脱炭素化支援機構、AIでファッション廃棄物を削減するSynfluxに1億円を出資

ビジネス活用

AIがファッション業界を変革:廃棄物削減で環境と経済に貢献

株式会社脱炭素化支援機構(JICN)は、AI技術を駆使して衣服の製造過程で発生する廃棄物を極限まで減らすSynflux株式会社(以下、Synflux)に対して、1億円の支援を決定し、出資を実行しました。この支援は、ファッション業界が抱える環境問題の解決と、経済の活性化を同時に目指すものです。

事業・投資スキーム概要

Synfluxの「Algorithmic Couture」とは?

Synfluxが開発した「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」は、AIを活用した新しいデザインシステムです。このシステムは、3DCG技術を使って廃棄物が最も少なくなるような衣服のデザインを自動で作り出し、さらにAIを使って、工場で生地を裁断する際に無駄が出ない最適な型紙データを自動で生成します。

これにより、従来の裁断方法と比べて、なんと最大で66%もの生地の廃棄量を削減できるとされています。これは、ファッション業界が年間12億トンもの地球温暖化ガス(GHG)を排出していると言われる中で、製造過程で生じる生地の廃棄(最大30%とも言われています)を大きく減らす画期的なアプローチです。

Synfluxの技術は、すでに国内外のスポーツブランドや高級ブランドで活用され、製品が市場に出ています。今後は、さらに人材を増やし、研究開発を進め、世界に向けて事業を広げていく計画です。

Synflux株式会社のウェブサイトはこちらです: https://synflux.io/

脱炭素化と経済成長の好循環

この支援は、環境への配慮だけでなく、経済にも良い影響をもたらすことが期待されています。

温室効果ガス排出削減への貢献

衣服の製造過程における生地の廃棄削減は、地球温暖化の原因となるGHG排出量の削減に直結します。Synfluxの技術は、この課題に対して具体的な解決策を提供し、持続可能なファッション産業への転換を加速させることが期待されます。

経済と環境の好循環

日本には多くの繊維産業の事業所がありますが、Synfluxの技術が広がることで、これらの産業のIT化が進み、生産性が向上するでしょう。これにより、日本の繊維産業が再び注目され、新しい雇用が生まれたり、地域企業の競争力が強まったりして、地域経済の活性化につながることが期待されます。

また、Synfluxはすでに海外ブランドとの連携も進めており、日本の優れた技術が世界に広がるきっかけとなることも期待されています。

JICNの役割と今後の展望

JICNは、Synfluxの事業が計画通りに進んでいるか、GHG削減の取り組みが適切に行われているかなどを定期的に確認していく予定です。

今回の支援は、JICNがCentral Japan Seed Fund(CJSF)と連携して見つけたスタートアップ企業への出資です。JICNは今後も、さまざまな団体や企業と協力し、脱炭素社会の実現に貢献する多様な事業への資金提供や、ノウハウ・情報・人材の普及を通じて、豊かな未来づくりに貢献していくとしています。

JICNウェブサイト: https://www.jicn.co.jp

JICNのCJSFとの連携に関するプレスリリースはこちらです: https://www.jicn.co.jp/2581/

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