株式会社Ristに所属する唐 浩哲氏が、世界最大級のデータ分析プラットフォーム「Kaggle(カグル)」で開催されたコンペティション「PhysioNet – Digitization of ECG Images」で金メダルを獲得し、「Kaggle Master」の称号に昇格しました。

Kaggleとは?
Kaggleは、世界中のデータサイエンティストやAIエンジニアが集まる、非常に大きなデータ分析プラットフォームです。企業や団体が抱える課題をコンペティション形式で提示し、参加者たちはその課題を解決するためのAIモデルの精度を競い合います。成績に応じて「Kaggle Grandmaster」「Kaggle Master」「Expert」といったランクが与えられ、特に最上位のKaggle Grandmasterは世界でわずか388人(2026年1月26日時点)しかいない、大変名誉ある称号です。
心電図画像デジタル化の難題に挑む
今回唐氏が参加した「PhysioNet – Digitization of ECG Images」は、心電図(ECG)の画像から、それぞれの波形を正確なデジタル信号として復元するという課題でした。画像の傾きや歪み、さらにはノイズといった影響を受けやすい中で、波形の位置を正確に推定し、時系列データに変換する精度が競われました。
唐氏は、このコンペティションで8,684名の参加者、1,428チームの中から3位という素晴らしい成績を収め、見事金メダルを獲得。この功績により、Kaggle Masterへと昇格しました。
コンペティションの結果は以下のリンクから確認できます。
コンペティション結果
解決方法に関する議論はこちらで閲覧可能です。
Discussion
唐 浩哲氏のコメント

コンペティションでの工夫
唐氏は、今回のコンペティションについて次のように語っています。
「心電図画像から波形の位置を正確に抽出するため、分割モデルという技術を学習させました。波形は非常に細く、汚れや撮影時のブレの影響を受けやすいため、どんな状況でも安定して波形を抽出できるよう、モデルの学習方法を工夫しました。また、抽出した画素位置情報から波形の位置を修正し、もし情報が欠けている部分があれば補間して、時系列信号として復元する作業も行いました。画像のばらつきが大きかったため、分割と信号復元の両方を安定させるのに苦労しました。」
今後の業務への活用
今回の経験は、今後の業務にも活かせる点が多いと感じているようです。
「ノイズが多い画像の中から、必要な情報を安定して取り出すという点で、今回のコンペティションで得た知識は、文字認識(OCR)やドキュメントの理解といった業務にも役立つと感じています。汚れやブレがあっても精度が落ちにくい、実際に使うことを意識した読み取り設計は、製品やサービスの品質安定化に直接つながります。特に、画像をきれいに補正して歪みをなくしてから読み取る方法は、写真に撮った書類の読み取り精度を上げるのに非常に有効だと実感しました。」
Kaggle Master昇格への思い
Kaggle Masterへの昇格について、唐氏は喜びとともに今後の抱負を述べています。
「今回、Kaggle Masterに昇格できたことを大変嬉しく思います。このコンペティションを通じて、仮説を立てて検証を繰り返し、課題を細かく分けて一つずつ改善していくプロセスそのものが、私にとって大きな学びとなりました。今後は、コンペティションで得た知識を日々の業務に活かし、お客様の現場が抱える課題解決にしっかりと貢献していきたいと考えています。」
株式会社Ristについて
株式会社Ristは、京都に本社を置く企業です。2016年8月1日に設立され、代表取締役社長は長野 慶氏が務めています。AI技術などを活用した事業を展開しており、今回のKaggleでの成果もその技術力の高さを示しています。
株式会社Ristに関する詳細情報は、以下の公式サイトをご覧ください。
株式会社Rist公式サイト

