AIの力を「OS」から!ThunderSoftがCES 2026で発表した「AIOS」戦略とは

AI

AI(人工知能)は、私たちの生活のさまざまな場面で使われるようになってきました。そんなAIを、もっと身近な機器で賢く、そして安全に動かすための新しい技術が発表されました。

2026年1月13日、世界最大のテクノロジー見本市「CES 2026」で、ThunderSoft社が「AIOS(AIネイティブオペレーティングシステム)」という新しい戦略を公開しました。これは、AIを機器の「心臓部」であるOS(オペレーティングシステム)に直接組み込むことで、車、スマート家電、ロボットといった幅広い分野でAIの力を最大限に引き出そうというものです。

ThunderSoft AIOSの概要

AIを機器の「心臓部」に組み込む「AIOS」

ThunderSoftは長年、OS(コンピューターやスマートフォンを動かす基本ソフトウェア)の分野で専門知識を培ってきました。同社の共同創業者兼エグゼクティブプレジデントであるLarry Geng氏は、「AIは急速に基本的な能力になりつつあります」と述べています。AIOSは、AIをOSの層に直接統合することで、車やデバイス、ロボットといったさまざまな機器で、信頼性と安全性を保ちながらAIを広く使えるようにすることを目指しています。

自動車がもっと賢くなる「AquaDrive OS 2.0 Pre」

自動車の分野では、ThunderSoftが次世代のAIOSプラットフォーム「AquaDrive OS 2.0 Pre」を発表しました。これは、車の運転席(コックピット)をAIでさらに賢くするものです。AIの機能を車のOSに直接取り込むことで、例えばボタンを押してから0.5秒以内に反応するなど、素早い動きを可能にします。

このプラットフォームの主な特徴は以下の通りです。

  • リアルとデジタルを統合した運転可視化
    カーナビの地図や、周囲の風景をリアルタイムで表示する技術、そして車を上から見たようなパノラマ映像を一つにまとめて、より分かりやすい運転画面を提供します。

  • マルチエージェントによるシナリオベースのインタラクション
    車をスタートさせるとき、運転しているとき、駐車するときなど、それぞれの場面に合わせてAIが賢くサポートし、より自然な会話や操作ができるようになります。

  • AIOSアーキテクチャによるスケーラブルなAI演算
    AIの計算を車の中で行ったり、専用のAIボックスを使って柔軟に計算能力を増やしたりすることで、情報の遅れをなくし、プライバシーを守りながら、最高の性能を引き出します。

  • グローバルエコシステムに対応した量産実績のあるプラットフォーム
    世界中のソフトウェアやコンテンツと連携しやすいように作られているため、自動車メーカーが新しいシステムを導入する手間を減らし、世界中で早く展開できるようサポートします。

身近な家電もAIで進化!「AIoT」の世界

AIoT(AIとIoTを組み合わせた技術)の分野では、ThunderSoftがAIOSを基盤としたエッジAIソリューションを披露しました。これは、AIOSが機器のすぐ近くで一貫したAI性能を発揮し、AI技術を私たちの身の回りの物理的な世界にスムーズに広げる方法を示しています。

具体的な例として、以下のソリューションが紹介されました。

  • スマートホーム:AI Home Hub
    AIOSが動かすスマートホームシステムは、家の中の複数の家電製品を一つにまとめて動かします。AIの計算を家の中で行うことで、利用者の近くでデータを処理し、プライバシーを守りながら、一人ひとりに合わせたサービスを提供します。

  • AIグラス:一人称視点AI
    ThunderSoftのAIグラスは、軽いハードウェアと特別なAIOSを組み合わせることで、OSレベルで、まるで自分が見ているかのような視点での映像認識、音声でのやり取り、そしてAIアシスタントの機能を提供します。

  • AIOSを基盤とするアクションカメラおよびイメージングデバイス
    AIOSによって最適化されたAI対応アクションカメラソリューションも発表されました。OSの中で映像処理の技術や電力管理、リアルタイムでの処理を連携させることで、小型の製品でも安定して高品質なAI機能を実現します。

ロボットがもっと賢く動く「ロボティクス分野」

ThunderSoftは、AIOSプラットフォームが、現実世界でのロボットと人との関わりをどのように助けるかを示しました。AIOSの仕組みを基盤とするロボットは、OSを通じてAIのモデル、計算資源、複数のセンサーからの情報を統合し、連携させます。これにより、ロボットが自然な言葉で会話したり、自分で道を判断して動いたり、正確な動きをしたりすることが可能になります。AIOSがデジタルな知恵と物理的な動きを結びつける重要な役割を果たすことが示されました。

また、ThunderSoftは、ロボットアプリケーション開発に適した小型のエッジAI開発プラットフォームである「RUBIK Pi 3」も紹介し、開発者やイノベーターがロボット分野での新しい技術開発を加速させることを強調しました。

ThunderSoftの子会社であるKNEWBOTSは、倉庫や工場内での物流を助けるロボットソリューションも発表しています。

ThunderSoftについて

ThunderSoftは、OSや機器に搭載するAI製品・技術を世界中に提供している企業です。スマートフォンからスマートビークル(賢い乗り物)、AIoT(AIとIoTを組み合わせた技術)、スマート産業へと事業領域を広げています。現在、世界40都市以上で事業を展開し、1万5,000人を超える従業員がおり、その90%以上が研究開発(R&D)に携わっています。詳細については、ThunderSoftのウェブサイトをご覧ください。

この発表は、AIが私たちの生活のあらゆる側面に深く組み込まれていく未来の姿を示しています。

タイトルとURLをコピーしました