AIと会話してモノづくり!アルムと日本マイクロソフトが次世代切削加工機「TTMC Origin」を共同開発

生成AI(Generative AI)

アルム株式会社 代表取締役 平山 京幸氏

アルム株式会社(以下、アルム)と日本マイクロソフト株式会社は、マイクロソフトのAI技術「Azure OpenAI」を活用した、新しい切削加工機「TTMC Origin(オリジン)」の開発を進めることを発表しました。

この取り組みは、これまでの機械操作とは異なり、人が加工機と自然な言葉で会話しながらモノづくりを進める、全く新しい体験を製造業にもたらすことを目指しています。

会話で動く「TTMC Origin」とは?

アルムはこれまでも、製造業向けのAIモデル「ARUMCODE」で、モノづくりの設計やプログラム作りを自動化してきました。2024年には、すべての切削工程を自動で行うマシニングセンタ「TTMC Type-F」を市場に出しています。

今回、日本マイクロソフトとの協力により、アルムが開発する「TTMC Origin」という次世代加工機に、Azure OpenAIを使った「対話型AI制御モデル」を搭載する計画です。

「TTMC Origin」では、これまで専門家でなければ難しかった加工条件の設定や機械の操作が、自然な言葉で話しかけるだけでできるようになることを想定しています。これにより、機械の制御、設計、プログラム作成、材料の準備、そして自動での加工実行といった一連の作業が、まるで友達と話すように直感的に行えるようになります。

誰もが「熟練の技」を使えるようになる未来

切削加工の現場では、長年の経験を持つベテランの職人さんの高度な技術や知識がとても重要でした。しかし、「TTMC Origin」にAIが搭載されることで、そうした熟練の技がAIによって誰もが使える知識となり、経験が少ない人でも高い精度で加工できるようになることが期待されています。

このAIは、アルムが持つ加工データ、モノづくりのノウハウ、プログラム作成技術、そして機械の異常を見つける技術と、Azure OpenAIを組み合わせて作られます。将来的には、切削加工だけでなく、様々な製造現場やロボットの制御にも応用されていくことでしょう。

今後の展開

Azure OpenAIを搭載した次世代切削加工機「TTMC Origin」は、2026年7月から予約が始まる予定です。本体価格は3,000万円(税抜)を想定しており、最初の1年間で100台の販売を目指しています。2027年以降は、アメリカ、韓国、インドから順に海外展開も計画されています。

関係者のコメント

アルム株式会社の代表取締役である平山 京幸氏は、長年の夢であったAIを活用した切削加工機の開発が、信頼できるパートナーである日本マイクロソフトとの協力で実現することを大変喜んでいるとコメントしました。また、「TTMC Origin」が中小企業だけでなく、学校や研究機関にも導入しやすい価格帯を目指し、モノづくりの技術を広く普及させたいとの意向を示しています。

日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 最高技術責任者(CTO) 野嵜 弘倫氏

日本マイクロソフト株式会社の執行役員 常務 最高技術責任者(CTO)である野嵜 弘倫氏も、「TTMC Origin」の販売開始を歓迎しています。アルムが長年培ってきた製造業のデジタル化への貢献を高く評価し、MicrosoftのAzure OpenAIとアルムの技術が組み合わさることで、自然な言葉で操作できる新しい製造体験が生まれることに期待を寄せています。さらに、この取り組みが、製造現場でAIを安心して使うための一つの良い例となり、日本発の製造AIが世界に広がることを力強く支援していくと述べています。

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