AIで仕事はこう変わる!社会人493人が実感した「時短できた作業」と「心の変化」

ビジネス活用

AIが私たちの仕事にどれくらい役立っているのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。株式会社R&Gが実施した社会人493人へのアンケート調査から、AIによって時間が短縮できた作業や、その活用で得られた変化が明らかになりました。

調査の概要

この調査は、お仕事をしている493人を対象に、2025年12月9日から14日の期間、インターネットを通じて行われました。回答者の年代は20代から60代以上まで幅広く、男女比は女性が301人、男性が192人でした。

調査結果のポイントは以下の通りです。

  • AIで最も時間が短縮できた作業は「メール文面の作成」

  • AI活用による時短の度合いは「大きく短縮」が最多

  • 時短に最も役立ったAIツールは「ChatGPT」

  • AI活用による時短で最も多かった変化は「ストレスが減った」

AIで最も時間が短縮できた作業ランキング

お仕事をしている493人に「AIで最も時間が短縮できた作業」を聞いたところ、1位は「メール文面の作成(34.5%)」でした。2位には「資料の作成(25.2%)」、3位には「リサーチ(10.3%)」が続いています。

AIはテキストの解析や生成が得意なため、「メール作成」「資料作成」「文章チェック」といった文章に関わる作業で、その強みが発揮されていることがわかります。

AIで最も時間が短縮できた作業

1位:メール文面の作成

メール作成では、失礼のない言葉遣いや正しい敬語、簡潔な表現が求められるため、多くの人が時間をかけているようです。AIを使うことで、要件を伝えるだけで下書きを作成したり、書いた文章をチェックしたりしてくれるため、言葉選びに迷う時間がなくなり、大幅な時短につながっています。定型文の作成をAIに任せるという声も多く見られました。

2位:資料の作成

資料作成、特に構成を考えたり下書きを作成したりする作業でAIが活躍しています。AIに概要を伝えるだけで、資料の土台を素早く用意してくれるため、加筆修正に集中できるようになります。これにより、例えば助成金申請の書類作成が1時間かかるところを15分で終えられたといった具体的な声も寄せられています。

3位:リサーチ

AIは大量の情報を短時間で処理する能力に優れています。競合他社の製品調査や用語の意味調べなど、人が一つひとつ情報を探し、比較し、整理する手間をAIが一手に引き受けることで、欲しい情報を効率よく手に入れることが可能です。

4位:プログラムの作成

AIはプログラミング言語のコードを書くことも得意です。大量のコードを学習しているため、プログラミングに不慣れな人でも、やりたいことを具体的に伝えれば、適切なコードを提示してくれます。これにより、スクリプト作成やちょっとしたツールのコーディング作業の時間が短縮されます。

5位:文章のチェック

自分で書いた文章の誤字脱字や不備は、意外と見落としがちです。AIに文章のチェックを任せることで、一定の基準で間違いを指摘してくれるため、何度も読み直す手間を省き、確認作業を効率化できます。

6位:情報の要約

会議の録音音声や長文の資料など、AIは膨大な情報を短時間で要約してくれます。これにより、内容把握にかかる時間が大幅に短縮され、概要を素早く掴むことが可能になります。要約を元に議事録や資料を作成するといった活用も期待できます。

7位:画像の編集

AIを搭載した画像編集ソフトでは、ボタン一つで色や傾きの補正、背景や不要なものの削除などが可能です。専門知識がなくても簡単に画像編集ができるため、簡単な画像修正にかかる時間が大きく減ります。

AI活用による時短の度合い

AIを活用した結果、作業時間がどれくらい短縮されたか尋ねたところ、「大きく短縮(38.1%)」と答えた人が約4割にのぼりました。「中程度に短縮(35.3%)」と答えた人も多く、AIによる時短効果が高いことがわかります。

AI活用による時短の度合い

メール作成やプログラム作成など、AIに任せる業務の種類によって、時短できる度合いは変わってきます。

時短に最も役立ったAIツール

時短に最も役立ったAIツールとして圧倒的な1位は「ChatGPT(68.6%)」でした。次いで「Gemini(15.4%)」、「Copilot(11.0%)」が続いています。

時短に最も役立ったAIツール

これらのツールは世界中で使われており、日本語入力にも対応しているため、多くの人がその便利さを実感しているようです。職場によっては使用できるツールに制限があるケースも報告されています。

AI活用による時短で大きく変わったこと

「AI活用による時短で大きく変わったこと」の1位は「ストレスが減った(30.6%)」でした。次いで「他の作業に使える時間が増えた(15.4%)」、「残業が減った(9.7%)」、「悩む時間が減った(8.3%)」が続きます。

AI活用による時短で大きく変わったこと

作業効率が上がって時間が短縮された結果、メンタル面にも良い影響が出ていることがわかります。時間の使い方が改善され、限られた時間をより有効に使えるようになっていることも読み取れます。

1位:ストレスが減った

苦手な作業や面倒な作業をAIに任せられることで、ストレスが軽減されるという声が多く聞かれました。AIに任せることで、自分で考えて悩む場面が減り、イライラや不安がたまりにくくなるようです。時短によってスムーズに作業を終えられた達成感も、ストレス減少に貢献していると言えるでしょう。

2位:他の作業に使える時間が増えた

メール返信などの定型作業や下準備をAIに任せて時間を短縮することで、本来自分が集中すべき業務や、より付加価値の高い作業に時間を割けるようになったという声が多く寄せられました。雑務が減り、コアな作業に集中できるのは大きなメリットです。

3位:残業が減った

作業時間が短縮され、かつ追加の作業がなければ、残業時間は当然減ります。AIに下準備をしてもらうことで作業計画が立てやすくなり、勤務時間内に作業を完了できるようになったという例も報告されています。

4位:悩む時間が減った

苦手な作業では「これでいいのかな」「もっと良い方法はないか」と悩む時間が多くなりがちです。AIに作業を任せることで、その悩みから解放されます。また、判断やアイデア出しに迷ったときにAIを相談相手にすることで、一人で悩む時間を短縮し、思考を進めやすくなるメリットもあります。

5位:仕事の質が上がった

AIに作業を任せることで、人為的なミスを防ぎ、仕事の質が向上したと感じる人もいます。AIがさまざまなアイデアを提案してくれるため、自分一人では思いつかなかった発想に触れ、仕事の質を高めることにもつながっています。

6位:仕事が楽になった

時間が短縮されただけでなく、作業自体が楽になったと感じる人もいます。「面倒」「手間がかかる」と感じていた細かな作業(マナーの確認、計算、素材探しなど)の負担が減ることで、作業全体が楽になったと実感されているようです。

7位:プライベートが充実した

職場で効率よく作業を終え、残業が減ることで、早く帰宅できるようになります。これにより、家族との時間、自己投資、副業、趣味など、プライベートに使える時間が増え、生活にゆとりが生まれているという声が多く聞かれました。特に子育て中の人にとっては、計り知れない恩恵があるようです。

まとめ

今回のアンケート調査から、AIによる作業スピードの向上は、私たちのメンタルや働き方にも良い変化をもたらしていることがわかりました。AIに任せられる部分は上手に活用することで、人は本来集中すべき判断や工夫に時間を使えるようになり、仕事全体の質も向上する可能性があります。

特に「メールや資料などの文章作成」といった日常的に定型的なテキストを扱う作業では、大きな時短効果が期待できるでしょう。AIは「上手に活用することで作業の負担を大きく減らせるツール」として、私たちの仕事に欠かせない存在になりつつあります。

久原健司氏の考察

株式会社プロイノベーション代表取締役の久原健司氏は、今回の調査結果について「『ストレスが減った』人が多いのは、メール作成等の業務がAIによって『作業』に変わったからです」と考察しています。かつて手書きだった書類がコピー機によって「作業」に変わったように、AIによってメール作成で悩むことも、人がやるべき仕事ではなくなりつつあるとのことです。

久原氏は、AI活用のコツは「浮いた時間を別の作業で埋めないこと」だと指摘します。空いた時間を「決断」や「相手を思いやる」といった判断に使うことで、本来持つ「価値」を最大限に引き出し、質の高い仕事へつなげられると確信しています。

監修者紹介

久原健司氏
久原健司
2001年に東海大学工学部を卒業後、IT人材派遣会社を経てソフトウェア開発会社でシステム開発に従事。2007年に株式会社プロイノベーションを設立し、オブジェクト指向による開発支援を行う。「日本一背の高いITジャーナリスト」として各種メディアで執筆活動を行い、東海大学で特別講師も務めています。AI活用をテーマとした講演も多数実施しています。

株式会社R&Gについて

株式会社R&Gは、埼玉県さいたま市を拠点に、製造業、物流業、通訳、機械系エンジニアなどに特化した人材派遣サービスを提供しています。特に留学生などの外国人派遣に力を入れており、外国人の来日から就職、その後の生活まで一貫したサポートを行っています。

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