伊藤忠テクノソリューションズ、米Articul8社と協業し企業向けAI基盤を本格展開

ビジネス活用

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は、米国Articul8 AI, Inc.(Articul8社)と日本国内で初めて販売代理店契約を結び、企業向けのAI基盤の本格的な展開を始めました。この取り組みを通じて、AI(人工知能)を企業のさまざまな業務で役立てる「Data&AI Offering Suite」というサービスを強化し、それぞれの業務や業界に特化したAIを社会で広く使えるようにしていきます。

企業でのAI活用が進まない課題を解決

最近、多くの企業で文章や画像などを自動で作り出す「生成AI」の利用が進んでいます。しかし、企業内に散らばっている業務のデータがうまく整理されていなかったり、AIが出した答えの根拠が分かりにくかったり、大切な情報の扱いに不安があったりして、実際に業務でAIを継続的に使うのが難しいケースも少なくありません。

Articul8プラットフォームの特長

Articul8社が提供する「自律型生成AIリレーションプラットフォーム」は、このような企業の悩みを解決するために開発されました。このプラットフォームは、製造業、金融サービス、半導体といった特定の業界に合わせて、文章、画像、音声など、用途にぴったりの生成AIモデルを自動で選びます。また、企業の業務や業界に特化したデータを安全に扱えるように作られています。

このプラットフォームには、AIの知識や性能を評価する「LLM-IQ」や、複数のAIモデルを自動で動かす「Model Mesh™」という技術が搭載されており、タスクを効率的に割り当てます。さらに、データのつながりを理解するグラフデータベースを使うことで、AIが判断した過程や回答の根拠をはっきり示すことができ、生成AIの精度と信頼性が向上することが期待されます。クラウド環境と、企業内に設置するオンプレミス環境の両方に対応しているため、それぞれの企業に合った、とても安全なAI環境を実現できます。

Data & AI Offering SuiteにおけるArticul8の位置づけ

CTCの「Data&AI Offering Suite」との連携

CTCの「Data&AI Offering Suite」は、お客様の経営や業務の課題を解決するために、データとAIの活用を一貫してサポートするサービスです。これまでの多くの実績で得たノウハウを活かし、法務、人事、監査、製造、営業など、さまざまな業務で使えるAIエージェントや、AI導入の支援サービス、データ基盤などを提供しています。

今回のArticul8プラットフォームは、この「Data&AI Offering Suite」の中心的な役割を担います。これにより、企業が持つ独自のデータを、新しい価値を生み出すための大切な資産へと変える取り組みが本格化します。これまで一部の部署での利用や、お試し段階(PoC)にとどまっていた生成AIの活用を、企業全体で継続的に進めていけるよう、CTCは支援を強化していきます。

今後の展望

CTCはこれまでも、企業が全社的にAIを使うための計画作りから、実際にAIが業務に定着するまでのサポート、そして安全で高性能なシステム基盤の構築を数多く手がけてきました。今後も、Articul8社のような最新技術を取り入れながら、ネットワークやセキュリティの運用、製造設備の管理、文章や知識の活用業務の効率化など、お客様のAI活用をさらに広げていく予定です。

CTCは、2026年度末までに、生成AIを含む高度なAIビジネスで500億円の売上を目指しています。

Articul8 AI, Inc.のFounder & CEOであるArun Subramaniyan氏は、今回のパートナーシップについて、「日本の企業は非常に複雑なデータ環境を持っており、そこから価値を引き出すには、業務内容やビジネスの状況を理解した『ドメイン特化型』の生成AIが欠かせません。CTCの深い業界知識と信頼関係を活かし、製造、通信、金融、航空宇宙など幅広い分野の企業で、正確で安全、かつ長期的な効果をもたらす生成AIの導入を支援できることを非常に楽しみにしています」とコメントしています。

詳細は伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のウェブサイトをご覧ください。
https://www.ctc-g.co.jp/

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