)、平野友康(テレポート主宰)
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AIがイラストやデザインにどんな新しい表現をもたらすか、クリエイターの個性への影響を掘り下げます。
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第5回(2026年7月開催): 「未来創作の逆理」
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ゲスト: 武邑光裕氏(メディア美学者・予定)
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生成AIがもたらす良い面と難しい面を見つめ直し、未来の創作環境をどう作っていくべきか、倫理的な問題も含めて議論します。
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このセッションのユニークな特徴
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実践と理論の交差点: 実際にAIツールを使ったクリエイターの体験談や、その中で見えてきた課題や限界を共有します。
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多様な視点の融合: さまざまな分野の専門家が集まり、AIと共存することのメリットだけでなく、デメリットや倫理的な課題についても話し合います。
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ブリコラージュ的アプローチ: 事前に計画された「設計」とは違い、手元にあるものを工夫して新しいものを作る「ブリコラージュ」という考え方を大切にします。
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問いの再考: AIが創作活動をサポートする存在として捉えられる中で、「創造とは何か」、人間が創作する意味やその本質はどこにあるのか、という根本的な問いを改めて考え直します。
デジタルハリウッド大学大学院について
デジタルハリウッド大学大学院は、2004年に日本初の株式会社立専門職大学院として開学しました。高度な情報化社会において、デジタルコミュニケーションを使いこなし、社会に変化を起こすリーダーを育成しています。科学(Science)、工学(Engineering)、芸術(Art)、デザイン(Design)の4つの要素をバランス良く学び、理論と実践を結びつける人材を育てています。
新しい事業の企画や試作品作り、そして起業支援にも力を入れており、「令和6年度大学発ベンチャー調査」では全国の大学の中で15位、私立大学では6位になるなど、多くの起業家を輩出しています。
デジタルハリウッド大学大学院についての詳細はこちらをご覧ください。
https://gs.dhw.ac.jp/

