ファインディ、生成AI時代の新戦略とAI活用事業を発表
ファインディ株式会社は、2026年1月21日に開催された事業戦略発表会で、生成AI時代に向けた「事業戦略2026」と、AIを活用した新しい事業を公表しました。
近年、生成AIが急速に広まったことで、ソフトウェア開発や人材の市場は大きく変化しています。ファインディは、この変化を成長のチャンスと捉え、年率150%の成長を続け、2028年までに累計登録企業数を10,000社にすることを目指しています。

市場の変化とファインディの方向性
生成AIの進化により、企画から開発、テストまでの期間が大幅に短くなり、企業にはより速い意思決定と実行力が求められています。しかし、AIを個人で使うだけでは、会社全体の生産性を上げるのには限界があります。AIを前提とした開発体制や、開発と運用をスムーズに進めるための仕組み(DevOps環境)の見直し、効果の測定や見える化が、新しい経営課題として現れています。
また、多くの企業で、競争力を高めるために自社でソフトウェア開発を進めること(開発内製化)や、AIを使いこなせる高いスキルを持つエンジニアを確保・育成することの重要性が増しています。
ファインディは「つくる人がもっとかがやけば、世界はきっと豊かになる。」という理念のもと、これまでITエンジニアと企業を結びつけるサービスや、経営と開発現場をつなぐAI戦略支援サービスを提供してきました。事業開始から10年目を迎え、累計会員登録数は26.7万人、登録企業数は4,000社を超えています。
今回の新しい戦略では、これまでのサービス提供にとどまらず、企業の「変革を実際に進める」役割までを担う存在へと進化します。具体的には、以下の4つの領域に力を入れ、企業の成長を支援していきます。
4つの柱で構成される「事業戦略2026」
ファインディは、このような市場の変化を踏まえ、次の事業戦略として以下の4点を重要なテーマとして掲げています。
-
創業事業である人材マッチング事業の堅実な成長
IT/Webエンジニア向けの転職サービス「Findy」やフリーランス紹介サービス「Findy Freelance」を中心に、AI活用に積極的な高いスキルを持つ人材とのつながりを引き続き強化します。 -
大手企業に対する開発内製化・AI駆動開発支援の強化
開発の生産性を見える化し改善するサービス「Findy Team+」を軸に、AIの導入から開発現場の改善までを一貫して支援します。サービス提供だけでなく、コンサルティングや実際に手を動かして支援する形も充実させます。 -
AI時代のビジネス成長に寄与する新規事業の連続創出
ファインディ自身がAIを積極的に活用して蓄積してきた知識をもとに、AI時代の新しい開発や組織の課題を解決する製品やサービスを継続的に生み出していきます。 -
海外事業の売上拡大
インドや韓国を中心に、日本企業のグローバル開発拠点(GCC)の支援や現地企業との連携を進め、海外市場での事業拡大を図ります。
これらの取り組みを通じて、ファインディは150%の成長を持続し、2028年までに累計登録企業数10,000社の達成を目指します。
注目のAI新規事業
Findy Insights(開発組織改善・AI駆動開発支援領域)
このサービスは、AI時代において、新しい事業や製品開発の意思決定を、個人の経験や勘に頼るのではなく、組織の能力として高めるための基盤となるサービスです。これまで、開発現場ではお客様の意見や仮説検証の結果がバラバラになり、誰かの知識に偏りがちで、AIを使っても「判断に役立つ情報」が蓄積されないという課題がありました。「Findy Insights」は、お客様へのインタビューや商談などの数値では表せない情報(定性データ)や社内のチャット、会議の記録などをまとめ、AIが「市場や競合の分析」「お客様の意見の分析」「解決策や仕様の提案」を行うことで、常にお客様にとって価値のある意思決定ができるように支援します。
Findy AI+(開発組織改善・AI駆動開発支援領域)
開発組織での生成AIツールの利用状況を見える化し、投資したお金に対してどれだけ効果があったか(ROI)を数値で示すサービスです。多くの企業で生成AIの導入が進む一方で、その活用はチームや個人の最適化にとどまり、会社全体での効果が見えにくいという課題がありました。「Findy AI+」は、AIツールの利用状況や効果を見える化することで、AI投資のROIを経営への影響として説明できるようにします。また、開発現場での課題を見つけ出し、AIを積極的に使った開発(AI駆動開発)へのプロセス変革を支援します。
アーキテクチャ壁打ちAI(技術メディア領域)
開発ツールのレビューサイト「Findy Tools」の新しい機能です。システムの設計図(アーキテクチャ)の選定は、エンジニアの経験や直感に頼りがちで、その妥当性を短時間で確認・比較することが難しいという課題がありました。この機能では、クラウドの最も良いとされる方法に基づいて、設計意図を理解したAIが、すぐに相談相手となり、比較やヒントを提供します。これにより、アーキテクチャの判断を個人のものから「すぐに検証できる意思決定」へと変え、開発の初期段階での手戻りを減らし、品質向上に貢献します。
Findy AI Career(キャリア支援・採用支援領域)
生成AIの活用レベルを見える化し、数値で示すことで、キャリア形成や採用活動に役立てるサービスです。AI時代において、エンジニアの生成AI活用スキルは重要性を増していますが、その実力は中身がどうなっているか分かりにくい状態(ブラックボックス化)にあり、採用や評価に十分に反映されていないという課題がありました。このサービスは、生成AIの活用度を「偏差値」として数値化し、個人の市場価値向上やキャリアアップにつなげます。同時に、企業にとってはAI時代に合った人材の採用や配置を可能にし、より精度の高いマッチングを実現します。
代表取締役 山田 裕一朗氏のコメント
ファインディ株式会社の代表取締役である山田 裕一朗氏は、「AIはエンジニアの仕事を奪う存在ではなく、エンジニアの役割を進化させる存在です。ファインディは、AI時代において“挑戦するエンジニア”と企業が安心して価値を生み出すことに集中できるプラットフォームとして、採用から開発組織づくり、AI活用までを支援し続けていきます。」と述べています。
ファインディ株式会社について
2016年に創業したファインディ株式会社は、「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」というビジョンを掲げ、ITエンジニアと組織それぞれの課題解決に取り組んでいます。現在、IT/Webエンジニアの転職サービス「Findy」、ハイスキルなフリーランスエンジニア紹介サービス「Findy Freelance」、経営と開発現場をつなぐAI戦略支援サービス「Findy Team+(チームプラス)」、開発ツールのレビューサイト「Findy Tools」、そしてテックカンファレンスのプラットフォーム「Findy Conference」の5つのサービスを提供しています。サービスの累計会員登録数は約26.7万人、国内外のスタートアップ企業から大企業まで4,000社に利用されています。
また、「技術立国日本を取り戻す」という設立の目的に基づき、2024年のインド進出を皮切りに、現在、韓国・台湾でも「Findy Team+」を展開しています。企業成長の源となるソフトウェア開発において日本発のイノベーションを増やし、世界市場で競争力を持つ日本のIT企業を1社でも多く生み出すことを目指し、まずはファインディ自身がグローバル市場で通用する企業になることを意図しています。

