インタビューの音声を元に、まるでプロのライターが書いたかのような記事を自動で作ってくれるAIプラットフォーム「sonata(ソナタ)」のクローズドβ版が、opus合同会社からリリースされました。
これまでのAIは、キーワードから文章を作るのが得意でしたが、「sonata」は一歩進んで、人の会話から記事を作り出す新しい方法に挑戦しています。この独自の技術は特許も出願されており(特願2025-146411)、記事を作る手間をぐっと減らし、公開までの時間も短くできることが確認されています。

従来のAI記事生成と「sonata」の決定的な違い
これまでのAIツールは、例えば「SEO記事」や「商品の説明文」のように、「何を書くか」がはっきり決まっている場合に、その文章を効率よく書くことを得意としていました。
しかし、「sonata」は、インタビューの「生の声」から記事を作るのが特徴です。インタビューでは、話が脱線したり、同じことを繰り返したりすることもあります。このような「整理されていない音声データ」から、読者にとって役立つ記事を作るには、これまでのAIとは全く違う特別な技術が必要になります。
「インタビュー記事」は難しい
会議の議事録やセミナーの記録を文字にするAIツールはたくさんありますが、インタビュー記事を作るのは、実はとても難しいことなのです。
その理由は主に3つあります。
- 二つの視点がある: インタビュー記事には、「話したいこと」と「メディアが伝えたいこと(読者が知りたいこと)」という二つの視点があります。普通のAIだと、話者の言いたいことだけを文字にしてしまい、読者の知りたい情報が抜けてしまうことがあります。
- 編集の判断が難しい: 「どの部分を削るか」「話の順番をどう並べ替えるか」「足りない情報をどう補うか」といった編集の判断は、決まったルールがなく、メディアによって考え方や表現の仕方が異なります。
- 専門的なプロセス: インタビュー記事は、ただ文字にするだけでなく、企画を立てたり、取材相手に依頼したり、質問を考えたり、実際に取材したり、そして編集したりと、たくさんのステップが必要です。これらすべてを理解して実行するには経験が必要で、初めての人や少人数のチームには大きな壁となります。
現場の二つの苦悩と「80点の壁」
ウェブサイトなどで情報を発信する「オウンドメディア」の運営現場では、担当者が少ないことが多く、二つの大きな悩みを抱えています。
- 担当者の負担が大きい: 企画や取材は頑張っていても、その後の企画書作成、取材依頼、文字起こし、記事の構成、校正といった中間の作業が特定の人に集中し、担当者が疲れてしまうことがあります。本来時間をかけるべき企画や編集の判断に集中できず、「続けたいのに続けられない」という状況に陥りがちです。
- 外注コストの増加: 外部の専門家に依頼すれば負担は減りますが、記事一つあたり数万円から十数万円という費用が継続的にかかります。予算が限られていると、記事数を増やせず、メディアの成長が滞ってしまいます。
ChatGPTのようなAIツールを使う動きもありますが、「80点どまり」という課題が見えてきました。メディア独自の表現や文脈を理解できないため、結局編集者が大きく手直しすることになり、かえって手間が増えるケースも少なくありません。
問題の本質は、「記事を書く時間がない」ことではなく、「記事を書く以外の、企画や取材、編集の判断に時間を使えない」ことにあると考えられています。
特許出願技術による「記事制作フロー全体」の一貫サポート
「sonata」は、インタビュー記事を作るための独自の工夫について特許を出願しており(特願2025-146411)、記事の企画から公開までをまるごとサポートします。
「sonata」の特別な技術ポイントは以下の通りです。
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インタビュー相手の情報を深く理解: インタビューする人の情報と、インターネット上の公開情報を組み合わせて、その人の背景を深く理解します。これにより、「sonata」はインタビューの質問項目を自動で考え、企画書や取材依頼書も作ってくれます。取材前の準備を全面的に助けてくれるわけです。
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質問と音声をつなげて記事を生成: 作成された質問項目に基づいて行われたインタビューの音声データをアップロードすると、記事が自動で生成されます。このとき、質問と回答のつながりをAIが理解し、メディアに合わせて読みやすい文章に整えてくれます。ただの文字起こしではなく、メディアの個性に合わせた「読める記事」になるのがポイントです。
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メディアの「らしさ」を再現: 「sonata」は、初めて使うときに企業やメディアの情報を登録し、これまでの記事や表現のルール(トーン&マナー)を学習します。これにより、一般的なAIでは難しい「その会社らしい」文章を作り出し、「80点どまり」の壁を乗り越えます。
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記事作成の各段階で人が関わる: 記事の構成を考えたり、内容を確認したり、修正したり、公開したりするまでの各段階で、編集者がチェックしたり、自分の判断で手を加えたりできるように設計されています。AIが完璧な記事を完成させるのではなく、「編集できる素材」として提供することで、人の創造性を活かす余地を残しています。
担当者は”指揮者”として「sonata」を奏でる
「sonata」という名前は、音楽の「ソナタ(奏鳴曲)」に由来しています。オーケストラの指揮者のように、担当者は「sonata」を上手に使いこなし、企画や判断、編集といった、人間にしかできない大切な仕事に集中できるようになります。
AIが記事制作の約80%を担い、残りの20%のクリエイティブな部分を人間が担当するという、AIと人の協力モデルです。
PoCで実証された効果
大企業やスタートアップ数社との先行テスト(α版)では、次のような素晴らしい結果が出ています。
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記事を作る手間:70-80%削減
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公開までの時間:3分の1に短縮
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編集者の声:「普通のAIとは全く違う」「人間を超えたのではないか」「企画と取材に集中できるようになった」
これまで数日かかっていた作業が数時間で終わるようになり、編集者は本来の価値を生み出す活動に時間を使えるようになっています。
クローズドβ版パートナー15社様限定募集
「sonata」は、さらなる改善のため、クローズドβ版に参加してくれるパートナー企業を15社限定で募集しています。
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募集対象: オウンドメディア(企業や個人が運営するメディア)、企業広報、メディア企業など、インタビュー記事を定期的に作っている組織
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募集社数: 15社限定(応募多数の場合は抽選)
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クローズドβ期間: 2026年1月28日〜2026年3月末
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特典: クローズドβ期間中は無料で利用可能、オープンβ版や正式版リリース時には特別な優待条件
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応募方法: 以下のURLからお申し込みください。
代表者コメント
opus合同会社の代表である新居 祐介氏からは、「sonata」が「書く人を減らすツール」ではなく、「書く人を創る人に変えるツール」であるというメッセージが寄せられています。
インタビュー記事の制作は、話者の思いとメディアの意図という二つの文脈を理解する必要があるため、AIにとって最も難しい領域の一つでした。しかし、この課題に正面から向き合い、企画から公開までプロセス全体をサポートする技術を確立することで、他の音声コンテンツへの応用も期待できるとのことです。
新居氏は、クローズドβ版を通じて現場の意見を取り入れながら、コンテンツ制作の新しい形を共に作り上げていきたいと語っています。
opus合同会社について
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会社名: opus合同会社
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代表者: 新居 祐介
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設立: 2024年9月
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所在地: 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷宮益坂2-19-15 宮益坂ビルディング609
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事業内容: AIを活用したコンテンツマーケティング事業
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sonata: インタビュー音声からの記事生成AIプラットフォーム
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rondo: プロフェッショナルコンテンツ制作サービス
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etude: メディアトレーニング・コミュニティプログラム
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特許: インタビュー記事生成支援装置および方法について特許出願中(特願2025-146411)
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