人生100年時代を「噛むこと」で健康に!ロッテ参画の「噛むこと健康研究会」が最新研究成果を公開

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人生100年時代と言われる現代において、健康で豊かな生活を送るためには、日々の「噛むこと」が非常に重要であると注目されています。このたび、株式会社ロッテも参画する「噛むこと健康研究会」が、第7回年会の講演動画を2026年1月19日より期間限定で公開しました。この動画では、「噛むこと」が全身の健康にどう影響するか、最新の研究成果が分かりやすく紹介されています。

講演動画で知る「噛むこと」と健康の深い関係

今回の年会では、咀嚼機能(食べ物を噛み砕く力)を高めることが、栄養状態、全身機能、認知機能、さらには介護費用にまでどのような影響を与えるのか、多角的な視点からの研究成果が報告されました。
動画は2026年1月19日(月)から3月20日(金)まで、噛むこと健康研究会のウェブサイト(https://www.kamukotokenko.jp/)で公開されています。

「オーラルフレイル」とは?口の衰えが全身に及ぼす影響

基調講演では、東京都健康長寿医療センターの平野浩彦氏が「オーラルフレイル」について解説しました。オーラルフレイルとは、滑舌が悪くなったり、むせやすくなったりといった、口のささいな衰えのことです。これを放置すると、食事がしにくくなり、栄養不足や筋肉の減少を招き、最終的には介護が必要になる「ドミノ倒し」のような状態に進んでしまうことが大規模調査で明らかになっています。早期に気づき、「口づくり」に取り組むことが、健康寿命を延ばすために大切です。

オーラルフレイルの講演の様子

噛むことと脳の健康、栄養の深い関係

東京科学大学の駒ヶ嶺友梨子氏からは、噛むことと栄養状態、認知機能(記憶力や判断力など)の関係について講演がありました。歯を失い、特に奥歯でしっかり噛めなくなると、認知症のリスクが高まることが研究で分かっています。男性と女性では、歯の喪失が認知機能に影響する経路に違いがあり、男性は人との交流の減少、女性は栄養の偏りが主な原因となるそうです。適切な歯科治療と食事の工夫で、脳の健康を保つことができる可能性が示されました。

噛むことと脳の健康、栄養の関係の講演の様子

AIや3Dプリンタで「噛むこと」を科学する最先端技術

東京電機大学の武政誠氏の講演では、AI(人工知能)や3Dプリンタといった最新技術が「噛むこと」の研究にどのように役立っているかが紹介されました。ロボットアームを使った高精度な食感分析システムや、iPhoneのカメラで顔の動きを分析して、食べ物の「カリカリ」といった食感まで予測できるAIアプリの開発が進められています。さらに、フード3Dプリンタを使って、個人の噛む力に合わせた理想的な食感の食べ物を生み出す研究も進んでおり、健康長寿社会に向けた新しい食のソリューションが期待されます。

AIや3Dプリンタに関する講演の様子

大規模研究から見えた「噛むこと」の社会的な価値

トークセッションでは、東京大学や東京都健康長寿医療センターなどの専門家が、大規模な高齢者研究から得られた成果と今後の展望について議論しました。オーラルフレイルの人が将来、要介護になったり、死亡するリスクが2倍以上になることや、噛む力が弱いと栄養バランスが崩れやすいことなどが明らかにされました。また、ガムを使った口腔健康プログラムの実証実験では、全国の高齢者が参加した場合、約1.2兆円もの介護費用を抑えられる可能性があると試算されており、「噛むこと」が社会全体に大きな影響を与えることが示されました。今後の研究では、AIや行政データの活用も検討されており、学術・行政・企業が協力して健康な社会を目指すことの重要性が強調されました。

トークセッションの様子

まとめ:未来の健康を「噛むこと」から築く

「噛むこと健康研究会」の活動は、発足から7回目を迎え、自治体や歯科医師会との連携も深まっています。ロッテの中島英樹社長執行役員は、この研究成果を活動の柱とし、「KAMUKOTO」を世界の共通語にすることで、人々の幸せな未来づくりに貢献していくと述べています。

閉会の辞を述べるロッテの中島社長

人生100年時代を健やかに過ごすために、「噛むこと」がどれほど大切か、この講演動画を通じて改めて学ぶ良い機会となるでしょう。

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